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脳性マヒ・二次障害レポート

Eikoのひとりごと
      Mogのつぶやき



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2004/07/27  バレエ「ルグリと輝ける仲間たち 2004」
Eiko
きのうの夕方、すんご〜〜〜いカミナリと大雨がふりましたね。Eikoは、泣き、わめき、死んでいました。本当なら、この難局を乗り切ることが、その日の最大の事業になるはずだったのですが、
 
きのうは、もっとたいへんでした。
なぜなら、その日、その時刻、Eikoは家を出発しなければならなかったのです。
髪をとかし、鏡に向かっていると、なにやら不穏な雰囲気。。。お出かけスタイルになりかけていると、ピカピカドッカ〜〜〜ン! ヒィ〜〜〜〜〜〜〜!あわてて母の部屋へ飛び込むと、母はにやりとしながら「どうする?」
 
その夜、大阪フェスティバルホールに「ルグリと輝ける仲間たち2004」というバレエ公演を観に行く予定でした。
これはフランスバレエ界のエトワール、マニュエル・ルグリを中心とするバレエ団の公演。
 
「とにかく、行く〜〜〜 …ぎゃあああ!」
せっかくのお化粧もガタガタ。とにもかくにもタクシーの拾えるところまで、泣き叫びながら、母に付いてきてもらい、ジーパンも綿シャツもドボドボになりつつも…いざ行かん!
 
Eikoはバレエが大好きなんですね。なかでも男性ダンサーのバレエ。優雅なのだけど力強くて、、、とにかく素敵なのです。
 
きのうも男性ダンサーはたくさん出ていましたけど、やはりその中でもルグリはぴかいち♪
肩甲骨から腕、指先までの動きがシビレルほど細やかで、とてもとても素敵でした♪
 
タップを観たときも思ったんだけど、舞踊に関しては、なんと申しても、肩から指先にかけての動きで、すべてが決まるみたいです。
 
Eikoの理想の男性ダンサーは、ロシアから亡命し、イギリスのロイヤルバレエ団の芸術監督で伝説的ダンサーだったルドルフ・ヌレエフ(1993年没)。
 
ヌレエフの公演は生で観たことはありません。フィルム公演で「カルメン」を観て、人間の筋肉って、こんなに繊細に優雅に動くものなのだ、と感動したのです。
 
ルグリは、そのヌレエフの動きに勝るとも劣らない、ひょっとしてヌレエフの愛弟子か、と思ってほど(ほんとは関係ないみたいだけど♪)。
 
きのうの演目のなかで、強烈に心に残っているのは「エンジェル」♪
「エンジェル」これを、Eikoの文章力で表現するのは無理。今までのことからいうと十年ほど前に亡くなったジョルジュ・ドンの「ボレロ」(モーリス・ベジャール振り付)を観たときと同じような感覚。目も頭もボーッとしているのに、心というか魂だけが震えてる感じ。
 
ルグリが踊る「エンジェル」を観ている間、彼の踊りとEikoの心がパチパチビ〜ンと反応しあっているような… 最後にエンジェルは倒れてしまう… 
 
客席の拍手のなかで、Eikoはやっと現実に引き戻され、気が付いてみると、な、なんとEikoの心には七宝のデザインが出来上がっていて、えっ♪ え〜〜〜〜♪ 
 
大雨とものすご〜いカミナリのなか、それでも行けて、よかった〜〜〜♪♪♪
 
Mog
家を出てからタクシーに乗るまで、誰とも会わなくてよかったよ。。。

2004/07/18  千の風になって♪
Eiko
きのう夜、法然院の本堂で、新井満氏の講演とそして官主との対談、というのがあって行ってきました。
いま話題になっている「千の風になって」についての講演と詩の朗読、その詩に自ら曲をつけた歌も聴かせてもらいました。
この詩は題名もなく作者も不明なのだとか。
 
新井氏は、友人の奥さまの追悼文集のなかに、この詩を見つけられ、そのとき、「この詩には不思議なパワーがあるな…」と感じて、曲もつけてみたいと思われたらしい。でも、その曲は、そのときには姿を表さなかったそう。
 
それから数年ののち、この詩を読み返してみて、もとはどんな言葉で書かれていたのだろう、とか、どこから探してきたのだろう、とかを友人に聞かれたらしい。
 
その同時期にアメリカで 9.11ツインタワーの一周忌があり、父親を亡くした少女が、この詩を朗読。あらためて、この詩を、本格的に翻訳をしてみたいと思われた。
 
しかし簡単な英語の詩であるに、うまくいかない。試行錯誤を繰り返して、「私は死んだけれど、実は死んでなくて、人間以外のほかの存在に生まれ変わりました」と言いたい詩なのだ、と理解でき…
 
「私はたしかに死んだけれど、人間以外のいのちに生まれ変わり、今もしっかりと生きているんです。だから心配しないでください。、どうか、私のお墓の前で嘆き悲しまないでください」と、いう意味の、詩が完成したのだそうです。
 
この詩を朗読されたときには、心に沁みる詩だなあ、とEikoは自身の心が少し冷静すぎるくらいに感じました。しばらくのお話のあと、歌になりました。新井氏は歌うまえに「もし身近に亡くなられた方がいらっしゃったら、そのひとのことを思い浮かべながら聞いてください」と。
 
Eikoは、昨年亡くなった大好きな先輩のこと、大切な恩師のことが脳裏にうかびました。やがて、前奏が本堂を包み込むように流れてきました。そして、その声は先輩の声と重なり、先輩が愛息のなつおくんに語りかけているように思えました。自然に涙が落ちました。
 
Eikoは、本を読んだり、映画やテレビをみて、泣くことはあります。でも歌を聴いて、涙がポロポロ流れたのは初めての経験で、自分でも、ちょっとびっくりしました。
もうすぐ、なつおくんは三才の誕生日を迎えます。「このCD、トット(父親のこと)が、うたってるんだよ」って、プレゼンとしようか、と考えてたりしています。
 
ほかにも官主と「仏教における死とは?」とか「仏教は極楽と地獄の二者択一では決してない」とか「自分の命は、いろんな命の寄せ集めであり、本当は自分の命というものはないのだ」とか、の対談があり、最後は質問や感想を受け付ける形で、終わりました。
 
ひさしぶりに心に風が渡った感じがしました。
でも、さすがに法然院。クーラーもなく、実際の風はナマアタタカク、大嫌いな虫が突如飛び込んできたり、で、この時期の法然院には来たくないな、とも思い、複雑な気持ちでした。
 
Mog
でも、いい詩と巡り逢って、よかったじゃないか♪ 虫を怖がるおねえちゃんをみて、虫はもっと恐かったかもしんないよ。。。
官主さんは、虫の命とぼくの命とおねえちゃんの命と、みな同じ命、って言われていたようにも思う。人間だけが「特別な命」ではないんだね。って、ちょっぴり悟った気になったよ、ぼく♪
 

2004/07/10  いよいよ祇園祭の山鉾が建つぞ♪
Eiko
きょうは、京都ひとまち交流会館での七宝教室・昼の部の第一回目がありました。(先月末の教室は夜の部です♪)
今回は14人の方が参加くださいました。今回もほんとうに気持ちよく「先生」をさせていただきました。名簿をみると京都市内全域から、また長岡京市からも来てくださっているのを知り、新聞の募集ですので当たり前なのでしょうけれど、へえ〜、そうなんだ♪とうれしくなりました。
 
そして、みなさんはEikoのことを普通に受け止めてくださっていて、有難いな♪と思いました。こんなに恵まれた環境にいて、いいのだろうか、とも思います。べつにEikoはひがんでいるわけではありません。ただ社会全体が障害者を理解しようとする方向にむかっていることを実感できて、とってもうれしいんです♪
 
これは、今まで惜しまぬ努力をしてくださった福祉関係の方たちや障害をもつ先輩たちのおかげなのだと思っています。
それに比べてEikoはあまり苦労も努力もしないで、その恩恵にだけあずかっているので、ちょっとウシロメタイ感なきにしもあらず、という心境なわけです。
 
きょうも参加されたみなさん、ひとりひとり個性豊かなアクセサリーを創られました。小学4〜5年から幼稚園くらいの三兄弟は、ほんとに子どもならではのユニークな発想で、それぞれ楽しんでいました。子どもたちの横でつくっていた参加者は自分の発想をあきらめ、子どもたちの作品をヒントにして良いものを創られる方もいらっしゃいました。
 
先月と今月は「七宝焼き・初歩の初歩」というお試し体験のかたちで参加者を募り、来月から「七宝の初級講座」がはじまります。何人の方がつづけようとしてくださるのか、来られる日にちが合うといいのに、とか、少し心配ですが、この方たちとなら、Eikoは安心してやっていけそうな感じで、しあわせです♪
 
それから、夜に、タップダンスの会があり、母と行ってきました。タップを生で観るのは初めてでしたが、すごく楽しみました。アップテンポで、つぎからつぎに音楽もダンサーも変化していき、アルコールも少し入って、ノリノリ状態♪ 母も「きょうは眠くならなかった♪」と言って、楽しそうでした。
 
ちっちゃな女の子ふたりのタップやイケメンの男の子4人のタップ、スタイルバツグンの女性たちのタップ。音楽も「雨に歌えば」「A列車で行こう」などのスタンダードから「アカペラ」まで、変化にとんでいました。
 
「夜に四条歩くのひさしぶりやなー」と言いながら、ウィンドウショッピングを楽しみ、おそい夕食に祇園祭だから、と「鱧のおとしのお寿司」をたべに行き、お生菓子とお花も買って、帰りました♪
とてもとても、しあわせな一日でした♪
ここしばらく、すこ〜しブルーな感じになりかけていたんだけど、すっごくワガママなことだったかも…なんて思ってしまうほど、イイ一日でしたね♪♪♪
またまた感謝の日々でございました♪ルンルン♪♪
 
Mog
ほんとだよ。おねえちゃんが願ったことは身の程知らずのジコチュウのわがまま、ってもんだよ♪ それよりも七宝の初級編をどう進めるのか、考えた方がいいと思うんだけどね。。。



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