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ミネラル 編

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ミネラルとは?
主なミネラルの種類
ミネラルの働き
●カルシウム   ●リン        ●鉄(鉄分)  ●ナトリウム  ●カリウム
●ヨウ素     ●マグネシウム  ●亜鉛     ●銅       ●マンガン
●セレン     ●モリブデン    ●コバルト   ● クロム

ミネラルとは?

ミネラル(無機質)とは、有機化合物を作っている炭水化物、たんぱく質、脂質、ビタミン、
水を除いた無機化合物のことを言います。

■主なミネラルの種類
  カルシウム・リン・鉄・ナトリウム・カリウム・ヨウ素・マグネシウム 
  亜鉛・銅・マンガン・セレン・モリブデン・コバルト・クロム

【ミネラルの働き】

ミネラルは、体内に約2〜5%以上含まれ、そのほとんどは骨や歯などの硬い組織の中に存在します。
体内では生成できないため、不足しないようにするためには、食品から摂取する必要があります。

■ミネラルの主な働き

・骨や歯の構成成分となる。・酵素の成分となり、その働きにかかわる。
・体内に含まれ、代謝など体の機能を調節する。


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●カルシウム

カルシウムは、歯や骨の主成分で、体内のカルシウムの99%は歯や骨に蓄積されています。
残りの1%のカルシウムは、血液中や筋肉、内臓、神経などのあらゆる組織に存在し、
組織の安定をつかさどる代謝機能系でたいへん重要な役割を果たしています。

【主な供給源】牛乳、乳製品、小魚、海藻など
【主な働き】骨や歯をつくる。血液を凝固させる。神経の興奮を抑え、筋肉の収縮を調整する。酵素作用を活性化させる。
【欠乏症状】骨や歯がもろくなり、十分に成長しない。骨粗しょう症になりやすくなる

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● リン

リンは、80%が骨と歯、残りが筋肉や神経、そのほかすべての組織に含まれます。

【主な供給源】穀類、肉類、魚介類、卵黄など
【主な働き】骨や歯をつくる。血液中の酸やアルカリを中和する。ビタミンB1・B2と結びついて酵素の働きを助け、
      糖質の代謝を円滑にする。
【欠乏症状】骨や歯がもろくなる。

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●鉄(鉄分)

鉄(鉄分)は、血液中で酸素と結合することによって、
体中の細胞に酸素を運ぶ役割を担っている重要なミネラル成分です。

【主な供給源】レバー、卵黄、緑黄色野菜
【主な働き】血液中のヘモグロビンに70%が含まれ、残りは筋肉中のミオグロビン、肝臓や骨髄に含まれる。
【欠乏症状】貧血になり、疲れやすくなる。乳児では、発育不良になる。

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●ナトリウム

ナトリウムは、血液や筋肉、臓器などの細胞外液として体液に含まれる。塩素は体液、胃酸に含まれる。

【主な供給源】食塩、みそ
【主な働き】神経興奮の伝達、筋肉の収縮に関与、体液の浸透圧を調節する。
【欠乏症状】消化液のうち胃酸の分泌が減少し、食欲減退、けん怠感、精神不安を起こす。

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● カリウム

カリウムは、赤血球や筋肉、臓器の細胞内液に含まれる。

【主な供給源】野菜、果実、いも類
【主な働き】細胞内の水分を一定にし、心臓や筋肉の機能を調整する。
【欠乏症状】筋力の低下。知覚が鈍くなり、反射機能が低下する。

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●ヨウ素

ヨウ素は、甲状腺ホルモンの成分として含まれる。

【主な供給源】海藻類
【主な働き】成長期には発育を促進し、成人では基礎代謝を盛んにする。
【欠乏症状】甲状腺肥大を起こす。肥満や発育不良が起こる。

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● マグネシウム

マグネシウムは、約60〜65%が骨に、残りは筋肉や脳などに含まれる。

【主な供給源】緑黄色野菜、穀類、肉類など
【主な働き】成長期には発育を促進し、成人では基礎代謝を盛んにする。
【欠乏症状】甲状腺肥大を起こす。肥満や発育不良が起こる。

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● 亜鉛

亜鉛は、インスリンの構成元素であり、皮膚・硝子体・前立腺・肝臓・腎臓に多く含まれています。

【主な供給源】魚介類、肉類、牛乳、卵黄
【主な働き】核酸やたんぱく質の合成に関与している。
【欠乏症状】成長不良。皮膚や味覚に障害ができる。

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● 銅

銅は、筋肉や肝臓、骨などに多く含まれる。

【主な供給源】牛レバー
【主な働き】ヘモグロビンがつくられるときに、鉄の利用率をよくする。腸管から鉄の吸収を助ける。
【欠乏症状】貧血になる。骨折や骨変形を起しやすくなる。

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●マンガン

マンガンは、毛髪や肝臓、秘蔵などに多く含まれる。

【主な供給源】牛乳、肉類、豆類
【主な働き】骨の生成を促進する。骨や肝臓の酵素作用を強める。
【欠乏症状】骨の発育不全、生殖能力の低下。

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●セレン

セレンは、抗酸化作用がありビタミンEと一緒に働くとこの作用がより効果を発揮します。

【主な供給源】魚介類、牛肉、牛乳
【主な働き】水銀・カドミウムなどの公害物質と結びつき働きを軽減するなど 体に有害な物質から体を守ります。

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●モリブデン

モリブテンは、肝臓や腎臓の中のいくつかの酵素を助ける働きをしています。

【主な供給源】牛乳、豆類、穀物、レバー
【主な働き】肝臓や腎臓における酵素の働きを助ける。糖質・脂質の代謝を助ける。
      鉄分の利用を高め貧血を予防。尿酸の代謝にも関係。
【欠乏症状】貧血や高尿酸血症になる。

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●コバルト

コバルトは、ビタミンB12の構成成分として存在するミネラルです。
コバルトが体内でビタミンB12を合成することも不可能なため、たとえコバルト
そのものを摂取しても意味がありません。コバルトはビタミンB12として摂取するしかないのです。

【主な働き】ビタミンB12の構成成分。
【欠乏症状】悪性貧血になり、舌炎、食欲不振、消化不良、手足のしびれなどの症状も現れます。
      集中力や記憶力が低下し、神経過敏になるなど、精神面にも悪影響を及ぼします。

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● クロム

クロムの中でも3価クロムが重要な働きをしています。

【主な供給源】野菜、穀類、肉類、魚介類
【主な働き】糖質や脂質の代謝を良くする働きがある。
【欠乏症状】糖尿病や高血圧になる。


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