水晶の性質について

色々な形をしている水晶を見かけるかと思いますがその形を作ることができるのには理由があります。
そこには「へき開」という性質が大きく関わってきます。
まず「へき開」についてお話します。
宝石や鉱物に機械的な打撃が加わった時、
その結晶面や結晶の特定方向に平行かつ平滑に割れたり剥離したりして光沢の美しい平らな面ができます。
このような規則正しく一定の方向に割れやすい性質をへき開と言います。
宝石加工においてこのへき開という性質は加工のし易さと形の制限に大きく関わってきます。
ダイヤモンドは最も硬い石と言われていますがこのへき開が4方向に完全なのでその方向性を利用して割ることができますが、
へき開があることによって意図した方向と違う方向に割れる可能性が高いのでカッティングや彫刻が難しくなります。
しかし水晶にはへき開が無いので複雑な形(彫刻など)を彫るには適していると言われています。


色々な形にできる水晶は彫刻としての置物や数珠など、
身の回り品にも数々使われているので皆さんも見かけたことがあるでしょうlovely.gif

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