宗像市にある 鎮国寺 は、 弘法大師(空海)が中国より帰朝した大同元年(806年)、日本で最初に創建したと言われる真言宗の古刹です。 近くに在る 宗像大社 の神宮寺として栄えました。
弘法大師の作と伝えられる「不動明王立像」(国指定重要文化財)、五仏堂(県指定文化財)、護摩堂などを有しています。 また、四季折々の花の名所としても有名です。

鎮国寺の駐車場横には水子地蔵、奥には聖観音が立っており、 その前は『桜美苑』と名付けられ、色々な種類の桜が植えられています。 数十種類あるという桜は、種類によって開花時期が異なりますので、長く楽しめるところも魅力です。

駐車場から、阿吽の仁王像の間を抜け、中へ入って行きます。 阿形の手前には水汲み場があります。 仁王像から正面は、四季折々の花が咲く『洗心公園』となっています。

洗心公園には、宗像の代表的人物・武丸正助(たけまるしょうすけ)の石像があります。 正助さんは親孝行で知られる勤勉実直な江戸時代の農民で、 有る日、雨が降ると言った父と、晴れると言った母のどちらの意見も尊重し、 下駄と草履を片方ずつ履いて出かけたという逸話が有名です。 鎮国寺にある、季節の花々に囲まれた正助さんの石像は、この話を再現し、下駄と草履を片足づつに履いています。

洗心公園には、奥に階段を下りて一段低くなっている広場があり、桜の時期にはお花見も楽しめる様です。 この広場は不動明王が見守っておられます。 年に一度の柴灯大護摩供もこの広場で行われます。

鎮国寺には大きく分けて3つの建物が並んでいます。 向かって左が『新書院』、中央の一番大きな建物が『護摩堂』、右の小さな建物が『本堂』です。 中央の建物が一番大きくて立派なので、てっきり本堂だと思っていました。

護摩堂 には、国指定重要文化財に指定されている「不動明王立像」が安置されており、 毎年四月二八日にご開帳されます。
護摩堂前には立派な梅の木があり、毎年見事な花を咲かせます。

左側に位置する 新書院 では、筆で描かれた数々の作品が展示されています。 どれも温かみがあり、ほのぼのとした絵で、元気の出る一言が添えられています。

本堂の横には池があり、見ざる・言わず・聞かざるの三猿やがお出迎えしてくれます。 池には鯉が泳ぎ、様々な石像が静かに見守っておられます。
池の傍らには『大師堂』、その側では『不動霊水』という有難いお水が頂けます。

本堂の向かい側には、『奥の院参道・八十八ヶ所巡拝路』の入口があります。 この石段を上って行くと、奥の院を参拝することが出来ます。

◆ じゃらん ◆

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