羽黒山清滝寺(茨城県筑西市)
{原文}
今有如図円台内容甲乙六球充内無動甲球径若干乙球径若干問得上径術如何
答曰 如左術 術曰以乙径減甲径余半之名木自之以減甲乙径相乗二段余三除之平方開之加木名火減木名土
之火除土名金加一個名水自之内減金余平方開之加水乗乙径為実○置三個平方開之以除実得上径合問
図のように、円錐台の内に甲乙6つの球が接して動かないようにある。ここで、甲球の直径と乙球の直径とを用いて円錐台の
上底の円の直径を求める方法は、どのようであるか。
【計算方法】 甲球の直径から乙球の直径を引き、それを2で割ったものを木と名付ける。
木の2乗を甲乙球の直径を掛け合わせて2倍したものから引き、それを3で割って
平方に開いたものに木を足した結果を火と名付け、木を引いた結果を土と名付ける。
土を火で割った結果を金と名付ける。金に1を足した結果を水と名付ける。
水を2乗してそこから金を引いたものを平方に開き、それに水を足したものに乙球の直径を掛けた結果を3を平方に開いた数
で割れば円錐台の上底の円の直径が求められる。
甲球をK(k),K2(k),K3(k),乙球を L(L)円錐台の上底の円の直径AD=x とする。
K2(k),K3(k)球の接線TとLとの距離LTは
LT=1/2√L^2+2KL
また3甲球の重心をO,3乙球の重心をO1とする。
OT=√3k/6 O’L=√3L/3 であるから
LS=LT^2−TS^2=LT^2−(OS−OT)^2=
((L^2+2KL)/4)−((√3(2L−K)/6)^2=(10KL−K^2−L^2)/12=
(8KL−K^2+2KL−L^2)/12=2KL/3−((K−L)/2)^2×1/3
【(K−L)/2=H とする】 LS=√(2KL−H^2/3)
円錐台は回転台であり、回転軸をEFとし、半回転したものを L0 とする
また円錐台の母線ABは、K(K),L(L)の接線となる。
L0MW は、 AB に平行とし、GL0 S0 は K0 に垂直とする。
円錐台の上底の円の直径 x は ∠AL0V =α (アルファ) として
x=2(AE)=2(AG+GE)=2(GL0Tanα+L0O0) である・・・@
※ Tanα=AG/GL0 AG=GL0×Tanα
∠GL0G0=β (ベータ) とする。 β=2α α=β/2 であり
∠GL0G0=∠A0AB=∠AWO0=β である。
直角三角形L0MK L0KS0 において
L0M=c MK=d KS0=e L0S0=f とする
d=(k−L)/2 = H f=LS=√(2kL−H^2)/3
e=K0−S0O=K0−L0O0=(√3k/3)−(√3L/3)=(√3(k−L))/3=
2√3/3×(k−L)/2=2√3H/3 ※ (k−L)/2=H
c^2=(f^2+e^2)−d^2=(2kL−H^2)/3+4H^2/3−3H^2/3=
2kL/3 c=√(2kL/3)
L0W=p WS0=q とする 【相似記号の ∽】
直角三角形KMW∽ L0S0W WM:WS0=MK:L0S0 (p−c):q=d:f
pf−cf=qd・・・A 両辺にfをかける qdf=pf^2−cf^2
KW:L0W=MK:L0S0 (q−e):p=d:f qf−ef=pd・・・B
両辺にdをかける qdf=pd^2+edf pf^2−cf^2=pd^2+edf
p(f^2−d^2)=edf+cf^2 p=(cf^2+edf)/(f^2−d^2)
A式より,両辺にdをかける dfp=d^2q+cdf
B式より,両辺にfをかける dfp=qf^2−ef^2
qf^2−ef^2=d^2q+cdf (f^2−d^2)q=ef^2+cdf
q=(ef^2+cdf)/(f^2−d^2)
【三角比の公式】
tanA=sinA/cosAの証明
図の△ABCにおいて、 sinA=a/cより
a=csinA cosA=b/c b=ccosAより
ここでtanAについて考えてみる。
これに、さきほど求めたa=csinAとb=ccosAを代入する。
tanA=a/b=csinA/ccosA= sinA/cosA
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tanα=tanβ/2=(1-Cosβ)/Sinβ=(1−q/p)/(f/p)=
(p/f)×(1−q/p)=(p−q)/f
tanα=(cf^2+def)/((f^2−d^2)−(ef^2+cdf)/(f^2−d^2))/f=
f{((cf+de)−(ef+cd))/(f^2−d^2)}/f=
(cf+de)−(ef+cd))/(f^2−d^2)=f(c−e)−d(c−e)/(f^2−d^2))=
f(c−e)−d(c−e)/(f+d)(f−d)=(c−e)(f−d)/(f+d)(f−d)=
_______________ ___
(c−e)/(f+d)=(√(2kL/3)− 2√3H/3)/(f+H)=
_______________
(√(2kL/3)− (2H/√3))/(f+H)・・・・・@に代入する
x=2(GL0Tanα+L0O0)=
______________
2((√(2kL/3)− (2H/3))/(f+H))×L/2+(√3L/3)=
(√2kL− 2H)/√3(f+H))+2/√3)L=
((√2kL− 2H+2f+2H)/√3(f+H))L=
((√2kL+2f)/√3(f+H))L・・・C f+H=G とする
√3x/L=(√2kL+2f)/G
f=√(2kL−H^2)/3=
f^2=(2kL−H^2)/3 2kL=3f^2+H^2
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C式は √3x/L=(√3f^2+H^2)+2f)/G=
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((√f^2−2fH+H^2+f^2−H^2+f^2+2fH+H^2/G^2)
+((f−H)+(f+H))/G=(√((f−H)^2/G^2)+((f−H)(f+H)/
G^2))+(f+H)^2/G^2)+((f−H)+(f+H))/G f−H=J とする
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√(J/G)^2+(J/G)(G/G)+(G/G)^2+J/G+G/G J/G=P とする
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√P^2+P+1+P+1√P^2+2P+1−P+P+1 P+1=Q とする
√Q^2−P+Q x=((√Q^2−P+Q))L /√3