Eiko
きょうはね、母の足の調子がイイ、というので、「ブラックジャック」を一緒に見てきました♪
それなりに面白かったけど、ブラックジャックとピノコ、それぞれが主人公の二本立てだったんだけど、やっぱりふたりは一緒で、掛け合いがないと面白さが半減って感じ…♪
でも虫プロも上海に下請け会社があることがわかった♪ どこも海外に頼ってやってるんだ♪
さて、日展の洋画ですが、曽 剣雄氏の「古時計のある部屋」には、脱帽、最敬礼って感じでした。あれこそ写実のキワミ、極地… 女の子がテーブルに本をひろげ、その本のうえに顔を置いて眠っている絵。その上の方には、古時計、という構図。
テーブルの上には、陶器の花瓶にいろんな種類の植物、磁器のお皿、麻のテーブルクロス。女の子の着ているものはレースと刺繍で飾った綿のブラウス、裏革のベスト、銀に瑪瑙とトルコ石のペンダント。
木製の椅子にはウールのスカーフがかかっていて、文字盤の黄色くなったセピア色の古時計。
女の子の髪の一本一本、可愛い寝息まで描かれている感じ。そして女の子の素直そうな性格や声までも感じられました♪
写真だって、これほどリアルに見えないな、きっと。
作者の技術力はもちろん、集中力もタダモノではない! なぜ、これに何の賞もないのか、ふしぎ、フシギ、不思議。。。
いままで、凄いと思っていた、中山忠彦氏や藤森兼明氏が、今回もそれはそれで個性をもった凄い作品なんだけど、曽氏の作品を観たあとでは、かすんでしまっていました♪
曽氏と同じ意味合いでの凄い作品が永田英右氏の「S ペテロと老人」、この作品は特選。ひとりの老人、長年聖職者として聖書に従い、自分に厳しく、ひとにもそれなりに厳しさを持って接してきた生き様が推測できる人物像。
背景や衣服の黒っぽさのなかで顔と手だけが浮かび上がってくる作品。この前に立ち見つめていると、長編小説が書けそうに思える。
なぜこんな絵が特選???という作品もあるなかで、この作品は文句なく、なるべくしてなった特選♪
日本画。。。ここも大家と呼ばれる方々はつぎつぎに引退され、高山辰雄氏、杉山寧氏などががんばってられますが、やはり世代交代というものをまぬがれないようです。
その中で心に残った作品は、北野治男氏の「静かに流れる」、うっそうとした緑の中をゆっくりと、ゆったりと、雄大に流れる河、日本だと思いたい雰囲気はしますが、やはり東南アジアあたりの風景でしょうね♪
中路融人氏の「耀」、これは事情があり、何らかのかげんで水の中に取り残され、立ち枯れてしまった木に、朝のひかりが当たって、もわっと浮かびあがっている。全体的にサーモンピンクのパステルカラーが、観るものの心を落ち着かせ、豊かにしてくれそうな作品♪ ちなみに書の部門で、巻物を出品されてる中路佳子さんのお父上さまです♪ いい血筋はやはりいいですね♪
澤野慎平氏の「朝の祈り」。澤野氏はEikoの友だちの幼友達、という関係がありそうな、ないような関係なので、ゆっくり観ました♪
キャンバスいっぱいに朝日を浴びた赤レンガ作りの教会の絵。ひなびた田舎の片隅にある、古く、小さな教会。北イタリアの田舎の方かな・・・など思いが巡る作品です。。中からは足踏み式の一音か二音のでなくなっている古いオルガンで賛美歌を流している。
そして、空の感じは実にイイ♪ その空の光に反射するレンガの風景が何とも言えない♪
じぃっとと観ていると、なんとなく佐伯祐三の作品が脳裏に浮かんくる。どちらかと言えば、Eikoも創ってみたいような、好みの作品でした♪
今年も美術館で、Eikoは特別ないい時間を過ごせそうです♪♪♪
Mog
ひさしぶりに良い作品に出会えたようでよかったね、おねえちゃん♪
そうそう三日の日、ガイヤのお餅つきで出会った女の子、おねえちゃんの作品集みて泣いてくれたね。ぼく、うれしかった♪
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