ルビーの色についてU

ルビーの表示でよく見かけるのが「加熱処理」です。
加熱処理とは宝石の人口処理法の一つで最も古くから行われている方法です。
発熱炉中で宝石に適した温度を加えて色の改善もしくは色を変化させることをいいます。
ルビー・サファイアについては原石の状態でこの加熱処理が施され、
その段階で色調が整えられるので非加熱処理の原石を探すことは困難とも云われています。

  非加熱処理ルビー

【インクルージョンについて】
ルビーにはインクルージョン(内包物)があることは珍しくありません。
これは低品質を意味するわけではなく天然と合成の相違を示しています。
インクルージョンの種類(鉱物や他の穴・へこみ)によって原産地の手がかりになることもあります。
このインクルージョンで特徴的なのが「シルク・インクルージョン」と云われるもので、
ルチルという鉱物が針状に結晶したものです。
ルビーの中に入ると絹糸のように見えることから名を付けられています。 

     

シルクインクルージョンの発達したものをカボションカットにすると、
ビルマ・スリランカ産のみにスタールビーが得られます。



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