ここでしかできないなにかを


どうしてだろう

肉親でもない あなたに会いたい

どうしてだろう

多くに人に疎(うと)まれる あなたが慕わしい

どうしてだろう

夢でもいい あなたに会いたい

あなたの名を口にすれば

私には烙印が押される

あなたを証しすれば

狂ったようにたたかれる

それでも

あなたと袂(たもと)を分かつことができない

なぜ

それは

あなたの生き様を知ったから

あなたの言う神様を感じたから

狂った人類を救うために泣く神様

狂った人類を誘う(いざなう)ために苦労の道を歩んだあなた

そんな あなたが苦労の道を行くのに

私が背を向けて生きることなど できないのです

けれど

私の歩みは 芥子粒(けしつぶ)のように小さく

私の手は こんなにも小さいのです

小さなこころで あなたに習って

神様のために

世界のために

祈るとき

小さな私に あなたはみ言の中から 諭されます

だから せめてもの精一杯で

私は 応えます

今日も 短いこの人生を

神様のために

世界のために

未来のために

がんばらせてくださいと

今、あなたは ここにはいないけれど

私は今 ここにいます

ここでしかできないなにかを


あなたとともに為すことができますようにと


アージュ