@顔面神経麻痺のような神経の働きの減弱や、胃腸が弱って食欲がない等の内臓諸器官の働きの減退に対して、働きを興奮させて元の状態に回復させる作用があります。これを興奮作用といいます。 A疼痛や筋痙攣のように機能が異常な興奮をしている状態を鎮めさせる作用があります。これを鎮静作用といいます。 B血行障害には、患部への鍼で血流量の増加をはかることができます。一方で充血や炎症のときは、その部位と少し隔たった部位に施術し、血液をそちら側に誘導することで、腫れや充血を患部から取り除きます。これを血流調節作用といいます。 C前述した、モルヒネ様物質による作用で、鎮痛作用といいます。 D前述した免疫系の作用で、免疫力増進作用といいます。 E鍼は異物の侵入であり、傷でもあるので、それを修復するために、白血球の量は増加して、施術部位に遊走してきて、炎症を抑えます。これを消炎作用といいます。