1991年仏像シリーズ第20作


海住山寺(京都)<十一面観音像>

 このシリーズも技術的にはほぼ完成し、写実性の追求だけに走ることに疑問を持つようになった。そこで今までの作品からは一歩抜けだそうと模索し、構図も大胆なものとし、色使いも実際の仏像の色あいとは変えてみたが、所詮そのわずかな冒険も自分にとってあまり大きなインパクトとならなかったようである。機会があればもう一度オリジナルに忠実な作品にチャレンジしてみたい。