就職成功術


 すでに再来春の就職セミナーが始まりつつあります.最終学年を待たずに,学生たちには厳しい現実が待っています.しかし,確実に内定をもらっている学生もいるのが現実です.彼らが企業に受け入れられるポイントはどこにあるのでしょうか.学生時代に成績優秀なことだけが求められているわけではありません.専門能力があり,即戦力となり,すぐに成果が出せる人を企業は期待しているようです.
 企業は,基礎学力を見極めるためにペーパーテストをし,人柄を知るために面接をします.一流といわれる大学の学生であろうと,多くの資格を持っていようと,あいさつができない,顔の表情が暗い,レスポンスができないと,コミュニケーション能力を疑われ,内定に結びつきません.
 そして,最後に問題とされるのが,「情熱」です.この会社が大好き,この職業に就きたい,という情熱さえあればどんな困難も乗り越えられると考えます.もう一つ大切なのが,健康であることです.健康は自己管理の表れです.学校皆勤の人は有利になるでしょう.
 また,第一印象は,エントリーシートや履歴書の書き方で決まります.自己分析ができていることと,志望会社の徹底的な研究も必要です.内容が豊富で字も丁寧,写真も感じよく撮れていること.郵送するなら中に手紙を入れることも必要です.以上のような常識があることも求められます.
 それでは,どのように行動したら難関の面接で成功を勝ち取ることができるのでしょうか.
 身だしなみが場違いである,お辞儀がしっかりできない,笑顔がない,まなざしに力がない,姿勢が悪い,声が小さい,話す内容が薄く否定的であるー.こうした人は,元気がない,準備ができていない,つまり入社への熱意がない,と判断されてしまいます.大きな声で元気を,笑顔で親しみやすさを,きびきびとした動作で行動力を,話す内容で知性をアピールしましょう.
 何事も練習が必要です.これから就職活動に臨まれる方はぜひ自分の親に面接官になってくれるようお願いし,厳しいチェックをしてもらいましょう.面接官はちょうど皆様のご両親くらいの年齢です.まずは,第一の難関となりますが,人生のよき先輩として謙虚に意見を聞きましょう.あなたの最高のアドバイザーになってくれるはずです.

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