鹿屋航空基地史料館 
鹿屋航空基地史料館
鹿屋航空基地史料館は、鹿児島県鹿屋市にある海上自衛隊の航空史料館です。 大日本帝国海軍鹿屋航空基地時代から現代の海上自衛隊に至るまでの写真や文献、実機(復元)等を展示しています。
館内の順路は2階から見学する様になっており、2階には海軍鹿屋航空隊に関する資料や、 大東亜戦争末期においての特別攻撃隊にまつわる遺品や零戦の実機が展示されています。
1階には海上自衛隊の活動にまつわる物が展示されています。

鹿屋航空基地史料館はなんと無料で見学できます。 1階は撮影可能ですが、2階は撮影禁止です。
また、屋外展示として15機以上の航空機が展示されています。 海上自衛隊で使われていた練習機や哨戒機です。


 ▲ 館内に入ると正面に、美しい桜島のステンドグラスが
そして、1機だけ別のエリアに大型の航空機が展示されています。 これは、「二式大型飛行艇」で世界で唯一残っている実機です。

敷地内は緑地化されており、池もあって公園の様な感じです。 「鹿屋市観光物産総合センター」があり、基地ならではのお土産も販売されています。 レストランもありますので、休日に家族連れで訪れるのも良さそうです。


鹿屋基地について
鹿屋市には、戦時中に海軍の飛行場が3ヶ所(「鹿屋」「笠野原」「串良」)存在し、 日本で最も多くの特攻隊が出撃して、その尊い命を奪われました。
特攻基地と聞いて真っ先に思い浮かぶのは、同じ鹿児島県の 知覧 だと思いますが、 知覧は陸軍の基地であり、 ここ鹿屋は海軍の基地でした。

鹿屋基地は、昭和11年に鹿屋海軍航空隊が開隊して以来、上海渡洋爆撃から終戦に至るまで、 海軍の重要基地として活動し続けました。
また、昭和16年には真珠湾攻撃の作戦を練った「鹿屋会談」が行われました。
昭和20年には第五航空艦隊司令部が鹿屋に設置され、鹿屋から各基地へ特別攻撃の命令が下されるようになりました。 鹿屋基地からは日本で最も多い908名の特別攻撃隊が出撃し、南の空へ散華されました。 (知覧からの特攻出撃は436名なので、鹿屋からの特攻はおよそ倍の数になります。)
そして、 終戦後には進駐軍が金浜海岸に上陸したことから、 歴史的に重要な地となっています。

【▼下写真の二式大型飛行艇の説明▼ 現地案内より転記】
二式大艇は、昭和15(1940)年初飛行、当時世界一高性能を誇った大型飛行艇です。
昭和17(1942)年正式採用され、偵察・哨戒・輸送など長大な航続距離を活かした任務で活躍し、 終戦までに合計167機が製造されました。
昭和20(1945)年3月11日、鹿屋基地から約3000km南のウルシー泊地奪還のための米軍艦艇への特別作戦で、 「梓特別攻撃隊」として爆撃機「銀河」24機が鹿屋基地から初の特攻出撃をしました。 この作戦の誘導、天候偵察任務に二式大艇3機が鹿児島の鴨池基地から出撃しました。
戦後、昭和20年9月、米軍から「詫間基地に残されている二式大型艇1機を横須賀に空輸し、 米海軍に引き渡せ」という命令が発せられました。米海軍はその二式大艇を本国に空母で移送し、 各種調査を行い、その高性能に驚嘆したそうです。
その後、昭和54(1979)年に日本に里帰りをして東京の「船の科学館」で保存展示されていましたが、 平成16(2004)年海上自衛隊に寄贈され、現在鹿屋基地で展示公開されています。
この機の垂直尾翼には、「菊水」マーク及び中央に「T−31」(T:TAKUMAの頭文字)が表示されています。 この機は、第5航空艦隊(司令部:鹿屋)れい下部隊の詫間海軍航空隊所属(香川県三豊市詫間町)の31号機であります。
二式大型飛行艇12型 主要目
全 長 : 28.1m
全 幅 : 38.0m
全 高 : 9.2m
馬 力 : 1850馬力×4 (火星22型・空冷)
最大速度: 453.2km (245ノット/時)
航続距離: 7152km (最大) (3862マイル)
武 装 : 20mm機銃×5他

 ▲ 世界で唯一現存する実機「二式大型飛行艇」

page top 
2階に展示されている零戦
2階は撮影禁止ですが、この零戦のみ撮影可能となっています。
この零戦は、平成4年、錦江湾と吹上浜から引き揚げられた零戦の残骸を元に、 三菱重工業名古屋航空宇宙システム製作所の協力で、鹿屋基地所属隊員が復元したものです。


page top 
野外展示の航空機

 ▲ R4D-6Q

 ▲ P2V-7

 ▲ KM-2

 ▲ B-65

 ▲ P-2J

 ▲ S2F-1

 ▲ SNB-4

 ▲ T-34A

 ▲ SNJ-5

 ▲ OH-6J

 ▲ HSS-2J

 ▲ OH-6D

 ▲ BELL-47

 ▲ US-1A

 ▲ P-2J

 ▲ 魚雷と戦闘機のプロペラ
page top 
鹿屋市観光物産総合センター
鹿屋航空基地史料館の入口に建つ鹿屋市観光物産総合センターでは、 自衛隊グッズを始めとしたお土産を販売しています。 レストランには映画「永遠の0」の撮影で使用された零戦コックピットが展示されており、 中に座って記念撮影ができます。




 ▲ 映画「永遠の0」の撮影で使用された零戦コックピット
page top 
鹿屋航空基地史料館 DATA
住所鹿児島県鹿屋市西原3丁目11−2
電話番号0994-42-0233
開館時間9:00〜16:30
入館料無料
休館日無休
公式HP
備考
近隣 SPOT 関連 LINK
BACK    HOME    PAGE TOP
last visited : 2017/06/17