福岡県北九州市藍島化石採集の旅

採集日

2003年6月6日(金)〜8日(日)

採集地

福岡県北九州市藍島 新生代第三紀漸新世 芦屋層群 3000万年前

参加者

福岡県 藤田義朝氏 ・小田富士雄氏 ・徳島県 鎌田誠一


一泊二日 サメの歯化石

2003年5月12日、久しぶりに北九州市在住の当会、特別会員の藤田さんからメールを頂いた。海上保安に関する勤務で中々時間が取れず、化石採集もままならぬと残念がっていたが、最近少しは時間が取れるようになったそうだ。メールの内容は、彼が採集した芦屋層群の化石をプレゼントしてくれるとの嬉しい知らせだ。また産地へのお誘いも受けた。詳しい状況も聞いた。心がわくわくし、化石展の準備にも追われているが梅雨入り前の今がチャンスと一路、北九州市小倉港を目指した。

2003年6月6日金曜夜9時30分徳島を出発。高松自動車道〜瀬戸大橋〜山陽自動車道〜関門橋〜門司港IC〜199号で待ち合わせの小倉港に 7日朝5時到着、しばし仮眠する。

2003年6月7日

7日朝9時、藤田さんと9年ぶりの再会を果たし、
待合所で乗船まで話しが弾む。

もちろん、ヒサエさんもチビちゃんもちび太郎も
同行

北九州市渡船こくら丸 小倉10時30分発馬島経由。

藍島着11時5分。玄界灘に浮かぶ幅400m全長2kの島。藤田さんの同僚、化石仲間でもある小田さんが採集の補佐をしてくれる。

ピックハンマーの上部、二枚貝(グリキメリスが
多数)の密集層。

海岸に露出している岩盤には、貝化石を含むノジュールも点在していた。

島内の道は南から北まで歩いても30分ほど。島の北の端でテントを張る。しばしくつろぐ(左)小田さんと(右)藤田さん。

貝島、姫島が望める場所に、藤田さんと小田さんが設営してくれたテントで一泊。潮騒を聞き星空を見ながら藤田さんと思い出話に花が咲いた。

2003年6月8日

夕方近くまで一泊したテント近くの海岸岩場で採集、記念撮影。

夕方4時30分島を離れる。船の航跡、白い沫は時が経てば消え去るが、私の思いでは命尽きるまで消える事はない。

2日間の成果はカグラザメ、レモンザメ、シロワニ、カスザメ、ウバザメ、ネコザメ、魚類の歯、海棲動物の骨片化石などだった。夕方4時30分藍島発に乗船 し5時5分小倉着で帰路。 9日0時30分徳島に帰りついた。往復約1000k近く、北九州までよく足が運べるものだと自分でも感心するが、たとえどんな化石であろうとも、どんなに遠くであろうとも期待感、満足感が味わえ苦にはならない。その上10年ぶりでの藤田さんとの再会、小田さんのように新しい仲間との出会いもあり、ことさらに化石採集はやめられない。


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