令和17月発行 No.6               フード・セーフティー

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角丸四角形: もっと知りたい食べ物のこと

 

 

 


今月はお米について調べました

物心ついた時から私たちは、お米にお世話になっています。縄文時代晩期(紀元前4世紀頃)に我が国に伝来した稲作は、日本の気候・風土に適した作物として次第に広まり、弥生時代中期には北海道を除く日本列島各地で栽培されるようになりました。現在、稲作水田の作付面積は、総耕地面積の約4割に達し、農業総産出額に占める米の割合は、全体の約3割に達します。そして稲作農家の数は、全販売農家数の約9割に達します。日本の文化、産業、歴史、体型と人々の体質までもが強くお米に影響を受けています。

 

そんなお米に関係ある漢字をまず、あなたはどのくらいお読みになれるでしょうか?(45文字)

米・籵・籾・粁・粂・粃・粉・粋・粹・粍・粐・粭・糘・料・粒・粕・粗・粘・粟・粢・粤・粥・粧・糊・粱・粲・粳・粽・精・糀・糂・糅・糎・糒・糖・糜・糞・糟・糠・糧・粮・糯・糲・糴・糶

 

テキスト ボックス:  日本とアメリカの1人1年間の食品消費量の比較

テキスト ボックス: *肉食型の欧米と米食型の日本
欧米型は肉食が主ですから、肉類・乳類などの消費量が日本型に比べて3倍 も多く、逆に魚類は少なくなる傾向にあります。 肉類は脂肪を多く含むので、どうしても摂取エネルギーが多くなり、肥満になりがちです。
テキスト ボックス: 五穀テキスト ボックス:  日本とアメリカの1人1年間の食品消費量の比較:グラフ

 

米の種類  世界のお米は米のサイズから

3種で区別されています。 

長粒種    中粒種   短粒種

          

 

 

日本人を長寿に導いたお米 不安定な食の時代になっている現代だからこそ、今見直されている穀物摂取 ひとつには話題の『五穀飯』:日本最古の歴史書・古事記にも出てくる『五穀飯』は神様のくれた五色飯"とも呼ばれ、長寿の為の食物として感謝され、重要視されていたのです。

五穀とは米・麦・豆・あわ・きび(または、ひえ)をさし、日本人が昔から主要穀物としたもので,『五穀豊穣』の『五穀』でもあります。普通の精白米に比べ、現代では不足しがちな各種ビタミン・ミネラル・食物繊維等がたっぷりと含まれた穀物達なのです。昔ながらの智恵、『医食同源』を実現してくれる五穀米は、美味しく食べながら健康にも良い、理想の食材です。

 

 

米の構造と精米

テキスト ボックス: お米の構造を説明します。
一番外側は籾(もみ)です。籾を取ると、玄米になります。玄米はヌカの層と胚乳(白米)に別れます。産地では脱穀(だっこく)と籾摺り(もみすり)をし、玄米にします。さらにグレーダーという「ふるい」で規格より小さい米を落とします。こうして選別されたお米(玄米)がお米屋さんに納められます。
お米屋さんでは、石抜き機で石やゴミを抜きます。つぎに精米をしますが、割れた  お米(砕米)をふるうシフターという工程があります。更に色彩選別機などというハイテク機もあり色合品質も一定にします。
これが私たちの購入する段階のお米です。

米の構造

 

テキスト ボックス: お米の精米は「粒々摩擦」というお米同士の摩擦で行っています。筒の中にお米を入れ、筒の真ん中(芯)にあるロールを回し圧力をかけながら押し出すことで、粒と粒とがこすり合わされ表面のヌカ層が削り取られて精米できるという方式です。太平洋戦争後の家庭の写真で、一升瓶の中にお米を入れ、棒でついて精米しているところを見たことがありますか?原理は同じです。  

 

 

 

 

 


7時代が作り出した 無洗米の登場(米を研ぐ必要が無く、環境にもやさしいお米の登場) 

精米する前の米      一般の精米        無洗米技術により精米

テキスト ボックス: 胚芽
ぬか
うまみ層
粘着層

テキスト ボックス: ぬか
うまみ層
粘着層 

テキスト ボックス: 粘着ぬか
離脱剤
粘着ぬか

うまみ層
    

テキスト ボックス: 一般の精米では、粘着ぬかが残っているので、とがないと糠臭さが残って美味しく炊き上がらない テキスト ボックス: 無洗精米の製法技術では、
うまみ層を残しながら粘着ぬかを取り除けるため、米をとぐ必要がない。

 

 

 

 

 


1最後にプレゼント 美味しいご飯の召し上がり方 
一番美味しい水を使って米を研ぐこと。

●3合を90100回ぐらい研ぐのが目安。
研いだ米は、一旦ザルに上げさっと乾かす。湿気のある時期は15分くらい置く。

お釜の中のご飯は決してかき回したりほぐしたりしない。
しゃもじはサクっと縦に入れ、掘り起こすようにご飯を持ち上げる。
炊き立て熱いうちに食べること。ご飯が残ったら、アツアツのまま小分けにラッピングし冷蔵庫へ。
食べる時は必要な分だけ電子レンジで温める) 山本増博氏のエッセイより

 

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