森将軍塚祭り(記:2005年11月4日)


 11月3日、長野県千曲市科野の里歴史公園で行われた「第14回森将軍塚まつり」に行った。 今までも何回か行ってみたことはあったけれど、なんだか年々パワーアップしているような気がする。 私達が最初に行った何年か前は(天気のせいもあったと思うけど)もっと人が少なかったような気がする。 今回はこんな感じで人だらけな感じ。大盛況・・・。

会場となった公園の様子


 まず、会場に着いたらものすごく長い行列が目に付いた。ものすごく長い。 これは古代米でつくったお餅と豚汁が無料で配られるのをもらうための行列。 当然、サッサと並んだ。 (毎年同じメニューが振舞われるみたいだけど、これがすごく好評らしい。) で、たぶん12時から配布が始まるんだと思うけど、 それまでは公園の野外ステージで色々な催しがあるので、みんな並んだままそれを見ながらじ〜っと待っている。 配布が始まると、みんなズルズル進みながらお餅と豚汁を受け取り、思い思いの場所に陣取ってさっそく食べる。

古代米でつくったお餅

 好き嫌いはあると思うけど、珍しいので食べてみる価値はあると思う。(私は好き。) とりあえず一息ついたら、周りを見学。すぐ近くに牛や豚、ウサギ、山羊がいた。

かわいいコブタ

 このコブタは画像ではあまりその可愛らしさが伝わらないと思うけど、実物は本当にかわいい。 体長は60センチかそれ以上あるように見えたけど、これで生後3週間くらいなんだって。 体を寄せ合って寝ていた。(直前まで元気に走り回っていたそうでお昼寝中。)
 係の人が色々教えてくれた。それによると、 豚もいい肉をつくる?ためにはやはり血統というのがあって、 種豚(っていうのかな?)以外はみんな肉になっちゃうんだって。 こんなにかわいいなぁ〜と思っても最後は肉になっちゃう。 ちゃんとした大人(これは出荷するという意味ではないみたい)になるのには5、6年かかると言っていた。
 今は特に肉なんかはスーパーに行くとパック詰めされた「肉」になっているので、 今、目の前にいる子豚が成長して「肉」になっていくというのが実感としてあまりない。 本当はそうやって可愛がって大事に育てたブタを肉にするというところをもっと伝えていかないといけないと思うし、 もっと伝えていきたいと思うが、現実をみるとそういう機会もあまりない。 だから、せめてこういう機会にブタを見たり触ったりして少しでも 興味を持ったりしてくれればいいなぁ〜と思うとのこと。 確かにね、かわいいなぁ〜とかばかり言っていられないのよね。

 おまつりの話からは逸れるけど、実家の父の話では、 どこぞの学校で給食の時に「いただきます」と言うのはおかしいと保護者から苦情があったそうだ。 元々給食費を払って食べているのになぜ「いただきます」と言わなければならないのかって。 こういう人にこそ、このコブタを見て欲しいなぁ〜と思う。 「いただきます」って誰のために言っているのか・・・。




山羊も色々・・・カッコイイ山羊

ヤギも白いのだけじゃなく、色々。色もそうだけど、角もノドの所にあるすず(っていうのかな?)もヒゲも、ホント色々。

ヤギの目はやっぱり目は四角爪を切られてるヤギ

ヤギの目はやっぱり四角、悪魔の使い。「メェ〜ェ〜〜!!」と悲惨な声をあげながら倒されて爪を切られる。

不安そうに見守るヤギ達

仲間のヤギが爪を切られているのを不安そうに見守るヤギ達。アァ〜コワイヨォ〜、ツギ、オレノバンダ・・・・とか イタクナイカナァ〜とか思っていそう。人間とおんなじ顔して不安そうに見てる。 なんとヤギ達の不安は的中し、この中の誰かが深く切られすぎて血を流していた。・・・かわいそう・・・。



 火おこし体験もあった。チャレンジしたけど、これがメチャクチャ難しい。 煙は結構簡単に出てくるんだけど、ちゃんとした「火」にするのが難しい。

煙が出てきて火になりそうなのに・・・

 あと、バター作りの体験もあった。みんなでシャカシャカ、シャブシャブしてると・・・出来た!

出来あがったバタークラッカーにつけて早速・・・

 出来上がったらクラッカーをもらってそれにつけて食べる。市販のバターよりは塩気が少なく (単に入れる塩の量の問題だと思うけど)でもバターには違いない。



 他に公園のすぐ隣には県立博物館があって、そこでは勾玉つくり(有料)なんかも体験出来る。 これも結構面白いらしく、子供に人気。でも慎重にやらないと上手くいかないようで難しいみたい。 博物館の入場料も無料だったような・・・。

 会場となった公園から山へ登っていくと頂上(っていうのかな?)に将軍塚がある。 将軍塚まではバスもあるし(おまつりなので無料)、足腰に自信があれば徒歩でもいける。 とっても綺麗に整備されていて、そこからの眺めもとってもいいと思う。 紅葉もちょうど綺麗な時期だったのでもっと時間に余裕があれば行きたかったんだけど、 雨が降り出したのであわてて帰ってきた。 (駐車場までが遠いので大降りになる前に・・・と焦る。)
 そんなわけで肝心な将軍塚の画像はないし、見ごろだった紅葉の様子も撮ってこれなかったのは残念だけど、 マイナーなおまつりにしておくのはもったいないくらい充実しているおまつりだと思う。
 たぶん主催者側はマイナーなつもりはないと思うけど、 県外どころか県内でも認知度は極めて低いのではないかと思う。実際私も人から聞いて初めて知ったくらいなので。 高い交通費をかけてまで行く価値があるかどうかは微妙なところだけど、 今年みたいにひょっとして4連休とかだったりして、 他をまわる「ついで」に立ち寄るとしたら十分以上に楽しめます。 ただし、天候に恵まれないことが多いかも・・・。(何回か行って良く晴れていたという記憶がない・・・・。)



 毎年 11月3日の文化の日 にやると決めているようなので、興味がある方は是非どうぞ。



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