FREE WAY 栄養学教室 

ビタミンE 編

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bP 【眠っていたビタミンが、目を覚まし素晴らしい効果が確かめられた時、
    栄養機能(補給)食品の概念が生まれた】
    
(ビタミンEが発見されて、やがて眠っているビタミンとなるまで・・)
bQ 【ビタミンEによる驚異の3万人にも及ぶ治療例!!】
bR 【遂にビタミンEの効果効能が解明される時】
bS 【ビタミンEの特徴と驚異の働き】
    (抗酸化作用 過酸化脂質の与える影響について)
bT 【ビタミンEの特徴と驚異の働き】
    (血行を良くし、末梢血管に血液君達を循環させます。)
bU 【ビタミンEの特徴と驚異の働き】
    (ビタミンEの第三の働きは、情緒を安定させる働きがあります。
bV 【ビタミンEと肝臓は、切っても切れない、深い関係なのだパートU】
    (肝臓にとっての他の毒物とは)
bW 【身体の中の色々な部分で働くビタミンEパート1】
    (悪玉のコレステロールを押さえ、血小板に若々しい機能を与えるビタミンE)
    (血管を老化させてしまう原因
bX 【身体の中の色々な部分で働くビタミンEパート2】
    (悪玉のコレステロールを押さえ,血小板に若々しい機能を与えるビタミンE)
    (習慣性流産、不定愁訴症候群・・・女性の悩みを解決する驚異のビタミンE)
bP0【動脈硬化、心筋梗塞、狭心症とEは深い関係について】
bP1【オリンピックの選手達もビタミンEの効果を体験している】
    (ビタミンE君達は光化学スモッグなどの公害にも効果がある
bP2【ビタミンEと老化現象】
bP3【何故ビタミンEは老化現象を防いでくれる可能性があるのか!】



ビタミンE編 NO1

【眠っていたビタミンが、目を覚まし素晴らしい効果が確かめられた時、栄養機能(補給)食品の概念が生まれた】

(ビタミンEが発見されて、やがて眠っているビタミンとなるまで・・)

さてビタミンEは、今現在最も有名で、成人病、長寿時代においては、絶対欠かせないビタミンになっているのです。
栄養機能(補給)食品の超強力4版バッターというところでしょうね!

【ビタミンEの生い立ちをご紹介しましょう】

ビタミンEは発見された順序に、A・B・C・D・Eと名付けられたのは前にも言いましたよね!
Aで鳥目が治り、Bで脚気が治り、Cで壊血病が、Dでくる病治りました。そして次に登場するのがビタミンEです。

発見されたのは1922年、当時ネズミに、糖分・蛋白質・脂肪の三大栄養素とそれに、
今まで発見されたビタミン(A〜D)を加え食事摂らせ飼育したのです。

ネズミ達は、すくすくと大きく育ち、育ったのはいいのですが、どういうわけか?妊娠しなかったのです。
そこである物質を、今までの食事に加えたところ、妊娠したのです。
それがビタミンEだったのです。ですからビタミンEは当初ネズミの妊娠を助けるビタミンとして、デビューしたのでした。

当初ビタミンEは、欠乏すると動物が不妊症になる事から(抗不妊ビタミン)と名付けられたのです。
ビタミンEの学名用語はトコフェロールと言います。トコフェロールとは、ギリシャ語で、トコ(産む)
フェレイン(妊娠する)オイル(油)という意味があります。

当時ビタミンEは、何と人間に使うものではなく、単なる動物の不妊の薬と考えられて、
牛や馬、豚など、畜産業界の飼料に混ぜられて使われる程度にしか考えられていませんでした。驚きですね!!

それからその当時快調に上昇していたビタミンA〜Dに水をさした結果になるのです。
事実ビタミンE以降効果のあるビタミンは発見されてはいないのです

とりあえずこのビタミンEによって、ビタミンブームは終わりを告げ、逆にビタミンで
全ての病気が治るという考え方も間違っていたという結果も残してくれたのでした。


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 ビタミンE編 NO2

 【ビタミンEによる驚異の3万人にも及ぶ治療例!!】

前回でも言った通りビタミンEは当初家畜等の妊娠を助けるビタミンと登場しました。
ところがこの眠っていたビタミンを完全に目覚めさせ、医学界へ強烈に引き戻した人が
現れるのです。

その人物とは、カナダのオンタリオ州ロンドン市に住んでいた、エバン・シュート博士です。
何とこのロンドン市は人口2万人くらいな、小さな町で、シュート研究所を創立して、
このビタミンEで色々な病気の治療を始めたのでした。

まず博士がビタミンEを使い始めた理由は、リューマチ患者に対する投与からでした。
そしたら何と、一緒に悪かった心臓病も良くなってしまったのです。

それ以降、博士は、何と3万人にも及ぶ心臓病患者をビタミンEで治療したのです。
さらに博士は、脳卒中、動脈硬化、高血圧、血栓性動脈、関節炎、糖尿病、火傷、下胎潰瘍
などを治療し(治った)と医学界で発表したのです。

当時医学界も、政界も、科学界も、世間も大混乱になってしまったのです。

ところが、ここにとんでもない落とし穴があったのです。
ビタミンEが、どこにどのように効いているのか?
医学的に根拠を持っていなかったです。

結果、博士は「にせ薬」などとののしられて、どん底に陥ったのです。
当時シュート博士は「何でこんないい薬を誰も理解してくれないのか?」
とかなり嘆いていたそうです。


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 ビタミンE編 NO3

 【遂にビタミンEの効果効能が解明される時】


シュート博士が動物にしか使われずに、眠っていたビタミンEを蘇らせその薬理効果について
世界中の医学者の注目を集めたのは、当時紛れもない事実でした。
そしてこの時から世界中の科学者達がとうとう、ビタミンEの研究に取り組み始めたのです。

その当時電子顕微鏡が開発され、人間を細胞のレベルで研究できるようになったのです。
さらに組織培養もできるようになり、基礎医学者達が、
「細胞の若さを保つためにビタミンEは必要である」という研究結果を次々と発表したのです。

その後ビタミンEは、今までの汚名を挽回し、「データに基づく薬」として再登場したのです。

それ以降ビタミンEの称号は「身体ののさび止めビタミン」「血管保護ビタミン」
「若返りビタミン」「老化防止のビタミン」「美容ビタミン」
等々たくさん与えられるようになったのです。

我々人間の身体の中には色々な毒物ができるのですが、その中でも、今までは善玉のいい脂肪と
考えられていた、不飽和脂肪酸が、酸化されると、超悪玉の過酸化脂質に変身し、回りのビタミンや
酵素まで破壊してしまうのです。

それだけではなく、赤血球や細胞を破壊し、何と血管までもぼろぼろにし、いってみれば
ありとあらゆることをして、老化の原因になっていることが分かったのです。

何故過酸化脂質になるかというと、それはビタミンEが不足し、不飽和脂肪酸の酸化が起きる事が
科学界、医学界でも解明されたのです。

つまり結論は、ビタミンEがあれば、過酸化脂質が生まれないということがはっきり分かったのです。
 
これがビタミンEの第一の効果です。

第二の効果は、血液の循環をよくしてくれる事。長生きするためには血液の循環が大切なのです。


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 ビタミンE編 NO4


 【ビタミンEの特徴と驚異の働き】

「抗酸化作用」のあるビタミンEは、細胞を守り、体の老化を防ぐ!
特にビタミンEの働きは、3つに分けることができます。

  @抗酸化作用

  人間の脂肪分には、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸の2種類に分けられます。
  飽和脂肪酸は主に動物性の脂肪に多く含まれ、動脈硬化をおこす悪玉です。
  
  これに対し不飽和脂肪酸は、リノール酸などの植物性脂肪に含まれているもので
  むしろ動脈硬化を防ぐ善玉の脂肪酸だと言われてきました。

  だから中年になってきたら、不飽和脂肪酸を多く含む、植物性油が良いと言われてきたのです。
  ところが、科学の発達により、細胞を見てみると、善玉のあるはずの、不飽和脂肪酸がある
  条件で過酸化されると、過酸化脂質という、大変厄介な悪玉に変化してしまう事が証明されたのです。

  これは悪玉の中でもとてもたちの悪いものなのです。
  

  【過酸化脂質の与える影響について】 

   1)赤血球を破壊する 
   2)血管をぼろぼろにする 
   3)肝臓や腎臓の機能を著しく低下させる
   4)全身の細胞の機能を低下させ若さを奪うため老化に導く 

   だから体の中に過酸化脂質を発生させないようにする事が大切なのです。
   そこでビタミンEの働きによって、不飽和脂肪酸を善玉から超強烈な悪玉に変えてしまう
   過酸化を防ぐ役割があるのです。
   
   酸化を防ぐ、酸化に対するビタミンという事で「抗酸化ビタミン」と呼ばれているのです。


   もともと不飽和脂肪酸は、細胞膜の中に、沢山存在しています。そして膜の中で過酸化され、 
   過酸化脂質になると、細胞膜を壊してしまいます。

   細胞の膜は、栄養を吸収したり、酸素を取り入れたりする働きがあるのですが、
   それが破壊されると、細胞は死んでしまうために、体の老化を早める事になるのです。
   個の細胞の膜を抗酸化作用のあるビタミンEが守るわけです。 


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  ビタミンE編 NO・5


  「ビタミンEの特徴と驚異の働き」の続きです!!  

  ビタミンEは血行を良くし、末梢血管に血液君達を循環させます。

  ビタミンEの第二の働きは、血行を良くし、十分な血液を体のすみずみにまで運ぶのです。
  特に心臓から遠い末梢血管の循環を良くする働きがあるのだ。
  (だから体がぽかぽかするのね!!冷え性が改善するってそう言うことか!)

  人間の細胞の数は約60兆と言われていますが、何と何とこれは、日本の国家予算より多いのです。
  これを全て養っているのが、血液なのです。・・・・
 
  しかし、年を取り、血管が細くなったり、ぼろぼろになったり、つまったりすると、
  血液の流れが悪くなり、栄養と(ご飯)と酸素(呼吸)がたっぷり入った新しい血液が届かない
  所の細胞は、悲しい事に生きていけなくなるのです。

  人間の血管は、心臓から出たばかりの所を”大動脈”と言って直径3cmくらいの
  太さがあります。 心臓からだんだん遠くなると、次第に細くなり、最後には髪の毛の10分の1の
  細さになります。その極細の血管への血液循環を助けるのがビタミンEの働きなのです!!
  (なるほどだから血行が良くなるとか言われるんだね!)

  人間は、年を取ると、血液は固まりやすくなります。そして血管の中にコルクの栓の
  ような血栓が出来ると、血流が途絶えてしまいます。これが脳の血管に出来ると脳血栓になります。
  これを何と、ビタミンEは防いでくれるわけです!
 
  生きていく事において非常に大切な役割を、果たしてくれているビタミンEへの感謝を忘れずに!!

    
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    ビタミンE編 NO・6


「ビタミンEの特徴と驚異の働き」の続きです!

  前回のおさらいです。ビタミンEの働きの第一番目は「抗酸化作用」のあるビタミンEは細胞を守り、
  体の老化を防ぎます。
  第二番目は血行をよくし末梢血管に血液を循環させます。以上で〜す。

  【ビタミンEの第三の働きは、情緒を安定させる働きがあります。】

  人間の情緒は、間脳の脳下垂体系が自律神経や内分泌ホルモンなどをコントロールすることによって、安定されています。
  その部分がバランスを崩すと、自律神経失調症とか、女性の更年期障害などが起こってくるのです。
  これらの症状を何とビタミンEがうまくコントロールしているのです。

  ビタミンEと肝臓は、切っても切れない、深い関係なのだ!!
 
  肝臓は、体の中の化学工場で、みんなが摂取した食べ物の処理、栄養分の処理を行い、
  それらを分解したり、合成したり、 貯蔵したり、あるいは毒物が入ってきたら解毒するなど、
  ありとあらゆる仕事を引き受けています。
 
  この他、胆汁を作り脂肪を消化する働きもしているのです。このように肝臓は、ありとあらゆる働きをしていて、
  何一つ愚痴を言うでもなく、本当に偉いです!
  これだけ仕事をしている肝臓が、もっとも必要としていて重要なものは、ビタミンEなのです!

  例)ビタミンEを含まない食物で動物を飼育すると、あっという間に肝臓が萎縮して死んでしまうのです。
  つまり肝臓にとって第一番目に必要なものはビタミンEである事がお分かりになりますね!!
  それ以外にも必要な物は色々あります。

  アミノ酸とかメチオニン、シスチンなども必要で、これらが欠乏すると肝臓の働きがおかしくなるのも事実です!
  しかしビタミンEが十分にあれば、ほかの必要な物が不足してもビタミンEがそれらをカバーし肝臓を守ってくれる
  ことが、わかってきたのです。
  さらにビタミンEは、あらゆる毒物から肝臓を守ってくれることも分かってきたのだ。


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   ビタミンE編 NO・7


 【ビタミンEと肝臓は、切っても切れない、深い関係なのだパートU】

  前回のおさらいは、ビタミンEは、あらゆる毒物から肝臓を守ってくれることをお話ししましたね!
  さて我々が、体にとってあまり良くない物を食べたりしても、胃や腸は、良い悪いの区別をつけずに、
  全てを吸収してしまいます。(少しは考えろと言いたいね)

  毒物が体を回ると、その人間が死んでしまうほどの物であっても吸収してしまうのです。
  しかし胃や腸から吸収した物は、肝臓を通ってから、体を回るシステムになっているのです。
   従ってだね!毒物は肝臓君を通る時に、解毒されてしまうのです。

   一番わかりやすい例)ジンマシン・・肝臓の調子が悪いと、ジンマシンをおこしやすくなります。
                         例えばその人にあわない物を食べた場合でも肝臓で解毒
                         できなくなった場合、体中に回ってしまうことからジンマシンが起こります。
 

  肝臓が解毒作業する時には、肝臓もかなりのダメージを受けてしまいます。
 それは解毒をする時に、不飽和脂肪酸が、過酸化脂質になりやすい状態になるためです!
 この時ビタミンEが十分にあれば、肝臓は守られ、ダメージは最低限に押さえられるわけです。

 (肝臓にとっての他の毒物とは)


  まずアルコールです!何も食べないで、日本酒を毎日5合飲んでいると、
  10年間で必ず肝硬変になるデータも出ています。ところが、ビタミンEを十分に摂っていると、
  肝臓をアルコールから守ってくれることが解明されています。

  これから秋口に向かい、食欲の秋なんて言って、飲む機会が多くなります。
  その時はビタミンEを多めに摂って下さい。
 
  飲む機会がある場合は、まずビタミンEを200mgくらい、寝る前に100mgくらいを摂れば、
  次の朝は二日酔いにはならいと思われます。やってて下さい!!

  (最後にビタミンEの肝臓に対する働きを要約すると3つのポイントに絞られます)

  @肝臓の働きを助け、細胞を増殖促進させる
  A肝臓に色々な物質の欠乏が起きた時にもビタミンEが肝臓を守る
  B薬物や毒物の中毒などから肝臓を守ると言うこと

 
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    ビタミンE 編 NO・8

  【身体の中の色々な部分で働くビタミンEパート1】

 【悪玉のコレステロールを押さえ、血小板に若々しい機能を与えるビタミンE】

  人の血管を見ればその人の若さが分かります!
 
 【血管を老化させてしまう原因】

  @高血圧。特に血圧が高いと血管がぼろぼろになってしまうのです!要注意!

  Aコレステロールとか、中性脂肪とか、糖分、尿酸というものが必要以上に
   血液の中にあると血管がぼろぼろになります!
   鉄管の中に温泉のお湯を通した場合と、普通のお湯を通した場合どちらが早く腐るか比べる
   とよく分かりますね!
   不純物が必要以上に沢山入った血液が流れると血管も早くぼろぼろになります。

  Bストレス
    中でも血管毒として発見されたコレステロールは血管をぼろぼろにする大敵と考えられてきました。

    例えば、コレステロールを多く含んだ飼料で動物を育てると、その動物の血液がコレステロールで一杯になり、
    そのため平均寿命の半分くらいの年令で血管がぼろぼろになり、動脈硬化を起こすと考えられていました。

    ところが、コレステロールの中にも善玉と悪玉があることが分かってきました!
    善玉はHDLといい、悪玉はLDLというだに。善玉のHDLは血管を綺麗にする働きがあり、
    一方悪玉のLDLが血管をぼぼろにしてきたわけです。

    長生きして元気な人は、HDLが増え、反対にLDLが減っています。
    この逆にLDLが増えて高くなっている人に早死にが多いという統計も出ているのです。
 
    善玉のHDLが高く、悪玉のLDLが下がっている状態を「長寿症候群」と言いますが、
    ここで我らのビタミンEを補給することによって「長寿症候群」の状態を作ることができるのです!

    つまりビタミンEは、HDL(善玉)を高くし、LDL(悪玉)を低く抑える働きがあると考えられるようになったのだ
 
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   ビタミンE 編 NO・9

【身体の中の色々な部分で働くビタミンEパート2】

【悪玉のコレステロールを押さえ,血小板に若々しい機能を与えるビタミンE】
 
 血液の中には、血小板という物質があり、この血小板は血液を固める優れた能力があるのです。
 指など切った時、血がダラダラと流れ出てきますが、これを止める働きがあるんだ!

 しかしこの血小板も、年齢が高くなると、様子も変わってきます。
 
 例えば50才の人の血小板と、20才の人の血小板を比べると、ビタミンEの量が変わってきます。
 つまりだね、血小板のビタミンEが少なくなって、血液が固まりやすくなっているのです。
 血小板があまり固まりやすいのも、とても困ります。脳血栓を起こりやすくする原因になるからです!

 しかしここでビタミンEの登場です!Eを補給すると、何と血小板の機能が若々しくなっていくのです。
 つまりだね固まりすぎない血小板になるのだ!

 【習慣性流産、不定愁訴症候群・・・女性の悩みを解決する驚異のビタミンE】

 女性にとって、ホルモンは切っても切れない縁ですよね。
 特に生理が終わる頃になるとその複雑さがますます複雑になってきて、
 ホルモンがアンバランスになり、自律神経失調症まで起こして、更年期障害となります。

 その結果不定愁訴症候群になります。これはあたかも、身体全体の調子が悪く感じられるわけで、頭も・胃も・心臓も
 と言うわけで身体中が病気に思えてくるのです。自律神経のバランスがおかしくなっているのです!
 
 ここでもビタミンEを補給すると改善してくるのです。


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    ビタミンE 編 NO・10

「動脈硬化、心筋梗塞、狭心症とEは深い関係について」

 人間の心臓はちょうど握りこぶし程度の大きさです。
 そして何とお母様のお腹の中にいる、3ヶ月目から動き初めてその後は
 1度も止まることなく人生の終わりまで、心臓君はつきあってくれるのです。

 仮に皆さんが70才まで生きたとします、何と心臓は25億回も鼓動をうち、10万トンの血液をくみ出してくれるのです!
 車に例えると10トン積みトラックの1万台分になります。

 体重50キロの人を血液だとするならば、20万人分、(塩竃市・利府町足してもまだ足らない)
 普通のお風呂のお湯は約4000Lだとして、2万5千回分、1年計算で約68年分、

 10トントラックの長さを約20mとすると、距離にして約200km
 (仙台から岩手県滝沢・栃木県宇都宮・茨城日立・秋田本荘・岩手大船渡)までの距離
  になるわけ?

 70年間止まることない、こんなポンプはどの一流メーカーでも製造できません。
 そしてこのポンプは心筋という筋肉でできていて、沢山の細胞で構成されているのです。

 この細胞には、常時、十分な栄養と酸素が送られていなければならないのです!!

 心臓君へつながる動脈は特に立派で、冠状動脈と呼ばれています。
 しかしながらこの冠状動脈が若さを失うと、細くなり、心臓に、栄養と酸素が
 届かなくなり、狭心症や、心筋梗塞への道を歩み始めるのです!!

 この時心臓君の筋肉そのものにビタミンEが必要になってくるのです!!
 ちなみに心筋梗塞を起こしたばかりの人の血液を調べてみるとだね、
 血液中の過酸化脂質が増えています!

 これはビタミンEの不足を意味しているのです!
 人間の体の中でもっとも大切な心臓の若さを守るために、
 又心筋梗塞・狭心症・動脈硬化等の予防のためにも
 ビタミンEの常用は大切なことなのだ!


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ビタミンE 編 NO・11

【オリンピックの選手達もビタミンEの効果を体験している】

スポーツをすると筋肉が動きますね!筋肉を使うと細胞が沢山の酸素や栄養を分を必要とします。
  さらにそこには、老廃物も沢山たまってきます。
  とにかくスポーツや運動をする時には、血液の循環が良くないと疲労も大きくなります。
 
 この事から、スポーツや、運動をする時は、特にビタミンEを補給した方がいいのです。
スポーツ医学の専門家達は、ビタミンEを、補給した選手の方が全ての能力で勝っていることも、
  実験で実証済みとなっています。
  今ではそのデータを元にして、オリンピック、水泳・野球・へと、幅広く指導しています。

  現在ビタミンEは 「飲むお風呂」とまで言われています。
  簡単に言うと、お風呂に入った時のように、血液の循環をよくするからです。

  特にスポーツの前後、低血圧の人、冷え症の人、冷房病にかかりやすい人、
  しもやけのできやすい人,痔の人などには、ビタミンEの補給が必要です。

   ビタミンEは身体の中の色々な部分でプラスに働きスーパーマンのような働きをしていると
   言っても過言ではないのだ!!

【ビタミンE君達は光化学スモッグなどの公害にも効果がある】

  夏になると光化学スモッグが問題になります。これは一種のオゾンです。
  我々は夏になると、このオキシダントを吸い込むことになります。
  人間の肺は肺胞という袋で出来ています。
  
  肺胞は酸素と炭酸ガスを一瞬にして交換する能力を持っています。
  肺胞の細胞君達の数は何と3億個、その袋を全部広げると何と、テニスコート一面の面積になるのだ!
  特にこの肺胞はあっという間に、酸素を取り込むためににも非常に薄い膜で出来ています。

  細胞の膜には不飽和脂肪酸があるわけですが、そこにオキシダントの多い、オゾンを含んだ
  空気が入ってきます。つまり酸化力が非常に強い空気が吸い込まれ、肺胞膜の不飽和脂肪酸に接するのです。
  その結果もし、ビタミンEが欠乏していると肺胞に過酸化脂質が、発生し肺胞が破られてしまうのだ!

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ビタミンE 編 NO・12


 【ビタミンEと老化現象】について。。。

  老化現象と言うのは、ただ単に、足腰が弱くなったとか、白髪が増えたとかと言う表現では、 
  正しく老化現象をとらえているとは言えません!

  老化現象を冷静に調べる方法として、筋肉などの組織をちょこっと取って、顕微鏡で調べる方法があります。
  その組織の中に茶色の斑点が出てきます。その物質の名前はリポフスチンと言われます。

  若い人や、リポフスチンは全くと言うほど存在しません。
  しかし段々年を取ってくると、このリポフスチンが増えてくる事が分かっています。
  従ってリポフスチンの量を調べれば、老化の程度が分かるというわけです。

  ごく希な病気だにが、非常に早く老化が起こるプロゲリア病があります。
  この病気になると10歳くらいで老化し、12歳くらいには本当の老人になってしまう・・・
  という風に急激に老化進みます。13歳のプロゲリア病の人の筋肉組織には、
  リポフスチンの量が何と80歳の人と同じ量があったと言うデータもあるのだ。

  ところが、ビタミンEを全く与えないネズミの症状が、このプロゲリア病と全くよく似てたのです。
  これにはセロイドと言う色素が増えています。これはリポフスチンと全く同じ物だと言う
  ことが分かりました。

  そしてこの老化しているネズミにビタミンEを与えたところ、老化が止まった
  だけではなく、少し若返ったのです。

  セロイドと言う色素が、減っていったのです。
 
  今までは老化現象は進んでいく物で、そのスピードを遅くさせることは、できるだろう。
  一時的にストップさせることも可能かもしれない。しかし一度老化した物を
  若返らせると言うことはあり得ないと言われてきました。

  しかしこのネズミの実験でではビタミンEは若返りの能力があるかもしれない・・・・
  と言うことも問題になったわけです。老化防止という意味において、こんな実験もあるんだと言うことです。

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ビタミンE 編 NO・13(最終回)


【何故ビタミンEは老化現象を防いでくれる可能性があるのか!】

 第一番目の理由・・・過酸化脂質という、老化現象の主要原因の発生
              を防ぐと言うこと。
              ビタミンEが不足して過酸化脂質が多く発生する人
              とそうでない人との老化現象に差が出てくることもかなりあります。

 第二番目の理由・・我々の体が(細胞)、若さを保つためには、血液の循環が必要。
             この末梢血管を助ける働きをしているのがビタミンEなのです。
             体の隅々まで、栄養と酸素を運んでいるわけです。  

 第三番目の理由・・ビタミンEは、何と、脳下垂体・間脳系に働いて情緒を安定させ、
             これが自立心経とかホルモンのバランスを防いでくれているのだ!!
             逆を言うと人間を老化から守っているとも言えます。

 とにかく若い内には、老化と言われても大差は、余りないように思いますが、年を取ると
 その差はどんどん開いていきます。

 ある人は、55歳でお孫さんや子猫を風呂に入れるのも不安だとか、ある人は90歳で
 外国旅行に出かけられたり、というように差が開きます。

 老化というのは突然やってくる物ではなく、一つ一つの積み重ねなのです。
 老化防止になると言うことは、それぞれ努力して、全て試みるべきだと思います!

 しかも、学問的にも効果があり、副作用のない物であれば、絶対試みるべき価値は有ります!
 このビタミンEを、若さと健康を保つ栄養素として補給していくことは、とても大事な事です。

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