菊池十八外城めぐり


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 熊本県の菊池地方を車で走っていると、菊池
十八外城の案内板を方々で見かける。
ハイヒールででも行けるところもあれば、 案内板から先の道がわからないもの、方向はわかってもヤブコキを余儀なくされるもの
など変化に富んでおり、たどり着けたときはそれなりの達成感があり、実に楽しいものである。
これまでに、訪問した十八外城についてその経路や感想などを紹介したい。
 なお、
菊池一族の歴史や史跡等についての説明は菊池地域振興局発行の「菊池一族 歴史を巡る散策マップ」に詳しく記載されているのでこれを参考にした。
このパンフレットは、菊池神社下の「菊池夢美術館」内の案内所においてある。
また各城跡の詳細地図は、国土地理院の「地理院地図(電子国土Web)」を利用している。

 
菊池一族の始まり
 菊池一族は、
平安時代から室町時代後期までの450年にわたり、熊本県菊池地域を中心に活躍した肥後最大の豪族と言われている。最も隆盛を誇ったのは 南北朝時代で、15代武光は後醍醐天皇の子、懐良(かねなが)親王を征西将軍にいだき、北朝方に勝利して九州を統一した。
菊池十八外城
 菊池一族は守山城(16代武政築城とされる)を本城とし、この本城を防衛するための拠点として、また地域を治める目的で多くの外城を設け、一族や重臣を 配して城主とし、その任に当たらせた。外城は20以上あったといわれているが、江戸時代の学者、渋江公正の著書「菊池風土記」の中で「菊池十八外城」の言 葉が用いられ、これが現在まで使用されている。
菊池神社
 守山城の本丸跡にある神社。主祭神は12代武時、13代武重、15代武光で、武政以下26柱が祭祀されている。
                           (菊池一族 歴史を巡る散策マップより)

菊池十八外城の位置

 ※以下の地図はgoogleマップで表示されますが、ブラウザの都合で表示されない場合は、こちらの画像をご覧ください。

十八外城の名称と所在地など

   
名   称所 在 地分かりやすさ駐車場の有無等
1 菊之城(きくのじょう)菊池 市深川(北宮)南側市道沿いに駐車スペースあり
2 古池城(ふるいけじょう)菊池 市出田北側の階段下にはなし。裏側の道路が広いので駐車可能
3 戸崎城(とざきじょう)菊池 市今坂の上に駐車場があるが登り口が狭いので、案内板のある道路に駐車するのが無難
4 戸林城(とばやしじょう)菊池 市木庭車で登れないことはないが悪路。下の県道から歩くのが無難
5 元居城(もとおりじょう)菊池 市重味(茂藤里)入り口集落内に駐車スペースはある
6 葛原城(くずはらじょう)菊池 市市野瀬現地まで乗り入れ可能。駐車可
7 黄金塚城(こがねづかじょう)菊池 市四町分(岩下)現地にわずかに駐車スペース有。登り口の橋付近での駐車が妥当
8 掛幕城(かけまくじょう)菊池 市原(立門)
下入り口はヘアピンカーブの内側に広いスペースあり
上入り口は道路に駐車可能
9 市成城(いちなりじょう)菊池 市原(菊池水源)菊池水源中央駐車場(無料)に駐車できる。
10 鷹取城(たかとりじょう)菊 池市龍門登り口付近の道路に駐車可能
11 五社尾城(ごしゃのおじょう)菊 池市雪野
下入り口付近には駐車スペース有 上入り口付近は道路の比較的広いところに駐車するしかない
12 神尾城(かみおじょう)菊 池市七城町水次通れるがUターンできない。集落内に駐車するのが無難
13 台城(うてなじょう)  菊 池市七城町台広い駐車スペースあり
14 増永城(ますながじょう)菊 池市七城町砂田県道沿いに専用の駐車場案内がある 
15 正光寺城(しょうこうじじょう)菊 池市七城町加恵 駐車スペースはないが道路沿いなので問題なし
16 馬渡城(まわたしじょう) 菊 池市七城町亀尾城跡が個人所有なので、温泉センターなど付近に駐車するのが無難
17 打越城(うちこしじょう)菊 池市七城町蘇崎(打越)入り口付近の道路は狭いが、近くの道路に駐車できる。
18 亀尾城(かめおじょう) 菊 池市七城町亀尾東側に隣接する神社前に駐車できる。
                     
                    
         

1 菊之城(菊の池城 深川館)

 国道387号線の深川バス停の交差点から東に市道を入り、菊の池の先約200mの左側田んぼの中に菊之城跡が見えてくる。
市道の一部が広くなっているので駐車できる。市道から城跡までは数10mであるが車は入れない。
石碑の周りの縁石にも歴史が刻まれており、どうやら菊池本城(守山城 菊池神社の場所)に移るまでは、
この地が菊池一族の本拠地であったらしい。
 上記のパンフレットでは菊之城と記載されているが、看板等では菊の池城と記載されている。
菊池の地名の由来ともいわれる「菊の池」は、この城跡の西200m程度の道路沿いにある。
 
 説明看板

市道から田んぼ一枚の先に立っている。      館としての表記がされている             石碑の手前に建立の経緯等が記されている

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2 古池城

 国道387号線が花房台地を下ったところが菊池市出田の集落である。国道から東の方へ花房台地の段下を進み、南福寺前を過ぎて出田の集落が切れるところにある。
途中には案内板があり、迷うことはない。北側(階段)
の登り口には駐車スペースがないが、裏側の道路(花房台地に登る道)に駐車できる。
北側から急な階段を登り、最上部にたどり着く。場所的には花房台地より一段下がっており、菊池方面の見晴らしはとてもよいが南方は見渡せない。
  
登り口階段横の説明看板。

階段の登り口(北側にあたる)。    途中は階段状に削られており、崖になっている。   最上段の部分。墓石等がたっている。
   
最上部にあった映画撮影記念碑。 最上部の北東約20mにある「出田鬼石古墳」 石室部分(2m四方ほど)がむき出しに。
昭和19年 「菊池千本槍・・}

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3 戸崎城(茶臼山城)

 菊池市の南を菊池川が流れており、川を渡ってすぐのところに今の集落がある。この東側の小高い丘陵の上に位置する。
菊池市内から菊池川を渡って今の集落に入り、山付きの道を南下すると用水路脇に案内板(戸崎城跡、土阿弥陀など4つ)が立っており、入り口はすぐにわかる。
ここから200m上の駐車場までは狭くて悪路である。用水路脇の道路において歩くほうがよさそうである。
あとで分かったのであるが、丘陵東側の藤田集落の方から登る方が、道を間違えなければ楽に行けそうである。

 
登り口の階段横に立つ説明看板


登りの階段(結構な長さがあった)     最上段の部分             物見(弁財天)入り口。道はよくなさそう。
 
途中にあった「土阿弥陀」。泥饅頭でなく泥仏? 登り口にある宝永隧道(今村マブ)。この丘陵に掘った用水路(約400m?)。

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4 止林城(城林城、木庭城)

 戸崎城から藤田の集落をはさんで北東に約1kmの丘陵の先端部分にある。
 菊池市から行くには戸崎城へわたる橋より約1km(2つ目)上流の橋(県道203号)で菊池川を渡り、菊池市下木庭の集落から登る方がわかりやすい。
藤田の集落の方からは道路もつながっているがかなりの距離がある。歩いてみたがかなり悪路である。下木庭の集落付近に駐車して歩くのが無難である。
下木庭集落裏の小川を渡り、林の中の坂道を登っていくと途中から案内標識が出てくるので入り口さえ分かれば後は迷うことはない。
入り口は自分で地図を読んでいくこと。

 
城跡に立つ案内看板。この城跡はかなり広く地形もよく残っている。トイレもありよく整備されている。


途中は竹林などが続く。          山頂にある祠         菊池方面の眺望がすばらしい。右端の茂みが城山公園あたり

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5 本居城(茂藤里城)

 菊池市から菊池水源に向かう国道387号線沿い(菊池スカイライン 「いがぐり苑」の先)に、立派な標識(左上写真)が立っておりすぐにわかる。
「ここかあ?」とよく見ると、「本居城跡」の文字の下(草むらの中)に「→」の矢印を発見。
すぐ先であろうと予測して脇道に入る。
これは九州自然歩道の一部にもなっているらしい。
 その先も分かれ道には中央写真のような案内板があるのでこれに従い茂藤里の集落へ向かう。
集落に入って最後の案内板に従い左折したらそのまま直進し、2軒目の北側のブロック塀と土手の間の溝のような所(もちろん舗装などない1mぐらいの狭い道)に入る(※ここが一番分かりにくい)。
これから先はほとんどだれも通っていない小道(右写真)をどんどん進むと、いったん下がって隣の小高い竹山(2段目写真)へと入っていく。

 




 


苦労してたどり着いた城跡。           帰り道で見つけたイノシシの糞ではないかと推測。
うっそうとした竹山の頂上でした。
見晴らしはゼロです。

 入り口がわからず茂藤里の集落で尋ねたところ、「入り口は、ブロック塀の・・・」と教えていただいたのですが、
その方曰く「その先にあると聞いているが地元の我々も行ったことがない」とのことでした。
草刈りがしてないととても行き着けるところではありませんでした。

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6 葛原城

 菊池市から迫間川沿いに竜門ダムに向かう市道(県道133号の途中から左に分かれる)が迫間川を渡った先の市野瀬の集落から登る。
道路沿いの角に左下の写真のように入り口の標柱が立っている。ここから1.6kmと書いてあるが、実際には2.5kmあった。
入り口を間違えなければ、道案内は分岐点ごとに記載されており行き着ける。車も十分に通れる道路である。
 


市野瀬集落内の道路にある案内標識        途中はナシなどの果樹園が多い       分岐点には必ず案内があるが矢印が消えている
 
城跡は小高くなっており、クリの木が植わっている。  案内看板と左側が毘沙門天の祠

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7 黄金塚城

 菊池市から県道23号線を南下し、河原から県道201号線をさかのぼり、菊池市四町分の岩下集落へ入る。
岩下集落の中央付近の交差点(広い橋がありその少し下、また、集落の左上ある神社への入り口、公民館の前でもある)左折する。
交差点を曲がったところに案内看板がある。ここから案内に従って進む。最後の分岐点は鋭角に右に曲がっているので車はかなり無理をするが、
ここからはすぐである。付近に車を止めて歩くほうがよい。
 城跡は木などの遮るものがなく、菊池の台地もこのあたりまで来ると谷は深くなり、実によい眺めである。
 

 
見えてきた城跡は周りよりも高くなっている     城跡への登り口   
 
 城跡の上面。かなり広い。             城跡からの眺め。遮るものはない。
  
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8 掛幕城

 大分県の津江へ向かう国道387号と菊池水源に向かう菊池スカイラインが分かれるところが立門である。
掛幕城は、この立門集落の裏山に位置する。立門の交差点から津江方面に1kmほど北上し、右折して橋を渡り高度を上げながら今度は南下する。
道は離合もできるきちんとした道である(ダンプカー等もよく通る)。左へのヘアピンカーブを曲がったところに(カーブの外側)に入り口の案内板がある。
曲がった先に広い駐車スペースがある。
 入り口は分かりやすいが、入るとすぐにやぶの中となり道がわからなくなる。踏み跡が探してもわからないような状況である。やや右方向へ突き抜けると
高圧線の管理用の踏み分けとなり、歩きやすくなる。しばらく道なりに登っていくと前方に高圧鉄塔が見えてくる。
この鉄塔の数十メートル手前から左手に分かれる道があり、右手に見える鉄塔へとつながっているのでここで右折するとその先10mほどで城跡の標識が見つかる。
 舗装道路からここまで5分程度だが、ヤブこぎができる靴や服装をしておかないと歩きにくい。入り口から城跡まで途中には案内が一切ない。


ヘアピンカーブからの入り口      やぶを抜けて管理道路の途中の景色   管理道路からの入り口標識。すぐ先が城跡の標識
手前が駐車スペースで広くなっている。

 
城跡の標識(説明看板は見つからなかった)    周りは木が茂っており見晴らしは悪い。

 今回は説明板がなかったので、ほかにもルートがあるのではないかと考え、後日もう一回チャレンジしてみた。
上記の登り口からは入らずに車でもう少し坂を上ってみると、500mほどで城跡の裏側の高さまで上がったところの道路わきに入り口の標識が見つかった。
城跡の北側にあたり、城跡から見えていた送電鉄塔のすぐそばである。道路に車を置き、草原の中をしばらく歩き鉄塔下からは杉山の中を歩くと、
10分ほどできわめて楽に城跡にたどり着いた。そして、なんと案内板はこの杉山の中にあった。
下の方の入り口の案内は撤収すべきではなかろうか。

入り口の案内板               道が鉄塔脇を進んでいる          城跡の環濠?
 
 杉山の中にあった説明看板(日も当たらず実にきれいにしている)
この看板のある杉山のすぐ先(10m)が城跡である。

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9 市成城

  菊池スカイラインで菊池水源の前を通り阿蘇方面へとさらに登ると菊池水源の中央駐車場(無料)がある。
この駐車場は「中央」と書かれているものの菊池水源に行くにはかなりな坂の山道を歩く必要があるので普段はがら空きである。
この駐車場の東の山ピークが城跡である。頂上に至る道は杉山の伐採等の工事で、現在はかなりひどい状態であった。
整備が済むまでは、登山靴か長靴でもないと無理であろう。
 
説明看板は駐車場わきに立てられている。
 
遊歩道入口(ここから正面の尾根の踏み跡を上る。  途中から右へ別れピークへ急坂を直登する。
 
ピーク直下は、植林された灌木林           頂上は伐採されて広くなっているが眺望は悪い。
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10 鷹取城(染土城)

 菊池市から竜門ダムへ向かう県道133号線を北上し、ダム下へ下る道との分岐点をもう少し直進した道路沿いにある。
県道が掘割になっている直前(左下写真)に案内標識が立っている。ここから左に入りすぐの右側に説明看板が立ててあり、ここが登り口である。
車は、道端かこの登り口におけばよい。この城は北側から西側にかけては断崖となっている。(看板前のコンクリートの小道を100mほど進むと
西側に出て神社がありその裏に本城の崖がそびえているので行ってみるとよい。
この案内板から城跡まで5分程度ではあるが、カヤやイバラなどの雑草が生えており、夏場は苦労しそうである。
 
説明看板。この前を上り始める

県道の分岐点。竹林のすぐ先に説明看板      登り口の道                    頂上直下。この台地に上がるのは夏は難儀?
 
城跡の上面。正面木の下に為朝の供養碑     見晴らしはとても良い。

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11 五社尾城

 菊池市から竜門ダムへ向かう県道133号線(10鷹取城のすぐ先あたり)から国道387号線(菊池スカイライン)へぬける市道に入る。
道標でも案内はあるが、食事処「なかむら」の案内の方が分かりやすいかもしれない。
この道を1km弱進んだところに雪野川を渡る五社尾橋がかかっており、ここに入り口の案内板がある(左下の写真)。
分かれ道があるが左側のコンクリート舗装した林道のようなところに入る。ここから15分ほど登ると杉林を過ぎたところに
説明看板と城跡への入り口がある。説明板の地図にもあるが、ここから入って右手の林の中の尾根筋を登っていくと
最後に掘割様の溝を超えよじ登ったところが城跡である。踏み跡はほとんどないので自分の勘で進むこと。

 しかしながら、入り口の標識どおりに五社尾橋の際から登ってみるとかなりの距離であり、道も悪い。
実際には説明板のあるところから50mほど先では立派な舗装道路につながっていた。こちらから入れば
ずいぶんと楽である。この舗装道路は案内板の地図にもある通り「林道竜門線」で、
その入り口は、五社尾橋より200mほど手前にある(食事処「なかむら」の案内看板と林道の白い標柱があるので分かりやすい)。
ここから入って「なかむら」の前を過ぎてしばらく行くと右手鋭角にコンクリートの狭い道があるので分かる。
 

  
五社尾橋からの入り口                途中の林道の様子。かなり荒れている。
 
説明看板横の入り口。このあたりから右の林の中へ    頂上は眺望は良くない。
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12 神尾城(水次城)

 菊池から山鹿方面へ向かって国道325号を走り、迫間川を渡った右側(北側)が菊池市七城町水次の集落である。
この水次集落内の東端に位置する三社宮に城跡はあるので分かりやすい。
 舗装道路から10mほど狭い道を行くと鳥居があり、鳥居の左側に城跡の標識が立っている。
 この道は狭くUターンはできないので、集落内の広いところに駐車して歩くほうがよい。
この神尾城から最後の亀尾城までの7城は旧七城町にあり、町名の由来となっていた。
 
 説明看板
  
入り口の鳥居と三社宮の社殿           鳥居横の高台(古墳跡?)が城跡         石碑が立っている。

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13 台城(水島城)

 国道325号線の道の駅「メロンドーム」をさらに山鹿方面へ走り、水辺プラザ「かもと」の手前の交差点あたりが台の集落である。
交差点北側に台郵便局があるが、その裏山に位置する。交差点から案内標識があり迷うことはない。
城跡まで車で行くことができ、駐車スペースも十分にある。
 
 説明看板 同様の内容は九州自然歩道の案内板(環境省)にも書かれている。           

古墳の頂上部分に城跡はある。

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14 増永城(西郷城)

 七城町の中心地から県道139号線を北上し、迫間川を渡る手前の集落が菊池市七城町の西郷集落である。地名、城主、城名ともに西郷を名乗っており、別名西郷城とも言われている。
県道沿いに増永城の案内が立っており、専用の駐車場も用意されており、迷うことはない。よく整備されている。
 道案内に従って進むと城跡の標識が出てくる。また、その前を過ぎ、出たところが羽根木八幡宮であり、西郷隆盛発祥の碑などがある。
 

 
増永城址の碑 周りの竹林は土塁の後か?      西郷隆盛発祥の地の案内文

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15 正光寺城

 七城温泉ドームから台集落の方向へ向かう県道37号線沿いに加恵集落はある。正光寺城跡はこの加恵集落の北東端に位置する。
集落内からは道がわかりにくいので、県道側から入った方が分かりやすいかもしれない。県道から20mほどのところに石碑が立っているので見つけやすい。
実際にあったのは現在の碑の場所から20mほど東であったと記されている。
増永城と同じで、山城ではなく平城であることから、菊池川の支流迫間川の防御のためではなかったかと思われる。
 

 
すぐそばには用水路が流れている。         城跡の石碑が移設されている。

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16 馬渡城

 七城温泉ドームから県道138号線をはさんで反対側の道路を東に入ると案内の看板が現れる。
案内に従って進んでいくと、高さ4~5mほどの小高い丘が見える。ここが馬渡城址であろうと推測されるが入り口がない。
多分民有地となっているようである。丘の上には小さな祠があり、説明版も見えている。
 所有者に断わって入るしかないと思う。
  
道路に案内の標識が立っている。         道路から見た丘の上

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17 打越城

 国道3号線豊田の交差点から植木温泉を経て七城町へ向かう県道53号線の左側に打越の集落はある。
県道が花房の台地から菊池側へ下る直前に、集落への入り口の案内とともに城跡の案内も記されている。
打越の集落の北東端に登り口が記されている。ここから先は竹山の中に道は整備されているが、車は入れないので、
道路に駐車して歩くことになる。
  
説明碑文
   
道路からの入り口はきちんと整備されている。うっそうとした竹山の中。北側は急峻で菊池川へとつながる
入り口付近の道路は狭いが、近くの道路に駐車できる。

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18 亀尾城(板井城)

 七城温泉ドームから泗水方面へ県道138号線を1kmほど進んだところが亀尾の集落である。ここから東へつながる小高い丘陵の最先端に位置する。
北側の亀尾側からも、また南側の板井側(県道138号)からも登れるが、城跡の東側から入るのが比較的楽である。
城跡の東隣にある板井熊野神社まで車で入れ駐車もできる。この城は、比較的保存状態がよく、環濠や土塁など中世の城の概要が見て取れる。
公園としても整備されており、規模や分かりやすさ、安全性などから、菊池十八外城の中でも一番のおすすめである。

板井熊野神社前。城跡はこの裏側にある。    本丸跡。周りに環濠が見える。         環濠と土塁
 
 案内の石碑の碑文

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