Q.会社設立のメリット・デメリット

個人事業のメリットはよくわかったけど、やっぱり、独立・起業というと、

・小さくても「一国一城のあるじ」、会社設立して社長になりたい、
・社員も雇って社会に貢献したい
と考える方が多いですよね。

では会社設立にはどんなメリットがあるか株式会社設立についてチェックしてみましょう。

1.資金を集めやすい。法人は出資という形で多くの人々から資金を集めることが可能な 仕組みになっ  ています。
  金融機関から融資を受けるときも法人という肩書きがものを言います。

2.倒産した場合の責任の範囲が狭い。
  株式会社、合同会社は自分の出資額の分だけ責任を負えばよい(これを有限責任と言います)
  たとえば、あなたが資本金100万円を出資した株式会社が5000万円の負債をかかえて倒産したとします。この場合、出資者であるあなたが責任を負うのは100万円だけで残り4900万円については、責任を追及されることはありません。
  個人事業主と同じように経営者に無限責任が問われる「合資会社」や「合名会社」を設立する方が少ないのもこういった理由によります。

3.継続が対外的信用につながる。
  個人事業は社長の寿命に左右されますが、会社は一度設立すると倒産や解散が無い限り続きます。
  「継続は力なり」で社員や金融機関、取引先も含めた多くの利害関係者に継続が前提であるという安心感を与え、結果として、信用を引き寄せることになるからです。
4.人材を確保しやすい。
  あなたが就職するとき、個人事業と株式会社のどちらを選びましたか?
  よほどの例外を除いてほとんどの人が「会社」だったはずです。あなたが設立しようとしている会社はまだ半人前ですから、はたして望む人材がきてくれるかどうかわかりません。面接に来た人が不安を抱くのは当然です。しかし、そうなる希望を社員候補者にあたえることはできます。
  もっとも大切なのは、会社を大きくする、いい会社にするという積極的な姿勢があなた自身にみなぎっていることです。


つぎに会社設立のデメリットを見てみましょう。

1.開業手続きが面倒。
  公証人役場で定款の認証、法務局での会社設立の登記申請が必要です。
2.設立費用がかかります。
  定款の認証料、登録免許税などのどうしてもかかる会社設立費用が発生します。
3.経理処理がやや複雑。
  複式簿記で帳簿をつけないといけない。
などがあります。

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これらを考えるとある程度以上の規模を考えていらっしゃる方には会社設立がおすすめです。

2016年10月02日