3月8日(水)

とりあえず前門のバス停まで行ってから朝飯を食べることにして、タクシーで前門まで行った。前門に着いて、早速朝飯を食べて、靴下を買おうと思っていたら・・・バス会社の客引きに捕まって、「安いツアーがある。食事付1日観光で120元!」というので、着いて行くことにしてしまった。

裏通りに止めてある古いマイクロバスに案内され、乗り込んでみると他にも日本人が3人乗っていた。みんな客引きに引っかかってきたそうだ。日本人向け日本語ツアーが1日650〜800元するので、このツアーはとにかく安い。

満員になって早速出発。案内は中国語だからもちろんわからないけど、所々知っている単語が聞こえる。バスは途中、警官に捕まって10分ぐらい止まったけれど、それ以外は順調に走って、高速道路に入って万里の長城に向かった。

バスは古いので、あまりスピードが出ない。けれど頑張って走ってくれて、どうにか長城が見えてきた。平行して走る列車も気持ちよさそう。すばらしい風景だ。

台に乗って坂を上る くねくねしたのが滑り台

長城に着くと、運転手が出発時間を教えてくれた。そして、これに乗れ!と言って、滑り台のような場所に連れて行かれた。なんとこれは、台に乗って長城の上に上がり、帰りはその台に乗って滑り台を降りてくると言うものだった。そして、半強制的に乗せられて、気づいたときはすでいズボンに黒い油が染み付いていた。おそらくコートにも油がついたけど、黒いからわからない。
長城は結構急な階段で、これを馬が行き来したとは信じがたいくらいだ。上からのぞき込むと、直角なんじゃないかと思うくらい急で、他の日本人たちは結局階段を登ってこなかった。長城を出て、「そろそろ腹減ったぁ〜」と思ったけれど、バスは結局宝石商に着いた。おみやげの買い物をさせるらしい。店の人が説明するけれど、あまり買う気はしない。
宝石商を出て、「そろそろ昼飯かな?」と思うと、バスは田舎の古い民家の前に止まった。そして、みんなその民家にぞろぞろと入っていった。まさか、こんな場所で昼食なんて!!しかし、その場所は入ってみると案外中はきれいで、いかにも食堂という作りになっていた。外と中が全然違う!!食事は結構おいしくて、たくさんの料理が一気になくなった。みんな腹ぺこだったらしい。

隣に座った中国の女性の人は、なんと魚の骨をテーブルの上にペッペと吐き捨てながら食べていた。中国ではテーブルはどんどん汚すものみたい。(だからビニールが敷いてあるんだね!)

食事が終わって外に出ると、おみやげを積んだ三輪車を引いたおじさん&おばさんが大挙して待ちかまえていた。こちらが歩くと、そのおじさん&おばさんも一緒についてくる。なんとも不思議な光景だ。そして、今度は漢方薬の店に連れて行かれて、日本語でセールス!?を受けてから、13領を見学してバスに戻った。

帰りは疲れて寝てしまって、気づくともう北京市内だった。バスは朝とは全然違う場所に止まり、みんなさっさと降りてしまった。そして、あっという間にガイドも運転手もバスも居なくなった。これでツアーは終わりらしい。なんとあっけない終わり方なんだろう??

その後、バスで知り合った日本人の方と、一緒に寺院や東四を歩いた。これまで北京は暗くて、寂しい街だと思っていたけれど、東四を歩いてみると、まるで東京の郊外に居るみたいだ。店は結構新しいし、デザインもカッコイイ店がたくさんある。ここは中国?と思ってしまうくらいの場所だ。そんな店の中に、真珠ないちゃの店があったので、休憩がてら入ってしまった。

この真珠ないちゃ、中国の物価で言うと、1杯分の値段で、2人で夕食を2〜3食食べられくらいの値段だ。もの凄く高い。でも結構客は多い。この貧富の差はいったい何なんだろう??

そして、さらに歩いていくと、天安門前の大通りに出た。ネオンで照らされた大通りを見て、やっぱりここは都市なんだと実感した。
大通りを曲がって、北京1の繁華街ワンフーチンに行ってみた。ピザハットもスターバックスもある。もう世界標準!?の場所だ。そして、さらに1本奥の道へ行くと、屋台がずっと連なっていた。この長さは普通じゃない。やっぱり中国はスケールが違う!

本当は北京ダックが食べたかったけど、入った店にはあいにくなく、天安門広場を歩いてホテルに帰った。

3月9日(木)

この日はホテルで自転車を借りて、街を散策することにした。まず行ったのが天壇公園。地元のおじいさんが集まって、歌を歌ったりしていた。外国人観光客も多い(自分もか!?)


昼は北京ダックを食べた。でも、ちょっと油っこくって臭みがあって、まあまあという感じ。そして、路地を通って天安門へ行った。しかし・・なぜか広場は厳戒態勢。凄い緊張感が張りつめていた。(あとで知ったけど、何か大きな事件があったらしい)

天安門の次は、西単の書店へ。でも、もう疲れて動く気力があまりなかったので、観光は辞めてそごうでおみやげを買い、夕食を食べてホテルに戻った。
ホテルに戻る途中、街のあちこちでお祭りをしていた。今日は何かの日らしい。

3月10日(金)


少し長かった旅も、今日でおわり。まずはホテルからタクシーで空港へ行った。

ホテル前で客待ちしているタクシーは、みんなメーターがない。そう、違法タクシーばかり。ホテルのベルマンに頼んでも、結局はその違法タクシーを呼んでくる。おとといは交渉して戦ったけど、今日はもうまっすの出発時刻が迫っているので、1.5倍料金を取られたけれど、仕方なく違法タクシーで空港へ向かった。くやしい!

まっすを見送ってから、2時間時間が空いていたので、レストランでメールを書いた。このレストラン、なんと値段が世界標準!?で、コーヒー1杯400円もする。聞いた話によると、南部の人の月収は6000円くらいだというのに、信じられない!

飛行機は少し遅れたけれど、順調に飛び立った。食事を終えて外を見ると、なにやら見覚えのある町並みが広がってきた。そう、これはインチョンの街だ!ということは・・あの川はハンガンじゃないか?と思っていると、ヨイドが見えてきた。やっぱりあの街はソウルだ!

南山タワーも、ソウル駅も、ヨイドも、みーんなよく見えた。素晴らしい眺め。トンヘの街も、よく見えた。やっぱり今年度は最後まで韓国に縁があったらしい。

そして、今度は日本の領空へ。真っ白に雪がかぶった北アルプス(白馬)を見て、名古屋、静岡を通って伊豆半島にさしかかった。ちょうど伊豆高原の上あたりを飛んでいて、初島がよく見えた。そして、真下に大島を見下ろすと、あっという間に成田に到着してしまった。
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