旅行記1 ヨーロッパ帰りの韓国

3 MAR 1999


機内にて
2月15日にロンドンに着いてから、15日間かけて鉄道で西ヨーロッパを南下してローマまで来た。ロンドンいついたときは、町並みに感動を覚えたり、美術館や博物館などのレベルの高さに驚いたりしたが、さすがに15日も旅行していると飽きてきた。

どこへ行っても似たような風景、観光地としてすでにできあがってしまっている場所が多く、何の問題もなく旅行できてしまい、ドキドキワクワクするようなことも特にない。同じような旅行をしている日本人は山ほどいて、その中で固まってしまうことが多くて現地の人とのふれあいもない。食事も毎日パンとパスタばかり・・。

去年タイへ行ったときは、いろんな人や風景と出会って忘れがたいほどの感動を覚え、いつまでもここに居たいと思って出国手続きで泣きそうになったが、ここではそんなことは全く思わない。あっけなく出国手続きを済ませてソウル行きの飛行機に乗り込んだ。早く韓国へ行っておいしいものが食べたい!

国際航空券 (格安)
プレジデントホテル
大韓航空916便は、ソウルに25分遅れの17:25に到着した。時差が激しいので、朝なんだか夜なんだかよくわからない。ソウル1泊目は、空港で宿を探す手間を考えて、あらかじめパリのAMEXでプレジデントホテルを予約しておいた。

知人から「せっかくAMEX持っているのにホテルとらなきゃもったいないよ」と言われて、パリで初めてAMEX-TSOでホテルを予約してみたけど、予約できるのは自分には贅沢すぎるホテルばかり。さらに「今はKorea Welcomes VISAのキャンペーンのほうが安いよ」とで言われて、AMEXに行ってVISAを使うことになってしまった(^_^;)。まぁ、何も言ってくれないよりは全然マシなのだけど・・。

さて、早速地下鉄で市庁駅まで行き、チェックインした。この旅で初めてボーイさんが荷物を部屋まで持って案内してくれた。部屋に行く途中、ボーイさんから「ひとりですか?」「観光ですか?」「何か特別にしたいことはありますか?」と聞かれた。この「特別にしたいこと」の意味は・・1時間半後によくわかった。

部屋は22階で、とても見晴らしの良いツインルームのシングルユースだった。こんな贅沢は生まれて初めてだ。ヨーロッパでは毎日ユースホステルか1つ星ホテルだったので、久しぶりの4つ星ホテルだ。日本を出てから16日間、毎日シャワーのみでバスタブの風呂には入っていなかったので、早速ゆっくりとバスタイムを楽しんでから街へ出かけた。
ポン引き
実はソウルに来たのはこれが2度目で、2年前に1度ツアーで来たことがある。そのとき、冷麺がおいしかったことを思い出して、とりあえずロッテデパートの食堂街で冷麺(6000W)を食べてから、明洞をぶらつくことにした。

明洞は2年前に友人と来たときに「ゆっくり歩けない場所」だと言うことを経験し、わかってはいたのだが、2年前との変わり様が見たくて行ってしまった。

さて、明洞を歩いていると、予想通りさっそく日本語のうまいおやじが声をかけてきた。「ひとりですか」「初めてですか」「あなた韓国人によく似てますね」など、いろいろ言ってくる。2年前は「なぜにアナタはそんなに黒い?」と言われ、今度は「韓国人に似てますね」だ。誉めているのだかけなしているのだか全くよくわからない。面倒なので歩速を早めると「かわいい子居ますよ」ときた。手を振ると「おまえ男だろ?」と吐き捨てるように言ってきた。まったく・・。

ヨーロッパではまずこんなことはなかった。やっぱりアジアを男がひとり歩きすると、周囲からは「女遊びしに来たな」と見られるのかな?とか、なんだかんだ言って韓国はやっぱりまだ先進国の一員になりかけている状態なのか?とか、内心いろいろ考えてしまった。とりあえず、面倒なので明洞を出て、ひとけの少ない南山タワー方面に向かうことにした。
IMFの影
声をかけられないように、歩速を早めながら歩いた。歩きながら周囲を見回すと、確かに2年前とは様子が違う。日本人の数が格段に増えているし、どの店も日本語のビラを貼ったりしている。2年前はもう少し高級そうな店が多かった気がしたけど、明洞は新宿の歌舞伎町か上野のアメ横のようになっていた。

売っている品物の値段を見てみると、どれも安い。いままでヨーロッパを回ってきた身からすると、破格値ばかりだ。2年前は「日本と物価は同じで、わざわざ買い物しに来る場所でもないね」と思っていたけど、これだけ安ければソウルに来て買い物する価値もありそうだ。(売っているモノが気に入ればの前提条件があるけど・・)

屋台で売っているものは、日本円にしたら50円とか100円だし、地下鉄は45円。コンビニでは300W(約30円)なんていう品物まであった。2年前と物の値段自体は変わっていないけど、日本人から見ると10W=1.4円が10W=1円になった訳だから破格だ。僕としては韓国と日本はそう大きく生活レベルも変わりないし、同じように発展している兄弟みたいな国だという意識があったので、なんだかかわいそうになってきた。

南山タワーに行くと、すでに時刻は21:30になっていた。今日の営業は22:00までとのことだったので、仕方なく宿に戻ることにした。

ヨーロッパにはコンビニはほとんど無かったので、久しぶりにコンビニ(LG25)に入って、その便利さを痛感しながら食料をいくらか買い込んでホテルに向かった。 500mlの水と500mlのコーラと箱入りクッキーとポテトチップで合計3500W(約350 円)。ヨーロッパだったらこの倍はしていた。
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