以下の方法で入国しようとして、「入国を拒否された」「航空券が払い戻しされなかった」などのトラブルが発生しても、私は一切責任を負いません。以下の例を参考にされる場合は、本当に以下の方法が実行できるのかご自身でもう一度よく確認されるようにお願いします。また、手順は良くお読みください。細かいことをミスするだけで、入国を拒否されたり、払い戻しが受けられず、数万円を損してしまう危険性があります。
掲示板でよく「タイビザは本当に必要か?」ということが議論されている。「ビザを取らなくても入国できた」という人もかなり居る反面、「入国拒否された」「成田でのチェックイン時に航空会社に搭乗拒否された」「成田でのチェックイン時に(強制送還された場合、費用は自腹で払うという旨の)誓約書をかかされた」など、さまざまな情報が寄せられている。
ここで「なぜビザが必要になるのか」という点に帰って考えてみる。タイのビザなし入国の条件は「日本国籍があり、30日以内に外国へ行く予約済みの航空券を持って空路で入国する旅行者」である。つまり、タイ→シンガポールの方向にマレー鉄道で南下する際に問題になるのは「30日以内に外国へ行く予約済みの航空券を持っていない」ということである。
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海外(SOTO)発券の航空券 |
それならば「30日以内に外国へ行く航空券(実際には使わないダミー航空券)を買ってしまえ!」というのが、このコーナーの答えなのだ。まずは難しいことを抜きにして、この方法を書いてみる。
さて、なんでこんな事が可能なのか、国際航空券のルールに従って解説してみよう。
まず1番の時に注意しなければいけないのが、「必ず普通運賃の航空券を買う」ということ。少しでも割引された航空券は、絶対に買ってはいけない。なぜかというと、国際線普通運賃の場合は以下のような決まりがあるからだ。
つまり普通運賃ならば、買った後でキャンセルや払い戻しをしても「全額が帰ってくる」のだ。逆に少しでも割引された航空券は、払い戻し手数料やキャンセル料などがかかったりするので、絶対に買ってはいけない。
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CCCF(Credit Card Charge Form) カードで航空券を買うときの明細書 |
また、航空券は「クレジットカードで買う」べきである。なぜかというと、現金だと一旦航空会社に運賃を払わなければならないからだ。普通運賃は高額(バンコク→ペナンで3万円)なので、これを一旦支払わなければならないのは辛い。カードならば、精算サイクルの関係で全く請求されずに済む事が多い。また、通常払い戻しがすぐに行われることはない。したがって、現金だと払戻金を小切手で受け取ったり、航空会社のカウンターまで払戻金を受け取りに行ったり、または振り込み手数料を差し引かれる場合がある。しかし、カードの場合は引き落とし口座に手数料無料で払戻金が戻ってくる。さらに空港での払い戻して続き以外に、小切手の現金化などのために銀行に行ったりする手間がない。したがって、何が何でもクレジットカードで買うべきである。
普通運賃の航空券は、どこで買っても同じ値段だ。しかし旅行会社によっては発券手数料を請求するところもある。さらに、ほとんどの旅行会社はカード払いを拒否したり、カード払いの場合に手数料を要求してくる。また、発券した旅行会社以外の場所での払い戻しには応じてもらえないことが多い。おまけに、日本の旅行会社は普通運賃の発券に慣れていない。
航空会社ならば、もちろん発券手数料は無料、カードの手数料も不要だ。さらに、発券航空会社のオフィスならば、だいたいどこでも払い戻し手続きをしてもらえる。また、成田でチェックイン前に買うことが出来るのも利点だ。
ダミー航空券は「成田(日本)→バンコク」で搭乗する航空会社のカウンターで購入(例:ユナイテッドで東京からバンコクに行く場合、ユナイテッドの窓口)するか、または「バンコク→ダミー目的地」(上の例だと「バンコク→ペナン」)の便がある航空会社(例だとタイ航空)のカウンターで購入する。しかし、なるべく「日本→バンコクで搭乗する予定の航空会社」で発券する事が望ましい。なぜかというと、タイ航空やマレーシア航空に行ってしまうと、親切(おせっかい!?)に割引してくれたり、また第3国間の航空券は発券拒否される可能性があるからだ。したがって、日本→バンコクにノースウエストを使うならばノースウエスト、ユナイテッドを使うならばユナイテッド、全日空を使うならば全日空の窓口で買うのが良いだろう。
どうせ使わない航空券なので、第3国行きならばどこ行きの航空券でもかまわない。しかし遠ければ遠いほど一旦支払わなければならない額が増え、現地で使えるカードの利用限度額が減ってしまう。したがって、目的地は「マレーシア・ベトナム・ラオス・ミャンマー・カンボジア」あたりになるが、マレー鉄道で旅行することが目的ならば、とりあえずマレーシアにしておくのが妥当なのではないだろうか?したがって、マレーシアで一番タイに近い場所=ペナンということになる。なお、隠れキャラが「ハジャイ発クアラルンプール行き」。これなら正規運賃でも1万円以下、さらに現地で鉄道のチケットが買えなかった場合の保険にもなる。
出発地 | 目的地 | 航空会社 | 日本で発券した場合の金額(片道) |
バンコク | ペナン | TG | US$ 133 |
バンコク | クアラルンプール | TG MH NH | US$ 172 |
バンコク | シンガポール | TG MH SK PG NZ | US$ 244 |
ハジャイ | クアラルンプール | MH | US$ 76 |
ハジャイ | シンガポール | TG MI | US$ 141 |
バンコク | ハノイ | TG VN | US$ 169 |
バンコク | ホーチミン | TG VN | US$ 157 |
バンコク | 香港 | UA TG CX GF CI | US$ 223 |
TG タイ航空、MH マレーシア航空、NH 全日空、SK スカンジナビア航空、PG バンコクエアウェイズ、NZ ニュージーランド航空、MI シルクエアー、VN ベトナム航空、UA ユナイテッド航空、CX キャセイパシフィック、GF ガルフエアー、CI チャイナエアラインズ
「30日以内に第3国へ行く予約済み航空券」が必要なので、予約はバンコク到着の30日後以内に入れておく必要がある。しかしこの日数が短いと、現地で予約をキャンセルする時間がなくなるという危険性が出てくる。(実はすっぽかしても平気かもしれないけど・・トラブル防止のため)
また、もし言葉が通じず現地でキャンセルできなくても、日程に余裕があれば帰国後に日本で予約をキャンセルする事も可能だ。(例:5月1日成田発・同日バンコク着、5月14日にシンガポールから帰国予定の場合・・・5月25日に予約が入っているならば、5月14日に成田で予約をキャンセルすることができる)
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払い戻し請求書控 |
払い戻し手続きは空港で
さて、無事に帰国したら、早速払い戻し手続きをしてしまおう。航空券の有効期間は1年間なので、払い戻し手続きはそれ以内ならばいつでもOKだが、手続きが遅くなれば遅くなるほど払い戻しが遅くなる。また、東京に戻ってからだと「自宅→航空会社カウンター」までの交通費がかかるし、時間がもったいない。
なお、払い戻し手続きはどこでもOK(バンコクやシンガポールでも可能)だが、発券地以外で払い戻すと為替差益で損/特(だいたい損になる)が出るので、日本で払い戻すのが無難だろう。
現地でのキャンセルや払い戻しには、英語またはタイ語が必要になる。また不搭乗によるトラブルも、全く起こり得ないとは言えない。もし言葉に心配ならば、全日空の場合、バンコク〜クアラルンプール路線のみの搭乗も可能なので、全日空のオフィスでバンコク〜クアラルンプール間の航空券を発券してもらうのも1つの方法になる。日系ならば、バンコクのオフィスでも日本語応対が可能だ。
先日韓国に行った際、韓国の国内線には学割精度があるものの、当日にいきなり空港で学割航空券の予約できるかどうか不安だったので、とりあえず日本で正規運賃の航空券(国内線だけど海外発券なので国際線扱い)を買っておき、保険にした。結局、当日空港で学割航空券が買えたので、日本発券のものはその場でキャンセルしてもらい、帰国後に大韓航空のオフィスで払い戻し手続きを行った。もちろん全額払い戻された。
月 | 日 | 内容 |
2 | 5 | 東京←→ソウルの格安航空券を購入 |
2 | 12 | 大韓航空の有楽町オフィスで釜山→ソウルの片道航空券(普通運賃)を購入 |
3 | 3 | 旅行に出発!! 東京→ソウル(格安航空券) 韓国に入国 |
3 | 5 | 列車で移動(ソウル→釜山) |
3 | 6 | 空港で学割航空券(釜山→ソウル)を購入 同時に東京で買った航空券の予約をキャンセル 釜山→(学割)→ソウル→(格安)→成田 日本に帰国。到着が遅れたため空港で払い戻し手続きできず。 |
3 | 8 | 大韓航空の有楽町オフィスで払い戻し手続き |
4 | 20 | カード会社から明細が届く。差し引き請求額0 学割利用で160円得した\(^_^)/ |