ほんなら・・・ ほんでも・・・ 1回目 井上章一さんの『パンツが見える。』 その1 ・・・・・2004年6月6日・・・・・ |
何の本から始めよかいな?と思うのですが、今日、読み終わったのは |
|
![]() |
『パンツが見える。・・・羞恥心の現代史』 井上章一 著 朝日新聞刊(選書) 2002年5月25日 初版発行 |
1932年12月16日、東京・日本橋、白木屋百貨店火災事件の”ズロース伝説”に「?」と思った著者は、持ち前の邪推心を原動力に「作られたお話やんけ!!」と伝説の伝説たる所以をば暴く。 ズロース・パンツ・パンティ・スキャンティ・・・と変遷する中で、たかが洋装下着如き物なのに、男はパンツが見える事を喜び、女は見られて恥ずかしがる。 それが進み近頃じゃ「見せる為の下着」と時代は流れる。 すべてとは言わないが”女”は流される。 かなりの男は、この流れを喜ぶ。 『われわれは、何者かに洗脳されている。多くの現代人は、得体の知れない力によって、おどらされている。パンツごときに、性感がゆさぶられるよう、しむけられているのである』 う〜ん、何者かに洗脳されているって、何もパンツだけやないもんね。 ところで、井上章一さんの前に”下着”モノに眼をつけていた人の本としては |
![]() |
『現代風俗’79』 現代風俗研究会 編集 事務局 京都大学人文科学研究所 多田道太郎研究室 1979年11月1日 発行 |
『9人で考えた衣風俗・・・身体にまとうもの』柳洋子・足立八寿子・臼井美紀子・高橋千鶴子・舘雅子・辻井重・桝田庸・峯尾雪江・小川泰子共著 と、テーマ”下着”に届いた『はがき報告』86通が載せられている。 |
|
![]() |
『現代風俗’85』 現代風俗研究会 編集 事務局 京都大学人文科学研究所 多田道太郎研究室 発行協力 世界思想社 1985年10月31日 発行 (「発行協力 世界思想社」ってのは、1年半後に出る次の本で「そう言う事だったのね」と分かる) |
『現代女性下着の特徴』村田仁代著とテーマ”下着”に届いた『はがき報告』5通が載せられている。 ちゃ〜んと調べていないので不確かですが(本棚には並んでいるんですが)テーマ”下着”は’79から始まっているので、この’85まで毎年発行されている『現代風俗・・』の『はがき報告』に載せられていると思う。 余談なんですが「わん声犬語」の”バセット・パブ”に載せている 『たこやき』熊谷真菜 著 リブロポート発行(現在は、講談社文庫で手に入ります)の基になったのは、これに載せられている 『文化としてのたこやき・・・「たこやき文化論」に向けての一考察』熊谷真菜 著だと思う。 |
|
![]() |
『流行の風俗学』 多田道太郎 編 世界思想社 刊 1987年1月10日 初版発行 『現代風俗’77』から 『現代風俗’86』までのうち13編を 収録。 |
『女性の下着』と改題されて、村田仁代さんの『現代女性下着の特徴』が載せられている。 |
|
![]() |
『スカートの下の劇場 ・・・ひとはどうしてパンティに こだわるのか』 上野千鶴子 著 河出書房新社 刊 1989年8月20日 初版発行 |
これは売れましたねぇ〜。 小さい本屋さんでも一冊仕入れて、その一冊、確実に売れた! 買ったのは当の店主らしいが・・・・ だいたい、書名が刺激的、扇情的、欲情的だった。 即物的表現の”ズロース”だとか”パンティ”だとか言わず、さすがに、嘗て京大俳句を背負って立つと言われた(かどうか知らんが『黄金郷・エル・ドラド・』と言う句集を出してます。本人は鶴見俊輔さん小熊英二さんと対談『戦争が遺したもの』・新曜社刊・で「もうそれは、忘れたい過去ですから、」と申してますがね)上野千鶴子さんだけの事はある。 |
本棚にあったはずの『私は驢馬に乗って下着を売りにゆきたい』 鴨居羊子 著 1973年発行・三一書房刊は処分したらしいので写真を載せれない。 ところで、これら上記の本は『パンツが見える。』の中に”参考文献”としていっぱい載せられている中に、ちゃぁ〜んと入っています。 本文中の引用本としていっぱい載せられているうち『無限抱擁』滝井孝作 著、『旅・・父と子』『女・・父と子』永六輔・忠順 著、『恋愛論』『面白半分のすすめ』吉行淳之介 著、『杏っ子』室生犀星 著、『自由の彼方で』椎名麟三 著、『蟹工船』小林多喜二 著、『冬の旅』立原正秋 著、『世相講談』山口瞳 著、『風狂の思想』『行き暮れて雪』『エロトピア』『色即回帰』『好色覚え帳』野坂照如 著『さよなら怪傑黒頭巾』庄司薫 著、『砂糖菓子が壊れるとき』曽野綾子 著は本棚の何処かにあるのだけれど、探すのが大変なので・・・・やんぴたれた。 せやけど、よう『蟹工船』にズロースの描写があると覚えていたもんや。 いや、「こんなところに”ズロース”が・・」って事で、逆によ〜く覚えていたのか? 「あんなぁ〜、本棚にある書名を並べてどないすんねんな? 別にさしたる意味がないのん違ゃうん?」ですね。 すんまへん。 昨年、親宅に置いてあった本を自宅に持ってくる事になり、要らない本をスチール製本棚(高さ180cm幅90cm)一本分処分した。 中学の同窓生だった古本屋に「持ってってんか」と言ったら、さっさと来て、軽自動車のホンダ・アクティバンに積み切れない分(売れそうにない本・雑誌?)を置いて帰りよった。 持って行きよった中に田辺聖子本は全部入れたので、本文中の引用本で『甘い関係』『感傷旅行』田辺聖子 著は所有していない。 「日本の三大美人(女)の一人」にお聖さんを入れていた頃、新刊が出ると即、買っていたので、「初版本は高く売れる」と聞くが、実にもったいない事をした・・・のかもね。 梅田近辺の古本屋さんで、総額?萬円にはなったかも知れんなぁ〜 近頃、ハシュパピィーの大きなむいぐるみを抱いて寝ている阿呆坊ですが、三大美人からお聖さんを落としたのは、スヌーピーだかのどでかいぬいぐるみを嬉しそうに抱いている写真を視た瞬間だった。 そんなもん、めったやたらと他人様に視せるものではないのだ!! パンツもね。 |
![]() 2回目 井上章一さんの『パンツが見える。』 その2 に往きます。 |
![]() |
この車に乗って往き、 ”本”の事でも、 ”わんこ”の事でも、 何でも書いて(掲示板)おくんなはれ。 |
![]() 「お手紙は、この”HONDA1300クーペ9”で運びます」 |
![]() |
全面ページで見ています方に。 左の画像をクリックしますと 「表紙」へ行きます。 |
文責は当HP管理者に有ります。 |