FREE WAY 栄養学教室
レシチン編
bP 【レシチンって何?】 (レシチンの由来) |
bQ 【アメリカが注目した大豆の中のレシチン】 (大豆の中の何がよいのか?)(レシチンは体の重要構成物質なのだ) |
bR 【細胞の健康を保つ】 |
bS 【レシチンの働きコレステロールとの関係!】 |
bT 【 血管を若々しくする対策と血管をふさぐ要因について】 (血管を老化に導く二つの悪い要因・・) |
bU 【レシチンの働きや効果についてパート2】 (脂肪との関係の例題) |
bV 【神経系統との関係】 (驚異のアセチルコリン君達) |
レシチン編 NO1
Q:レシチンって何?
A:リンとくっついている脂のことで、脂肪の中の不飽和脂肪酸でいい方の脂のことなのだ・・・・・・
何で構成されているかというと、リン・コリン・グリセルローズ・アミン残基の5つから
出来ているのがレシチンなのだ。
(レシチンの由来)
レシチンは(Lecithin)は、ギリシャ語の「卵黄」を意味するレヒトス(Lecithos)と言う言葉から来ているんだ。
何と今から約165年前に、フランスの科学者コブリーが卵の黄味の中から分離に成功したのだ。
もしこの発見がなければ、洗剤もマヨネーズやドレッシングもない!!みんな身近な物ばかりだね!!!
そのころの日本は、勿論江戸時代で、天保の大ききん・大阪で「大塩平八郎の乱」・老中。
水野忠邦「天保の改革」を行う。高野長英&渡辺崋山が捕らわれています。
それから、芸術の方では、浮世絵師:葛飾北斎&歌川広重が活躍中。勿論まだ鎖国中!
と言うわけで横道にそれてしまいました失礼!!
とにかく歴史が古い割には、最近まで栄養学的にも大きな注目を集めることもなく
栄養食品としても使われることもありませんでした。
(アメリカが注目した大豆のレシチン)
1977年(今から約24年前)に、アメリカのマクガバン上院議員がまとめた「マクガバン・レポート」で
このレシチンの効果を提唱して大きな反響を呼び起こし、注目を集めるようになったのでした。
(マクガバン氏とは:ニクソン大統領と大統領選挙で戦って敗れた人です)
そのころのアメリカでは、現在の日本と同じで、富める国、経済大国で食生活も豊かになって、栄養過多の人が
増加する傾向で、動脈硬化や心臓病で死んでしまう事が指摘されていたのです。
そこで彼は食生活の中で、脂肪中心のあり方を見直し「米国における食物摂取の指針」と言う報告書をまとめ、
アメリカ議会に提出したので〜す。
それから全米中の学者が集められ、理想的な食生活として結論づけられたのが、何と何と何と何と実は日本人の
食生活、すなわち日本食に大変近い内容だったわけです。
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レシチン編 NO・2
(アメリカが注目した大豆の中のレシチン)
前回お話しした通り、理想の食事は日本食とまで言われたのでした。
何故かというと、我々は豆腐とか、煮豆とか、大豆類をよく食べる人種ですよね!これがとても素晴らしいと、
注目されたのです。
(大豆の中の何がよいのか?)
分析すると大豆にはレシチンが多く含まれていることが分かり、にわかに注目されるようになりました。
アメリカでは、豆腐がモテモテ君になり、日本食レストランが大流行するようになり、
今ではアメリカの家庭に行くと、サラダにもレシチンを沢山ふりかけている光景をよく見かけるほどとなっています。
(レシチンは我々の体を構成する基本物質の一つだよ〜ん)
レシチンは卵黄や大豆、ピーナッツ、小麦胚芽、牛の肝臓などのような食品に多く含まれている!
(レシチンは体の重要構成物質なのだ)
実は人間の体の中にもレシチンは多く含まれているのだよ!
脳・骨髄・心臓・肺・肝臓・腎臓など、重要な臓器、組織には沢山含まれています。
レシチンは体を構成する基本物質の一つに他なりません。
人間の体重のおよそ100分の1、つまり1%はレシチンから出来ています。
60kgの人なら約600gのレシチンがあることになります。
その中でも細胞膜の中に沢山含まれているんだよ!!
細胞のうちの細胞膜の主成分がこのレシチンであり、
特に脳神経系や血液、肝臓など重要な組織細胞にはレシチンがたくさんあります。
「レシチンは生命のルーツである」と言った言い方がされるのはこうした理由からです
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レシチン編 NO・3
【1・細胞の健康を保つ】
前回でも申したように、健康を保つためには、細胞膜がとても重要なのであります。
細胞自身も皆さんと一緒で、常に呼吸をしているんです!
常に酸素を取り入れて、炭酸ガスを出しています。
それから栄養物を取り入れて。老廃物を出しているのだ!
みんな普段からご飯を食べて、おしっこや便として出してますよね、
酸素を吸っては、炭酸ガスを排出してしてますよね!
それと同じように細胞の一個一個も同じ事を繰り返ししているのです。
もしこの機能が出来なくなると、生きていられなくなります。
さてそれは、何を通じて行われているかというと、全部細胞膜を通じて行われているのです!
だから当然のごとく、細胞膜の新陳代謝がとても大切になるのです。
この細胞膜の主成分が、レシチンなのです。
従って、レシチンは、細胞の働きを維持する上でとても重要な役割を担っているのだ!!!
皆さんご理解いただけましたでしょうか?
分かりやすく言いますと、皆さんが普段何気なく、空気を吸ってはき出していますよね!
それから、お腹がすくとご飯を食べ、おしっこや、うんちをして外に出していますよね!
この行為を細胞の一つ一つが皆さんの意志とは別にやっていることだから、
なかなか気づかない。
人間の体って凄いですね!
逆にこういう風に考えてみてはどうですか?
皆さんの子供さんや、ご兄弟、ご両親が細胞君という名前にしましょう。
最近元気がなく、症状としては、呼吸も弱いし、ご飯も食べないし、おしっこもしないし、便も出さない
どうですか?もし人間がこうなったら、皆さん大慌てになりますよね!この細胞君が約60兆個あって、
人間の体になっているんですよ!大事にしましょうね!はい。
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レシチン編 NO・4
【レシチンの働きコレステロールとの関係!】
細胞が(60兆個)、明るく楽しく生きるためには、細胞のところまで、
酸素と栄養を運ぶ人がいないと元気が無くなり死んでしまいます。
酸素や栄養物をきちんと運んで、それだけじゃなく、老廃物(人間で言うとうんち)と炭酸ガスを、
何も言わず黙々と心臓や、肺に運ぶ!
こんな大事な役目をしているのが、血液なのです。
まず酸素や、栄養を運ぶときに人間界で言うと、どこかに行くのに必ず道路を使うよね!!
この血液が通る道路が血管なのだ!
人間の体には前でも言ったように全部60兆個の細胞があります。
それじゃ血管は約何mあると思います?
延べ10万キロあるといわれているんだ!!
「凄い・仙台〜東京が約350km往復で700kとして、約140回行き来した距離になっちゃう!」
まあ〜良く計算するね!要はそれくらい体中に血管という道路が張りめぐらされているんだ!
でもね血管(道路)が無いところもあります!爪と髪以外はどこを切っても血が出るというようにその事もうなずけるね!
とにかく血管(道路)はいつまでもしなやかで、若々しく、そして血管の壁は薄くいつも弾力性があるということが
細胞たちへの運搬がしやすく、良い道路であるということになるのだよ!!
年と共に、この道路 すなわち血管が、厚く硬くなって、しまい道路が狭くなって、
血液が体中に、行きにくくなってしまいます。
栄養と酸素をもらえない(血液が行き渡らない)細胞たちは、だから死んでしまうのです。
それを老化現象といいます!だから「血管は命綱である」と言われているのです!
ここが今日のキーポイント「血管の若さを保つということが、その人の若さを保つと事につながるということ」
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レシチン編 NO・5
【 血管を若々しくする対策と血管をふさぐ要因について】
細胞が60兆個あると言ったよね!!その一つ一つがみんな元気でいれば、病気には絶対なりません!
その細胞に、栄養と酸素を血液が、血管という道路を通って運ぶということは、前にも話しましたね!!
特に細胞の健康を保つ意味でとても大事になってくるのが、細胞膜なのです。
その細胞膜の主要成分がレシチンなのだ!!従って細胞の働きを維持する上で重要な役割を担っています!
【血管を老化に導く二つの悪い要因・・】
悪いやつまず一人目はこいつだ!!
@コレステロール 2人目はこいつだ!!A中性脂肪
これの全てが悪いんじゃないということも知っておくべきです。
というのもですね、この二つは我々人間にとって、とても大事なエネルギー源になっているのです。
だからある程度は必要なのです。
ただしここでご注意。コレステロールは230mg以下・中性脂肪は約170mg以下程度は必要!!
しかしそれ以上になると、要注意です・・・・・・・
最近良く聞くんですが、人間ドッグとうで、コレステロールが300mg以上、中性脂肪が250mg以上という人。
これは半端じゃないよ!動脈硬化まっしぐらです!
コレステロールの中でも特に、LDLコレステロールが多いと非常に良くありません。
しかしここで、レシチンの登場です!!
レシチンは、
@この悪玉LDLコレステロールを下げる働きをする
A血管を流れている、多すぎるLDLコレステロールや中性脂肪を少なくする
B血管にこびりついてしまった物もきれいに洗ってくれる働きをする
【レシチン君達の特徴】
「乳化作用」・・簡単にいえば、水と油を一緒にするという事。
いい例がマヨネーズです。マヨネーズを作る時に、酢と油を混ぜますよね。
これだけでは混ざらないので、卵を入れると混ざり合う。
要は卵の中のレシチンが混ぜてしまう役割を果たしているのです。
レシチンは血管にこびりついた、LDLコレステロール(油)を血液(水)とうまく混ぜて取り去る助けをするのです!
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レシチン編 NO・6
【前回のおさらいです】
@細胞の健康を保つ・・体の中の細胞は、一つ一つ細胞膜を通じて必要なものを摂取し、
不要なものを排出していますが、レシチンは細胞膜の主要成分として、重要な役割をしています。
Aコレステロールとの関係・・レシチンには、血管を老化に導くといわれている、LDLコレステロールと
中性脂肪を少なくする働きがあるだにね!
【レシチンの働きや効果についてパート2】
B脂肪君たちとの関係について
老化現象をもたらす要因の一つに過酸化脂質というものがあります。
これは体の中でできる毒物の中ではかなり悪いものです!
不飽和脂肪酸が酸化を受けると、過酸化脂質が生まれます。
過酸化脂質の抑制に効果を発揮するのが、ビタミンEという事も知っておいて下さいね。
実はレシチンも、ビタミンEと相乗して、不飽和脂肪酸の酸化を防ぐものとなるんです。
そのために、特に効果を出すためには、ビタミンEとレシチンを一緒にとるといいのだ!
【脂肪との関係の例題】
USAのモリソン博士の報告
例)1,012mgのコレステロール値だった人に・・・・毎日36mgのレシチンを与えた結果
1ヶ月で322mgになり、3ヶ月で186mgまで下がった。
これを裏づけるように慶應義塾大学の、秦教授の研究報告は以下の通りだに
「レシチンにはLDLコレステロールを下げHDLコレステロールを上げる作用があることが確認できた」
C肝臓君との関係について
レシチンは前でもお話ししたとおり、不飽和脂肪酸とリン、そしてコリン、グリセルローズ及びアミン残基
の五つの要素から構成されているのだ。
ここで重要なのはもしこの中のコリンが欠乏すると、脂肪肝になる可能性が高くなります。
酒つまり、アルコールを飲み過ぎると、肝臓が脂肪肝になりやすく、
脂肪肝から慢性肝炎に、慢性肝炎から肝硬変にそして、
肝臓ガンになる可能性が非常に高くなるのです・・
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レシチン編 NO・7 (最終回)
【神経系統との関係】・・「驚異のアセチルコリン君達」
レシチンの特徴として必ずと言っていいほど登場するのが次にでてくる、アセチルコリンなのだ!
それではアセチルコリンの働きと効果についてご紹介しよう!
●脳に刺激を与える物質なのです。これが少なくなると、脳に刺激が伝わりにくくなり、
ぼけたり、脳の働きが弱くなるのだ!
例)例えば足の先に石を落とした時、「痛いと感じる」これは足が痛いと言っているのではなく、
脳に刺激が伝わって「痛い」と感じているわけです。
この神経伝達物質が、アセチルコリンなのです。
刺激を伝え、痛い部分を手でこすれと命令が行って行動に移しているのです。
これはみんな神経繊維から伝えられているわけで、特に神経繊維は足から脳まで1本で出来ているわけではなく、
何本かの繊維が駅伝のように、途中で中継されていてつながっているのです。
従って一つの繊維から次の繊維に伝達する大事な役目を果たす物が必要になるのです。
この大事な大事な役目を果たすのが今日皆さんにご紹介しているアセチルコリンなのです!
つまりアセチルコリンが少なくなると、刺激がスムーズに伝わらないために、脳が正常に働かない。
それでぼけ症状が出てくるのです。
実際に老人ぼけの人を検査し見たところ、アセチルコリンの量が極端に少ないのでした!
ちなみに、ネズミ達にレシチンを一週間飲ませたら、何と何とアセチルコリンが、
三倍にもなったという報告もされています。
【極論】アセチルコリンは刺激伝達物質をするだけですから、絶対アセチルコリンを欠かさないように
しながら、つまりレシチンを食べながら脳を使う事です。
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