F1日本GP観戦記 2002-1

文:写真:イラスト/まん丸(無断掲載、使用は禁止よ〜)

10月11日(金)フリー走行/快晴

全景

朝8時、鈴鹿に到着。鈴鹿の朝はデニーズで始まる。ここで朝食を取るのはほぼ恒例。ご飯食べながら、ボ〜っとしてると、今年もやってきたな〜って実感する。しかし、9日にSMAPのコンサートに行った疲れが尾を引いているのか、すでにだるい。気合いで頑張るしかな〜い。

今年はS2席。調べたところ、ポールポジションのちょど前辺りのようだ。迷子になりながら、席にたどり着く。あらっ、ホントにPPの真ん前。ピットはウイリアムズがほぼ正面に見える。ジャガーは遥か遠く。角度的にもピットの中をうかがい知ることは不可能。この時点でエディ・ウォッチングはほぼ断念。ウイリアムズ、ベルガーに期待をかける。しかし、トップチームのピットは活気があっていいな〜。去年はS1で下位チームのピット前だったから、すごく寂しかったモン。

ベルガーフリー走行開始。ふと見ると、ウイリアムズのピットの真ん中に談笑するベルガーを発見! さっそく双眼鏡で観察開始! 穴が開くほど見つめる。ガーン! 生で見るベルガーは、テレビで見るより肥えていた・・・。だって横から見ると、どこまでが首でどっからがアゴ、エラなのか分からない! なんかベルトの位置も低い気がするし、プラス10キロ増でも間に合わん〜ってカンジだ。談笑中、丸〜くなった顔がゆるんだ。満面の笑顔のベルガーはどこか「玉ちゃん」に似ていた。まっ、いっか。

フリー走行が始まっても、ひたすら話をしていた。仕事の話だとは思うけど(思いたいけど)、20分くらいたってやっと所定の場所についた。私の席のほぼ正面の白いカウンターみたいなとこで、じっとモニターを見つめている。見ている間、ずっと後ろの壁に片腕を引っかけて、木にぶら下がるお猿さんみたいな格好で立っていた。右手が疲れると左手、それが疲れるとまた逆、ってな調子。この人って昔から本当に普通に立たない。なぜだろう? 途中、カウンターから姿が消えるほど、でっかいくしゃみをしておった。ベルガー、風邪? 

エディ鈴鹿は年に一度、自分を陽に干してスカッとさせる日!と思っているけど、今年は暑〜い。日に当たる部分がチリチリ焼けていくのが分かる。日焼け止めを塗り足し、帽子をかぶり、更にハンカチで顔を隠し、と怪しい客となる。一方ベルガーは、セーターの下にYシャツとTシャツをしっかり着込んでいた。やっぱり、風邪?

フリー走行終了後、ピット前でインタビューを受けるベルガー。紺のパンツと紺のセーターの間から、白いシャツがはみ出していたのが、オヤジ臭かったな〜(笑)。

この日は、マシンよりベルガーを双眼鏡で見ていた時間の方が長かったと思う。ちょっと反省〜。明日はもっとマシンを見よっと。ちなみにエディ様は7番手とまずまず。さすがホーム・サーキット!


10月12日(土)予選/快晴

早速ベルガー発見! 双眼鏡でのぞく。あらっ?おでこに絆創膏が! しかも縦に貼っているのに、天地余裕で貼れている(泣)。いったいベルガーになにが!? 絆創膏が恥ずかしかったのか、すぐにウイリアムズのキャップをかぶってしまう。帽子をかぶると昔とあまりかわらないカンジで、ちょっとなつかしかった。そしてベルガーのトークショーが、今日の3時からBMWブースであることを知る。絶対行くぞ!

フリー走行終了。ピット・ウォークの時間となる。ウイリアムズのピットにはサッカーの王様「ペレ」が来ているらしく、すごい人だかり。ふっと見ると、その人だかりからそう遠くないところに給油機があり、それにもたれかかるように男性二人が立ち話をしていた。あのポーズは、もしや!と双眼鏡を見ると、そのうちの一人はベルガーであった(写真下)。でも、でも、だれも気が付いてないのはなぜ〜? いくら給油機の後ろにいるとは言え、顔はちゃんと見えている。なぜ、だれも気づいてくれないの〜? それともベルガーってもうそんなに過去の人なの〜〜? VIPの客らしき団体がウイリアムズのスタッフに連れられて、給油機の説明を受けていた。熱心に給油機を見つめていたが、、それにもたれかかったベルガーにはいっさい気づいてない。見学が終わると、給油機をバックに記念写真を撮って帰っていった・・・。しばらくすると、さすがに何人かはベルガーに気が付いたようだが、人だかりが出来るほどではない。ピットの客層が変わってしまったのか?それとも、ベルガーが変わってしまったのか? 

ピットウォーク予選。30分を過ぎたところでトヨタのマクニッシュがクラッシュ。130Rを抜けたトコでスピン。マシンがガードレールにぶつかって大破した。サーキットに緊張が走る。が、マクニッシュは自力でマシンから脱出。ちょっとホッとした。でもすごいクラッシュで、ガードレールも一緒に大破。この修理のために予選が1時間15分の中断した。こんなに長いこと中断したのは初めてのこと。ベルガーのトークショーの時間も気にかかるぅ。待ちくたびれた頃、予選再開。やっぱりシューマッハが速い。終了間際、サトー君が7番手のタイムを叩きだし、スタンドから歓声が上がる。1〜6番手まではカーナンバー順。場内アナウンスが言う。「1〜6番手は超F1チームだから、F1チームの中ではPP!」だって。超F1〜(笑)、確かに〜。エディは結局14番手。あうあう。イタリアは一夜の夢だったの?

●トークショー(ハズレ)

時間はすでに4時近し。あわててBMWのブースへ走る。トークショーは4時からに変更になっていた。しかしぃ、始まってみると、この日のゲストは「ラルフ」であった。な〜んだ(オイオイ)。友人が以前から「ラルフと長島一茂は似ている」と言っていたが、本物を見て納得。クビから肩にかけてもラインがそっくりだし、ボンボンぽいボ〜っとした雰囲気が似ているなと思った。
ラルフラルフは先日BMWエンジンが1万9千回転を越えたことに関して、「これは初めてなこと」と得意げ。「ホンダは1万8千もでないんだよ〜」とホンダの地元で豪語する。カチ〜ン! ふん! 1万9千回転出たって、勝てなくっちゃあね〜。

この日は名古屋泊。せっかくだから名古屋のハードロックカフェへ。おお!東京のHRCよりカッコいいじゃないか〜! ゆったりしているのもいいぞ〜。気に入った。あまり体調が良くなかったので、お酒も食事も進まなかったのが残念だったけど、ショップでシャチホコのピンバッジを見つけ、速攻買って帰った。明日は早いからすぐ寝ることにする。


F1日本GP観戦記2002-2