ダイアモンドという鉱石は珍しくないのですが宝飾品として使用するには、
不純物の有無、色合い、キズなどを審査し一定基準をクリアしなければなりません。
認められなかったダイアモンドは工業用にされます。現在は採掘量の5割〜7割方は工業用となります。
ダイアモンドが宝飾品として使用されるには研磨という作業が必要です。
その研磨の工程についてお話します。
@マーキング
原石からどのようにブリリアントカットを取り出すかを見極めるため、
原石の表面に小さな研磨面を作り内部を見ます。
そして原石の色、包有物の大きさと位置をチェックしクリーピングやソーイングする位置を原石の表面に描く作業です。
Aクリーピング
ダイアモンドにあるへき開を利用して包有物を取り除いたり原石の形を整えたりして
原石が一番有効に使える分割方法を考える作業です。
Bソーイング
油とダイアモンドパウダーを混ぜた研磨剤を薄い刃に塗り
@のマーキングラインの通りに原石を割っていく作業です。
Cガードリング
ソーイングの作業の終わったダイアモンド原石と別のダイアモンドとを高速で回転させ
原石の角を取り外側の縁を丸くしていく作業です。
Dポリシング
外縁を丸くしたダイアモンドに58の面(ファセット)を付ける為に一面ずつを磨いていく作業です。
このような研磨工程とカットにより美しく輝くダイアモンドが生まれます。
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