わん声犬語　（２００１年４月５日〜22日）

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		題目
	４月２２日	「車で、ボーイハントに行きました」
	４月２１日	「浜辺であそぼ。何して遊ぼ」
	４月１５日	「夢のカリフォルニア・ジョ-ジア州」編
	４月５日	「花は桜」

４月２２日		「車でボーイハントに行きました」
�@游、どない、 　この男？	�A浮姉ちゃん、 　好みやわぁ〜	�Bねぇ、名前なんて、 　言うのん？ 　うちは「游」言うんね 　んけど・・・
�Cこの若い娘、僕 　の好きなタイプ 　だな。	�Dちょっと、失礼。 　君のこと、もっと良 　く知りたいからね。	�Eあの〜、 　「浮」って言います 　ねんけど、うちも覚 　えといてくれへん？
ジュニアさん 　　　　　　　　　　１３歳　　雄 　　　　　　　　　　ポメラニアン
�@ねえ、そこの 　お兄さん、ち 　ょっと。	�A『ゲェーッ　 　　嫌いなタイプ 　　やったわ』 　　　　　（ひとり言）	�A『しゃぁ〜ない、接吻 　　の一つでもしといて 　　・・・と』 　　　　　　　　（ひとり言）
�Cこら！ 　あんた、うち 　のくちびる盗 　んだやろ！ 　どないしてく 　れんねん！	�Dオラ！オラ！ 　何か言わんか 　い！ 　ん〜、女や思と 　って、舐めとっ 　たらあかんで 　え。 　いわしたろか！	マービーさん 　　　　　６歳 　　　　　　雄 アメリカン・コッカ・ スパニエル
私って、どうし てこうも、もて るのかしら。 う〜ん　麦酒が 美味しいわ。	今日も、アカンかった。 　はよ、麦酒なと飲ましてんか！
「げに、恐ろしや　浪花のわんこ」 　　　　　そない思たらあきまへんで。 　　　　　でも、女は怖いと、常々思とります』 　　　　　　　　　　　　　　　恐妻家のよっちゃん

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４月２１日	「浜辺であそぼ。 　　　　何して遊ぼ」
	天下泰平そのものの私達は、心地良 い風が吹く九十九里浜にやってきた。 　ただ広っくて、何して遊んだら良いの か・・・・・ 「そうだ！漂流ごっこしようよ」 そう游が言うので、気のりしないが付 き合った。 「游、この風向きでは米国に向かって いる。喰いもんはないので飢え死にする ぞ」 　船長の話も聞かず,游はひたすら海面 を見ていた。 　真面目にいかだ船長役を演じている浮 は不満だった。 　それに気づいた游は「船長、この風で 米国に行けます。それに、海の中には 手で捕れるぐらいのところで魚が泳い でいます」 「あんなぁ〜、うちらはビズラはんとか サルーキはんとかボルゾイはんみたい に手ぇ長ないねんで。どないして捕ん ねんな。 もう、止めや。お腹減ったさかい、何 処か涼しいとこで休もか。 この広い砂浜に良えとこなんか、有 れへんみたいやなぁ」 「浮姉ちゃん、あそこは？」
「腹へった。貝喰わせ！」浮　 　　　　　　　　　　　「ラッコに、生まれたかったなぁ・・」游 　　　　　　　　　　『貝類はあまりわんこの身体に良くなさそうです。 　　　　　　　第一、しじみを一個ならいざ知らず、ほたて・は 　　　　　　　まぐり・あわびみたいな高い物を喰わせられまっ 　　　　　　　かいな』 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　よっちやんの本心。

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４月 １５日		「夢の 　カリフォルニア・ 　　ジョ-ジア州」編 　夢の中で米国のわんこに 　　会ったんですわ。
ベンダーさん　　１１歳ぐらい。			カリフォルニア州にて。
君達よく来てくれたね。 ちょっと、そこで待つててくれるかい、御主人のキャロルさんがお出掛けするので、靴を持つて行くからさ。 　 　お待たせしたね。 　御主人さんが時々、HP『浮と游』を見ているので君達の事は良く知ってるよ。 　今日は、おいらの、辛かった昔話を聞いてくれるかい？ 聞いて、もし良ければ君達のHPに載せてもらえれば、おいら幸せだぜ。 　まだ餓鬼の頃だった。 沙漠に捨てられたんだぜ。 　何が、飼い主野郎の気に障ったのか、そりゃ、おいらだって遊び盛りだったから少しは悪戯もしたさ、でも、捨てられる程の事はしちゃいないさ。 　沙漠を知ってるかい？ 水はないし、喰い物なんてありゃしない。彷徨ったぜ。怖かったぜ。 思い出したくもない世界だ。 　もう駄目かと思った時、人間さんがおいらを見つけてくれたんだ。 そしてすぐに、おいらをレスキューに運んでくれたんだ。 良い人だったぜ。 　あの人の住む町に、この短い足を向けて寝れないよ。 　レスキューに着いて「あぁ、これで生きのびれる」って思ったよ。 ほどなくして、今の御主人さんが、虚ろで立つ事も出来ないおいらを 見に来てくれたんだ。 　マリア様のような綺麗な目をしていた。 おいらクゥ〜ンつて泣いちゃった。 　後から、聞かせてくれた話では、御主人さんの所にレスキューから電話が入り、すぐに車で１時間程離れたレスキューまで来てくれたんだ。 　遅かったのでお医者さんがいなくて、一晩おいらは、レスキューに居たんだ。 　 　翌日、御主人さんが、おいらを迎えに来てくれたんだぜ！ 行きつけのお医者さんに治療していただき、新しい棲家に来たんだ。 　おいらの病気はひどかったんだぜ。 寄生虫から来たものらしく、毛が抜け落ち、身体だってガリガリだった。 治るまで１年近くかかったさ。

御主人さん宅に着いて。		医薬石鹸で身体を洗う。
そうだ、おいらの至福の時の写真を見せようか。 御主人さんの肩に乗っかって、オウムの真似をしてるんだ。 いつも言う事は決まってるのさ。 　２っだ！！ 「おいらは御主人さんが、大好きだ！」 「おいらは幸せものだ！」 　低音でそう言うと、必ず返ってくるんだぜ。 「ベンダー、私もよ」
御主人さんの肩に乗って。
ベンダーさんは２００４年４月に亡くなりました。

	ジョージア州にて。
左から、マンチーさん・ミッチーさん・モクシーさん。 　　　　　（？歳）　　　　　(１９９０年生まれ） 　　　　　　　　　　　　　　　　　ペキニーズ
「浮姉ちゃん、このわんこさん達、悲しい顔をしているね」 　「本当だね、聞いてみようか。　どうしてそんなに悲しい顔をしているの？」 　「先日、仲良しのロスコーが亡くなったんだ。 きれいな黒色をした弟だったんだ。１週間ほどで急にさ」 　「兄弟だったの？」 　「そうだよ。ミッチーとモクシーの兄弟だよ」 　「それじゃ、君、マンチーさんは？」 　「僕はね、レスキューに居たんだよ。そこで今のご主人さんが引き取ってくださったんだ。　でも、ミッチーもモクシーも亡くなったロスコーも兄弟同然さ。なぁ、ミッチー、モクシー」 　「うん、マンチー兄さんは頼りになるよ。ねえ、モクシー」 　「うん、そうだよ」」 　「浮さん、君達だって同じだろう？」 　「うん、私、浮姉ちゃんって呼んでるよ」 　「游さん、君に聞いていないよ！」 ・・・・・マンチーさんは、仕切り屋さんかいなぁ・・・・・・・・・ 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　游　独り言 （私たちは、レスキューから来たのではないけれど、父母が違います。）

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４月５日	「花は桜」
			はるさんと、桜は 良く似合う。 　この凛々しさは、 私達には望んでも無 理と言うものだ。
『宝塚歌劇の男役に憧れる游ってところでしょうか？』 　　　　　　　　　　よっちやん談			私は、浮姉ちゃ 　んの背中を借りて、 　はるさんの、そのお 　姿に見とれていた。 　　心なしか、はるさ 　んと眼と眼が合った 　ような気がした。
			春だからか、浮姉 ちゃんは色気づいち ゃったらしい。 　みっともないった らありゃしない。
			涼さんとツーショ ットまで撮っちゃっ て、もう・・・・
でも、私達は仲良し
女剣士の風情が漂う 、　　寡黙なはるさん。 　　　　　　　　　５歳　 　　　　　　　　　　（雌） 　　　　　　　　　　（柴犬）			涼さん　３歳　（雄） 　　　　　（ゴールデン・レトリーバー） 　千利休が暮らしたから来たからなのか、礼儀作法が免許皆伝の涼さんでした。 『T-CH』を２００１・２・４に習得。

「花は桜」の番外編
浮姉ちやんが「不気味な匂いだ！」と言った。 　　　　　　　そう言われたら、臭うようだ。
			「あの樹から匂うようだ」と言うので私は先に歩きだしたが、浮姉ちゃんはついて来ない。 「どうしたの？」 「うん、いや、怖いから君が見てきなさい」 　何と言う実に情けない姉だ。 「浮姉ちゃん、樹の下の土の中から死臭がするよ」
「ほんまかいなぁ、君、君、私の歯周病とまちがっとらんかい？」
桜の樹の下には屍体が埋まっている。 これは信じていいことなんだよ。何故って、桜の花があんなにも見事に 咲くなんて信じられないことじゃないか。俺はあの美しさが信じられない ので、この二三日不安だった。しかしいま、やっとわかるときが来た。桜 の樹の下には屍体が埋まっている。これは信じていいことだ。 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　『檸檬』に収録されている 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　『桜の樹の下には』より。 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　梶井基次郎　著 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　新潮（文庫） 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　筑摩（文庫） 　『昨年の秋、浮は桜の樹を見て上の様な事を言っていませんでした』　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　よっちやん談 （『バセット・ランド』の「バセット・マンション」を見て下さい） 　 　　　　　　　　　　　　　　　　「鼻はだ迷惑」　游 　　　　　　　　　　　　　　　「花より、桜もち」　浮

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