内戦・その他

ウェルカム・トウ・サラエボ ―WELCOME TO SARAJEVO― 97年 英 監督…マイケル・ウインターボトム 脚本…フランク・コトレル・ボイス スチイーブン・ディレーン/ウディ・ハレルソン/マリサ・トメイ/エミラ・ヌシュヴイッチ/ケリー・フォックス イギリス人記者のマイケル・ニコルソンの実体験に基づく原作の映画化作品です。 サラエボでなにが起こっていたのか、ということを伝えてくれた作品です。 生活しているその場所が戦場と化している悲惨な状態と、そこで生きなければならない人々の生活や苦悩が感じられました。

カルラの歌 戦士たちの鎮魂歌 ―CARLA'S SONG― 96年 英 監督…ケン・ローチ 脚本…ポール・ラバティ ロバート・カーライル/オヤンカ・カベサス/スコット・グレン
 Paul Lavertyのニカラグアでの体験を元にした脚本を、イギリスの代表的監督Kenneth Loachが映画化した作品です。
 グラスゴーのバスの運転手だったGeorgeは無賃乗車した外国人Carlaを助けたことから、 次第にCarlaと関わりを持っていき、そして惹かれていき、そしてCarlaの心を蝕んでいる ニカラグア内戦の事を知り、彼女の心の解放を願い、Carlaと共に内戦下のニカラグアに旅立つまでの前半と、 後半のニカラグアでの悲惨な体験で構成されています。
 ニカラグア内戦とは左翼ゲリラ組織サンディニスタ民族解放戦線(FSLN)が1979年に 独裁者ソモサを追放し1984年にオルテガが大統領選に当選したのをきっかけに、アメリカが 反・革命派右翼ゲリラ・コントラを支持しCIAが武器や情報、技術面で協力し、FSLNを迫害し 中南米情勢が混乱していったものです。
 最後に流れるCarlaの歌が哀しいまでに心に響いてきました。
 心やさしいGeorgeをロバート・カーライルが好演しています。 また、Carlaを演じるオヤンカ・カベサスのダンスシーンは素敵です。

キリングフィールド ―THE KILLING FIELDS― 84年 英・米 監督…ローランド・ジョフィ 脚本…ブルース・ロビンソン アカデミー助演男優賞、撮影賞、編集賞 サム・ウォーターストン/ハイン・S・ニョール/ジョン・マルコビッチ
 NY・タイムズ・マガジンに載ったシドニー・シャンバーグの手記「ディス・プランの死と生」 (ピュリッツァー賞、受賞の実体験)をデビィット・パットナムガ映画化した作品です。
 70年代に起こったカンボジア内戦(カンボジア政府と反政府ゲリラ”赤いクメール”の戦)を舞台に NYタイムズのジャーナリストのシドニー・シャンバーグとカンボジア人ガイドのディス・プランの取材にかける情熱と、 友情、戦争の残虐性、悲壮さが息をつく間もなく描かれています。
 ラストに流れるジョン・レノンの”イマジン”が忘れられない曲の一つになります。
 アカデミー賞の助演男優賞を得たプラン役のハイン・S・ニョールはカンボジアの軍関係の病院の医師で ’75年プノンペン陥落の際に赤いクメールにとらわれ、4年間の強制労働を就かされ、妻や子供を失い、 タイへ脱出したという経験の持ち主で、この作品をさらにいつわりのないものに導いているような気がします。 ’96年に自宅前でストリートギャングの少年たちの手によって銃殺されたのが残念です。 私が戦争と言うものを本気で考え出した作品の一つです。

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戦火の勇気 ―COURAGE UNDER FIRE― 96年 米 監督…エドワード・ズウィック 脚本…パトリック・シェーン・ダンカン デンゼル・ワシントン/メグ・ライアン/ルー・ダイヤモンド・フィリップス/マイケル・モリアーティ/マット・ディモン

ソルジャー 魂の銃弾 98年 米 監督…デビッド・アットウッド ライナス・ローチ/バンサン・ペレーズ/リア・ウイリアムズ 射撃競技のオリンピック代表だった二人は、ボスニア戦争勃発のため出場が出来なくなります。 撃ニなって戦うように なるのですが、二人の心のありかたが、とてもかなしく感じられる作品です。また、いろいろな描写から市街地で、 一般の住民をもまきこんだ戦いであり、生と死がとなり合わせに存在していた事実が感じられる作品でした。 パーフェクトサークル 戦場の子供たち ―LE CERCLE PARFAIT― 97年 ボスニア・仏 監督…アデミル・ケノヴィッチ 脚本…アデミル・ケノヴィッチ、アブドィラフ・シドラン 東京国際映画…アデミル・ケノヴィッチ、アブドィラフ・シドラン 東京国際映画祭グランプリ、監督賞 ムスタファ・ナダレヴィッチ/アルメディン・レレタ/アルミル・ポドゴリッツア/ヨシプ・ベヤコヴィッチ
 ボスニア戦争も勢いを増し、市街が安心して住むことの出来ない場所になってからの話です。
 映画は、幼い二人の兄弟がベッドで目を覚ました時から始まるのですが、窓の外では兵士たちが住民達を無差別に撃ち殺していく姿が……なんとか難を逃れて、サラエボ市内に住む叔母を訪ねてサラエボへ行くのですがそこで、自殺願望のある詩人の男と出会い、一緒に生活をしていくのですが、次第に心を通わせるようになり、ほのぼのとした話もいくつか出てきます。しかし、戦闘も激しさを増してきて、何とか少年たちをサラエボから脱出させたいと考えるようになるというものです。ボスニア戦争の特徴とも言える狙撃手の存在、市街地ということもあり、紛争の最中でも、買物に出たり、友人と会ったり、水の配給を受けるため外に出た時に、街に潜む狙撃手の手で狙撃され、一瞬のうちに命を落とす様が伝わってきました。「危険な通りを渡る時は3人目を避けろ」と言う場面があります。「狙撃手は1人目で発見し、2人目で狙いをつけ、3人目で撃つ」と言われるからだそうです。
 ボスニア戦争を意識させられた作品でした。


ブラヴォー・ツー・ゼロ 98年 英 監督…トム・クレッグ ショーン・ビーン/ジャミー・バートレット/ケビン・コリンズ
 英特殊空挺部隊SASの兵士だったアンディ・マクナブ軍曹の実際の体験手記から作られた湾岸戦争を題材にした作品です。 砂漠の真ん中にあるイラク軍のスカッドミサイルの基地を爆破するという、任務をおった分隊ブラヴォー・ツー・ゼロの 作戦開始から捕虜生活、そして生還までが描かれています。
 湾岸戦争と扱ったものとして、アメリカ映画とはまた違った視点をもっています。 仲間意識や友情などイギリス映画独特の表現も多いです。
この作品には思い入れも多くブラヴォー・ツー・ゼロの原作アンディ・マクナブ著の 「ブラヴォー・ツー・ゼロSAS兵士が語る壮絶な湾岸戦記」と クリス・ライアン著の「ブラヴォー・ツー・ゼロ孤独の脱出行」(劇中、緑のキャンディがキライと 言っていた人)を購入しました。


ボスニア ―LEPA SELA LEPO GORE― 96年 セルビア 監督・脚本…スルジャン・ドラゴエヴィッチ ドラガン・ピエロヴルリッチ/ニコラ・コーヨ/ニコラ・ペヤコヴィッチ/ドラガン・マクシモヴィッチ
96年サンパウロ国際映画祭グランプリ、ストックホルム国際映画祭グランプリ
フォート・ローデルダール国際映画祭最優秀外国映画賞、テサロニキ国際映画祭観客賞
ドラガン・ピエロヴルリッチ/ニコラ・コーヨ/ニコラ・ペヤコヴィッチ/ドラガン・マクシモヴィッチ

 ボスニア戦争中の事件を実話に基づいて描いたセルビア作品。
 ムスリム軍の攻撃を受けたセルビア軍の生き残りの兵士と、軍のジープに潜んでいたアメリカ人の女性ジャーナリストが廃虚となったトンネル内にたてこもり、食糧や援軍のないなかで、トンネルの外のムスリム軍からの攻撃を受け、そして脱出をはかる話です。ボスニア戦争の背景にある、セルビア人とムスリム人の歴史が、昨日まで友人だった人々や、義兄弟などを敵同士にしてしまう悲惨さが伝わってきます。
 主人公のミランが言った”美しい村は美しく燃える”と言った言葉が印象的でした。
 トンネル内で、ジャンキーだった兵士がいつもヘッドホーンで音楽を聴いていたのですが、攻撃を受けて撃たれたとき、”ロクサーヌ”と歌を口ずさみながら倒れていきます。これを見たとき、私は彼がポリス(スティング)の「ロクサーヌ」を聴いていたんだ、と思いましたが果たして・・・。
 インタビューに答えて、セルビア兵士が言った「600年前のドイツ人やイギリス人が手づかみでブタ肉を食べていた頃、セルビア人は堂々とフォークを使っていた」という 言葉と、結末がとても印象的でした。
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ランドアンドフリーダム 大地と自由 ―LAND AND FREEDOM― 監督…ケン・ローチ
脚本…ジム・アレン
カンヌ映画祭国際批評家連盟賞
イアン・ハート/ロサナ・パストール


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