高校進学顛末記(記:2006年4月24日)


 中学に入った途端に高校受験についての話(もちろん具体的なことじゃなく、高校受験に向けての心構え的な漠然とした話だけど) があるけど、現実的になってくるのはやはり中学3年になってから。 (ちなみにこれは家の子が通っている田舎の公立中学の場合。これがもっと都会だったり、私立だったりすれば全然違うと思う。)

 進路調査はことある毎に?あるみたいで、何回もプリントが来た気がする。 あと、体験入学も夏休み前後に集中していた気がする。 まぁそういうのを踏まえたうえで、まず最初の懇談が夏休み前にある。
 息子の場合、高校入試に対して簡単に考えてい過ぎ。 全体の中の自分の位置(順位)とか点数とかと自分の志望校っていうのはセットで考えないといけないことだと思うんだけど、 そういうのの関係を全然わかっていない気がする。 そりゃ、5教科500点満点のところ、だいたいいつも490〜500点とってますっていうなら関係もなにも、 どこでも好きなところを志望していいと思うけど、やっぱり現実はそうもいかないわけよ。 だったら、自分の点数に見合った高校を志望した方がいいんじゃないの&志望して欲しいと思うわけ、親としては。 なのに、息子ときたら一人で「そこはちょっとムリなんじゃないの・・・?」と思うところに行くつもりになっている。 いやね、行くつもりになってものすごく努力してるとかいうなら親としても頑張れって思うのだけど、 実際は口で頑張ると言っていながら毎日ゲームをしてる。

 まぁ、そんな調子なので当然懇談の時にも先生に
「がんばるのはいいことだと思うけど、がんばったからって絶対に行けるわけじゃないし、 今後がんばっても成績が伸びないこともあるわけだから、出来ればそこ以外の体験入学に行ったり、 色々なケースを考えておいてもいいと思う。」
と言ったら、当然先生もそのことはわかっているわけで
「その通りです。」
と言われた。息子も当然その場にいるのでこういう会話は聞いてるし、内容だって決してわからないわけじゃないと思うけど、 いつも通りゲームをして、更に夏休みに入ってからは朝から晩までゲーム三昧。 自分の現状をわかっているんだろうか・・・。 他所のお宅と比べてもなんの意味もないかもしれないけど、夏休み中は結構夏季講習に行く子が多いのに・・・。

案の定、夏休み後のテストの出来は良くない。それでもなにか全く根拠のない自信?があるみたいで 「頑張れば大丈夫」みたいなことを言っている。 そりゃ、確かに頑張ればなんとかなるのかもしれないけど、全然がんばってないじゃん・・・。 中学3年になると毎月テストがあるから、がんばってなければ当然結果に出るし、 逆に頑張っていたとしても結果が出せないこともあるわけで・・・。



 で11月までのテストの結果を参考に志望校を決定するように言われていて、 そのことについて12月の懇談会の時に話をした。 毎日ゲームをやっていて成績が上がるわけもなく・・・ 当然先生にも今のままでは「厳しい」と言われた。けど、私が思うに先生は「無理」と言いたかったんじゃないかな。 まぁ、まだ受験までには間があるから、そうそうハッキリとは言えなかっただけで。 私は別に息子にどこの高校に行って欲しいとか、行きなさいとかいう気はサラサラないんだけど、 唯一思うことは、絶対に合格して欲しいってこと。 だってさ、息子の人生なんだからどこの高校に行くかっていうのは息子が決めればいいっていうのに異論はないけど、 親としては経済的な援助(もちろん出来る範囲で)はしてあげたいわけよ。 (今現在の雰囲気としては息子も進学するにあたってのお金は親が負担してくれるものと思っているはず。) それを考えたとき、ここで1年浪人するとか、寮に入るような遠くの学校に行くとか、 通学に何時間もかかるような学校に行くとか、そういう事態が発生すると経済的な応援もしてあげられなくなりそう。 出来ないならやらなきゃいいじゃんと言われればそれまでだけど、 そこはなんていうか私個人としてしてあげたいってこと。 なにか、多少の矛盾は感じるけど、感情としてはそういう感じ。


 懇談会の前に、受験に対してどう考えているのか息子に聞いたら
「12月のテストと1月のテストの結果を見て決めたい。12月のテストが悪かったら1月まで頑張ってみる。 1月のテストが良かったら今の志望校のままで、悪かったら変えるしかないかなぁ・・・。」
ってこんな感じ。 この期に及んでこんなこと言ってる。私は内心呆れたのだけど(何を今更って感じ?) 本人が具体的に「頑張る」って言っているんだから、とりあえず1月のテストの結果まで待つか・・・みたいなに思ったんだけど・・・。


 また冬休みになったら(それこそみんなが塾なんかで最後の追い込みみたいに頑張ってる時期だっていうのに・・・) 朝から晩までゲーム三昧。 私はどうしてもそういうのが気になるし、気になれば言葉にして言うほうなので
「そんなにゲームばっかりしていていいの?」
とは言うけど、本人は
「・・・うん、わかってる・・・だいじょうぶ・・・。」
と言うばかり。 やっぱり勉強なんて本人がやる気にならなきゃダメでしょ。やってるフリしても意味ないし。 当然1月のテストなんて話にならないくらい悪かった。 (ひょっとして3年生になってから一番悪かったかも・・・。)


 で、今度はどう言うのかと聞いてみたら・・・
「そうだなぁ〜、変更した方がいいのかなぁ・・・でも、あと一ヶ月がんばってみて・・・。」
とか言ってる。はぁ〜?自分で1月の結果を見てって言ったんじゃないのかよ・・・。 それにこれからがんばったところでどれくらい良くなったか結果を見ることが出来ないんじゃ (2月以降のテストは既に願書の受付が終わってからで間に合わない) ぶっつけ本番ってこと? そんな状態で限りなく危ない高校を受けるなんてやめてくれよ・・・。

 高校入試ってものをそんな簡単なものだと思っているのかなぁ・・・本当に不思議。


 実はこんな感じの話を1月に実家に行った時に話したら、母に
「あんた、そんな呑気なこと言っていていいの?ちゃんとやらせなきゃダメじゃない!」
と言われたんだけど・・・一体どうやってやらせろっていうのさ。 勉強しろ、勉強しろと言ったところで、やっぱり本人が「やらなきゃダメだ」と思わなくちゃやらないし、 結果も出ないもんでしょ。机の前に座らせることが出来たとしてもやるのは本人なんだから・・・。 (ひょっとしてお父さんであるダンナがキツク言えばちょっとは違うかもしれないけど、ダンナはまさに
「そんなの本人次第。やらなきゃダメだってこともわかってるはず。」と言ってなんにも言わない。
っていうか、私がネチネチ言うこと自体も不満みたい。)


 2月に入ってようやく志望校を決定。一応限りなくムリそうなところはやめた。 とは言っても日頃の行動からして決してラクに合格出来るところに変えたというわけではなく、 私は非常に不安。


 2月9日は公立高校の前期選抜試験の日。結果は17日にわかる。 息子は受けてない。



 ところで、家は塾には行ってないけど塾主催?のテスト(高校入試に向けて毎月1回ある)だけは、 11月(だったかな?)から受けている。 息子は当然自分の志望校を書くけど、ハッキリ言ってほぼ可能性なしという結果が出る。 けど、それを見てどう思ってるのか・・・性懲りもなく志望校は変更しない。 はぁ〜なにを考えてるのかなぁ・・・。 私は本当に全部落ちるんじゃないかと、ものすごく不安でいる。 (なのに、この時期になってもゲームをしている。全部落ちたらどうするつもりなんだろう・・・。)


 24日に私立の試験があるんだけど、これは滑り止めなんてものじゃなく、たぶん受からないと思う。 偶然でもなんでもいいから受かってくれればなぁ・・・ムリかなぁ・・・。 っていうか、本人が自分に見合ったところを受けてくれればなぁ。別に受かるところはあると思うけど、 本人がそれでいくというんだもの・・・。


あぁ〜ぁ・・・。


 2月14日にお姉さんから息子宛に速達が届いた。 息子が受験生だというのは知ってるはずだけど・・・この時期になんだ?・・・まさかもう合格祝いとか? (高校なんて受かって当然とか思って合格祝い?)まさかねぇ〜・・・なんだろう?

 と思ったら、バレンタインデーのチョコレートとお守りだった。
「あんたねぇ〜、みんな心配してるんだからいい返事が出来るようにがんばりなよ・・・。」
と言ってはみたものの、やっぱりゲームはやめない。 もう入試まで一ヶ月もなく、私は本当に心配というか、 ハッキリ言って今の予想?は「合格する」がよくて2,3割くらいかなって思っている。 だから本音としては息子自身の行きたい高校がもうひとつ下(という言い方はなんとも失礼だけど)だったらなぁ、 下に変える気はないのかなぁって思っている。 そしたら、たぶん合格率?はせめて6,7割くらいに上がるだろうし、 なにより親としても素直に「頑張れ」って応援出来ると思うの。 (だって、「ムリそう」なのに「頑張れ」っていうのは、言う側にとっても結構難しいものがあるでしょ。) はぁ〜・・・。



 ところで、3月2日にゲーム機が発売されるらしい。 当然、受験生である息子はそんなこと言ってる場合じゃないのだけど、 本人は合格したら買う気でいる。 まぁ、合格したらその程度のことは好きにしていいと思うけど、今の状態で「合格する気でいる」っていうのに、ある意味ビックリ。 親がこんなこと言ったらいけないのかもしれないけどね。 そういう「自信」ってどこからくるのかな・・・。


 なんか今の私の心境ってものすごく微妙で、がんばってよぉ〜!!と思う気持ちと、 今更がんばってもがんばらなくても大した違いはないだろうなぁ〜と思う気持ちと、 親の私にはがんばってるように見えないけど、本人として本人なりに頑張ってるのかも・・・と思う気持ち。

 で、そういう気持ちを総合すると「まぁ、なるようになるのかなぁ・・・」って感じかな。 なんていうか、本当に親とは全く別の世界っていうか、防音ガラスの向こう側にいるって感じ?で、 こっちが色々言っているのはわかるはずだけど聞こえてない、向こう側は見えるけど手出しは出来ないって感じ。 どうしようもないもんなぁ・・・。


 2月23日は期末テスト、24日は私立の入試。 にも関わらず前日22日、学校から帰ってきてから5〜6時間くらいず〜っとパソコンに向かってゲームをしている。 たぶん勉強したのは1時間くらいだと思う。 1時間なんて普通の人が普段してる勉強時間よりも少ないくらいじゃないの? ホントにそんなんで大丈夫なの? (私立の倍率はなんと68倍だって。そんなの受かりっこないよなぁ〜・・・。)


 本人に直接は言えないけど、そういう姿を見ていると本当に全部落ちるんじゃないかと思ってしまう。

 更に、この期に及んで(24日から27日が後期の出願期間、2月28日〜3日が変更受付だと思う) 「○○高校のレベルってどうなの?」 なんて聞いてくる。はぁ〜?ひょっとして私立に受からなかったら変更しようなんて思っているの? そりゃまぁ、変更受付があるってことは変更出来るってことだけど、そんなに安直な考えでいいの? しかも、「ダメだったら」って・・・全然勉強もしてないクセにそんなこと言うのはおかしいんじゃないの? そういうことを言う前にもっとやらなきゃならないことがあるだろうに・・・。 っていうか、そんなに不安なところに願書出して後で変更するくらいなら、 最初からもっと自信のあるところを受けたらいいんじゃないかと・・・。



 本当にどこにも受からなかったらどうしたらいいのかなぁ・・・。 1月の参観日に先生に聞いたら再募集がある場合もあるというのは聞いた。 けど、再募集があるのはホントに通えないくらい遠いところだったり、再募集があるかどうかだってわからない。 そういう場合はこういう道があるとか、こうしたらいいとか、そういうのを知っていればここまでドキドキしないような気がする。 本人はそういう先のことを全然考えてないでのんきにゲームをしていて、 そういうのを見ると本当にイライラしてくる。 公立入試まであと2週間しかないというのに・・・。


 2月24日に役員会があり、中学に行った。 ついでだと思い、改めて先生に現状を聞いてみた。 (聞く前に先生に「今日のテスト(私立の入試)の様子はどうですか?」と聞かれたので「無理だと思います。」と答えた。) すると・・・先生的には「公立もほぼムリ」という手応え?のようで、
「もし私立がダメだった場合、今一生懸命勉強してるならともかく、 勉強していないなら○工業高校の情報技術というのはどうでしょうか? もちろん、そうした方がいいというんじゃなく、志望校を変えるということを考えた場合ということです。」
と言われた。っていうか、そういう話が出てくること自体「ほぼムリです」と言われてるようなもんだと思うけど。

 私としては、別にあそこに行け、ここに行けという気はなく、ただ合格は絶対にして欲しく、 そして今一番困っている(悩んでいる)のは親のこういう気持ちと本人の気持ちが違っていることなんだよなぁ。 ホント、本人もどこでもいいから合格する学校に行きたいっていうんなら、親の気持ちとはピッタリなんだけど。 もちろん先生にはそういう話も含めてちゃんとしてある。 で、先生は先生として合格していなかった場合ってのもちゃんと考えておかなければいけないわけで (不合格だとわかってからこういう話をしても覚悟?みたいなのはそうそう簡単には出来ないでしょ?)
「こういう話を月曜日にとおる君にしていいですか?」
と聞かれたので、もちろんですとお願いした。



 で、月曜日27日に先生からその話を聞いたみたいで、 家に帰ってきて「もし変更するなら○工業高校かなって思う・・・」と言っていた。 で、それならそれでいいんだけど、他人から言われたからっていうような理由じゃ困るので
「それはいいんだけど、アンタ自身はどう考えてるのさ。先生からそういう話を聞く以前の問題として『変更』自体はするつもりでいるの?」
と聞いたら
「いやぁ〜どうしようかなぁ〜って思ってる。期末テストも返ってきて、いけそうな気もするし・・・ とりあえず合格してるかしてないか結果が出たらよく考える。」
だって。

 それで27日は出願締切の日なので状況を見てみると・・・やはり1.2倍くらい。ただし、 ○工業高校の情報技術というのは一クラスしかなく、すでに推薦とか前期選抜とかで合格している人もいて、 後期の枠としてはなんと20人。 はぁ〜、なんかどっちもどっちだなぁ〜って思う。 なんか、本当にドキドキというかものすごい不安は今もあるけど、 ここまできてる以上どうすることも出来ないのかなぁ〜って、やや悟りを開きかけてる感じ。 どっちにしてもあと一週間くらいだもんなぁ・・・。


 と思っていたら、3月1日は具合が悪いとかで学校を休んでる。 はぁ〜オマエはもぉ〜!!状況わかってんのか!!って怒ってしまった。 幼稚園児じゃないんだから、もういい加減自分の体調管理くらいちゃんとやってくれって感じ。 こういうことが起きると本当にツイテなく、やっぱり全部落ちるのかもなぁ〜って思ってしまう・・・。


 3月2日は私立の合格発表。 やはり(当然というべきか?)不合格。先生からアドバイスされてたように、 志望校を変更するなら3日までなので、この結果を受けてどう考えているのか聞いてみると・・・
「う〜ん・・・まぁこのままいくかって思ってる。この前のテストの結果もまぁ良かったから・・・。」
だそうだ。で、落ちた場合のことを今聞くのもなんだけど、落ちたらどうするつもりかを聞いてみると・・・
「まぁ、浪人?」
と言う。おぃおぃ、いい加減にしてくれよ。親としては本当に経済的にも浪人だけは勘弁して欲しいんだよなぁ・・・。


 なにか自分の時とは高校入試の制度自体がすごく変わっているからあまり比べることに意味はないかもしれないけど、 志望校の変更ってしないのが一般的と思っていた。 でも、実際問題として各高校のホームページなんかで志願者数なんかを確認すると結構数字が動いている。 娘の友達のお姉さんも変更したんだって。 変更の手続きは結構面倒で、先生も出来れば変更しなくてもいいように良く考えてくださいと言っていたけど、 やっぱり色々な条件で心が揺れるものなのね・・・。


 そんなわけで、ダンナにもどうするか確認してみると(と言っても、元々「本人次第」という人なので)
「まぁ、大丈夫じゃないのぉ〜」
と相変わらずものすごく楽天的な答え。
「落ちたらその時考えるしかないでしょ。」
って。 まぁ、ごもっともな考え方ではあるけど、親としてはなんというか少しでも「先達」として 「何か」を示してあげたいなぁ〜と思うわけです、私としては。

 とりあえず志望校の変更はしないことになりました。 きっと先生は「子供も子供だけど、親も親だなぁ〜、本当に状況がわかってるのかなぁ〜」 とか思っていそう。私としては十分に理解しているつもりです・・・。 (一番気になる部分は「浪人」するつもりになっているところ。ホントにそれだけは回避したい・・・。)

 この期に及んで親としては「頑張れ」というしかない。「お願い、頑張って。」


 そういえば、受験前最後(というか、中学最後)のテストの結果が本人としては予想以上?に良かったのか、 なんかものすごく能天気になっている。(当然ゲーム三昧・・・) で、たまたま受験当日の打ち合わせ会の話になって、各高校への受験者数の話が出て・・・
「あんた、その高校受ける中(同じ中学から受験する中)で最下位じゃないの?」

 つまり、もし息子の中学から不合格者が出るとしたら「アンタが一番最初に落とされるんだよ・・・」 あぁ〜!!もぅ、聞くんじゃなかった・・・。すっごくドキドキ。 本人は「あぁ〜そうだね」って、それじゃぁ困るんですけど。

 3月5日の夜、 「あぁ、いよいよあと三日かぁ〜。三日間は気合入れてやるかぁ〜」って、なにを今更・・・。 学校からは卒業式の案内なんかもきたりして・・・本当にあとちょっとで中学生活も終わりだなぁ〜と感じる。 三日間の勉強でどれくらい結果が変わるものかわからないけど、とにかく頑張って欲しい。

 と思っていたら・・・ 3月6日の夕方〜夜も相変わらずゲームをしている。なので、またまた
「あんたさぁ〜ちゃんと勉強しなよぉ〜」
と言ったら
「あ〜ぁ、それでまた勉強する気なくなった・・・」
だってさ。 要するに、全く勉強はしないってことじゃん。なんだかんだ言いながら・・・。

 そして3月7日になると・・・
「お母さん、オレ、明日学校休むかも・・・」
って。はぁ〜?なに言ってんの?と思ったら、具合が悪いんだって。 関係ない時は散々元気にゲームして遊んでるくせに、肝心な時にこれじゃぁ、いい加減にしろよ! と言いたい。(実際言ったし・・・。)

 というわけで、3月8日は休み・・・。はぁ〜どうなることやら・・・。 (縁起でもないが、これって不合格を予感させるような・・・。)


 そして3月9日。 とりあえず体調は良くなったようだけど・・・。

 あぁ〜不安だ。本人だってそれなりに勉強はしてたとは思うけど、勉強したのと勉強できるのとは違う。 本人は学校の期末テストの結果が良かった(と思っている)から志望校の変更もしなかったわけだけど、 それって、たまたま自分のやったことがあるような問題が出たから出来ただけじゃないの?(本人もそう言っていた。) だとしたら実際の点数はもっと低いはず。それならやっぱり変更した方が良かったんじゃ・・・。 けど、今更手遅れっていうか、もうテスト受けてるんだもんなぁ・・・。 あぁ、神様、本当に今更お願いしても全く「無効」な気はするけど、ホントにこうなると「すがる」しかなくって・・・。



 テストの結果はどうだったのと聞くと「まぁまぁかなぁ〜、でも国語はオレにとって難関だから全然ダメだった。」そうだ。 でもなぁ〜、これもあくまで自分の手応えみたいなものだから=結果(得点)というわけじゃないからなぁ〜・・・。

 で、色々考えると・・・高校入試って結構非情?なものだなぁ〜と思った。 というのは、例えば内申書の成績が全員同じでテストも全員が500点満点とった場合はわからないけど、 ちょっとでも成績の上下があれば、絶対に下から何番目かまでは不合格になるってことよね? ということは、とある学校は350点以上だったら合格できる「はず」ってことになっていて、 受験した全員が400点以上とった場合も全員が合格ってことはないってことでしょ。 (受験者数が募集人員より多かった場合。) これってすごくキツイと思うんだけど・・・。

 なんか、よく自分は高校に合格したもんだなぁ〜と思う。

 で、いつも息子には
「別に人と比べてもあんまり意味はないから自分が何時でもちゃんと点をとれるようにしておけばいいんじゃないの?」
と言っているんだけど、今回ばかりはそうもいかないなぁ〜と思って純粋に
「どうぞ、下から50番目くらいには入っていませんように・・・。」
と神様にお願いしている。 とは言ってもテストはもう終わっているわけで、神様もこればっかりはどうしようもないだろうなぁ。


 ダンナも「大丈夫でしょ」と言っていたわりには心配していたららしく、夜10時前後に 「どうだった?」と電話があった。 まぁ、そう言われてもねぇ・・・結果が出てるわけじゃないからねぇ・・・。


 どんな問題が出たかを確認してみると・・・ なんだか息子が不得意そうなのばっかり出題されてるような・・・。本人にその自覚ってないのかな。 すごく不安になった。

 3月11日は謝恩会。 試験が終わっているとはいえ結果はまだ出ていないし、 万一不合格だった場合はおそらく3月一杯は引き続きお世話にならなくちゃならないことを考えると、 この時期に「先生、有難う」と全面的には言えない気がして、 なぁ〜んとなく出席するのにためらいはあったものの、「まぁ、いいか・・・」と思い出席。 中学の謝恩会というのがどういうものかよくわかっていなく (どの程度の服装で出席するかとか、その会がどんなふうに進められるのかとか) ちょっとオドオドしながら会場に行った。

 会場で先生から声をかけられ(受験とは全く別件)ついでに試験のことも聞いてみると
「たぶん大丈夫でしょう。本人も良く出来たと言ってましたから。」
と言われた。けど、別に自己採点したわけでもなんでもなく、単に手ごたえというか自分としての感触だけ。 それだけじゃあまりにも信用?出来ないので先生にもそう言うと
「では、本人にも自己採点するように言ってください。月曜日には私からも言いましょう、そういうのはこれから必要ですから。」
と言われた。


 謝恩会って、まぁ平たく言えば先生やお母さん方とお話する場って感じ。 私は先生とはもちろんお話ししたけど、それよりもすごく息子と親しくしてくれていた男子がいて、 そのお母さんにすごくお礼が言いたくて、実際思いっきり言った。 色々と問題の多い息子がとりあえず中学校に通いきり、結果はどうあれ高校入試にまでこぎつけたのは その子のおかげと思う。ものすごく良い影響を与えてくれたと思う。 彼とは進む学校は違うけど、出来ればこれからも良い友達でいてくれたらと思う。 (学校が違うと難しいとは思うけど・・・。彼は優秀なので既に学校推薦で合格が決まっている。)


 そうそう、あるお母さんから息子が試験の前日学校を休んだことについて
「頭のいい子は学校休んで勉強してるんだって、家の子が言ってたよぉ〜」
と冗談半分に言われた。 とんでもない、頭が良かったらもう合格が決まってるって。

 あと、息子は選択教科で音楽を選択したのだけど、男子ではただ一人だったそうだ。 これについても是非いつか先生にお話をしたいと思っていて、謝恩会はいい機会だった。 (私の中では「音楽の先生」というのが強くうっかりしていたけど、学年主任でもあった・・・。)

 先生へのお礼の言葉、花束贈呈、先生方の挨拶では涙が出た。あと一週間なくて卒業式かぁ〜。



 帰宅して早速息子に「自己採点してみたの?」と聞いたら「いやぁ〜」と言いながらゲームをしてる。 コイツ、本当に大丈夫か?

 3月13日。 息子に
「自己採点しろって、先生言ってなかった?」
と聞いてみたら
「言われた。あれはお母さんの差し金だったのかぁ〜」
なんて能天気なことを言ってるから
「そうじゃなくて、ちゃんとやってみないとわからないってことを先生は言ってるわけでしょ。」
と言ったら・・・
「いやぁ〜なんかさぁ、そういうふうにハッキリわかっちゃうのはどうかと・・・」
なんて言うから
「それってさ、良く出来たとか言ってるけど実は自信がないってこと?」
と聞いてみたら
「まぁそういうことかな・・・。」
って。 えぇ〜!!そうなの?じゃぁやっぱり「良く出来た!」ってキッパリは言えないってことじゃない・・・。
「でも、それならそれでわかってた方がいいんじゃないの? 『受かってるかもなぁ〜』って思っていて当日になって落ちてたっていうのって、すごくショックじゃない?」
と言ったら
「そうかなぁ〜」
って。 これを聞いてまたすごく不安になった。

 そういえば、高校の合格発表は、家の子の中学の場合、生徒は見に行っちゃいけないんだって。 (「いけない」とまで強く言われてるわけじゃないらしいけど。) どうしても行きたいって場合はいいらしいけど、基本的には先生が見に行って電話してくれるんだって。 へぇ〜、私は自分で見に行ったなぁ〜。

 夜、ダンナが帰ってきてから「合格してるかなぁ〜、大丈夫だと思う?」と聞いてみると (まぁ、ダンナに聞いたところでどうなるもんでもないが・・・) 「大丈夫でしょ。」と、とっても簡単に答える。 そうかなぁ〜、大丈夫かなぁ〜。

 3月14日。 またまた具合が悪いというので休み。ゲームやり過ぎの寝不足だっては。 幼稚園児じゃあるまいし、もうちょっとちゃんとした生活してくれ。

 3月16日。 今日は終業式だから通知表をもらってくるはず。いつもなら結構楽しみ(内容が良くも悪くも)なんだけど、 今回はどうでもいいやって感じ。やっぱりそれより合格してるかどうか・・・・。 明日は卒業式かぁ〜。

 3月17日。 卒業式。天気は悪かったけど晴れてくるような予報だったと思ったし、 まぁ歩いても15分もかからないようなところだからコートはいらないか・・・と思ったのが大間違い。 普段履かないスカートをはいて雨の中を歩いて行くと、学校に着く頃にはもうクタクタ。 足元なんかは冷え冷えして1日の仕事をし終えた感じ。 だけど卒業式中はストーブもたいてくれるだろうから少しは暖かいかなと思っていたら、 なんと式の直前に消されてしまった。(運転音が大きいから?) だからもう式が終わる頃にはブルブル、ガタガタしていた。雨はあがっていたけど、風はおもいっきり強く、 風が強いと余計に寒く感じる。はぁ〜コタツに入りたいって思った。

 卒業式後の各クラスでの学活では、先生がもうボロボロ泣いていて話すのもやっとという感じ。(担任の先生は男性です。) クラスの卒業と同時に他所に転任される。


 3月20日、合格発表の日。 各高校での発表は8時30分から、不合格の人には午前9時までに電話があるということなのでドキドキしながら待っていた。 8時30分に発表ということは、 たぶん先生方だってすぐに確認出来るように8時30分前には待っているだろうから、 45分くらいにはかかってくるかなぁ〜なんて、ホント全く無意味な推理をしながら待っていて、 その時間を過ぎたら、 いや、待てよ?学区内に20近い学校があるんだから一人で何校か回るのかなぁ、 だとしたら9時ギリギリってこともあるよなぁ〜とかホント自分の都合に合わせてコロコロ推理を変える。

 結局9時までに電話はなく・・・・「ひょっとして合格してるんじゃないの?」 いや、待てよ、9時までにとは言うものの何分か遅れるってこともあるかも・・・とまだ不安で一応待ってる。

 ホームページでの発表は9時半からだったので、そこで番号を見つけて初めて本当に合格してるぅ〜!!と思った。 書類とかもらったりするのかなぁ〜ということで、一応高校まで行ってみるか・・・と息子と二人で見に行った。 (この高校って路上駐車も出来ないような場所にあるので車で行くと本当にどうしていいのかわからない。 金融機関の駐車場に停めちゃった・・・・。) 発表からもう2時間近く経っていたから、掲示板の前には誰もいなく・・・二人でのんびりと 「あぁ〜、本当にあるねぇ〜」って、そりゃ、まぁホームページで見てきたからわかってるんだけど・・・。


 なんでもこの高校、再来年が創立100周年らしいんだけど、 校舎もつぎはぎな感じで(もちろん100年前からの校舎じゃないけど) 校舎内に工事現場に敷いてあるような鉄板でつながれている部分があるらしい・・・。 ここの生徒になるのかぁ〜。

 同じ中学から受験した人の中にも不合格の人が何人かいた。 (実際には番号がないだけなので不合格なのか受験自体しなかったのかは私にはわからない。)

息子に
「アンタが合格して他の人が不合格になった原因はなんだと思う?数学とか国語はラクだったって言ってたでしょ? 明暗を分けたのはなに?」
と聞いてみたら
「そうだなぁ〜、数学とか国語は出来て当たり前みたいな問題だったから、理科かなぁ〜。理科は厳しかったかも。」
「えぇ〜!!そうなの?だったらアンタすごくラッキーだったんじゃないの?アンタ、理科得意じゃない?」
「まぁそういうこと。」
もしこれが本当なら、本当に運が良かったってことかも。 (息子は5教科の中で一番得意なのが理科。ちなみに私立の受験科目は英国数の三つ。)


 なにはともあれ、これでようやく気持ちが落ち着く。

 そうそう、3月28日は入学に向けての説明会があって、本人は中学の制服で行くのか私服で行くのか迷っていた。 (ちなみに高校の制服はない。入学後は私服通学になる。) けど、一応まだ中学生だし、正式な行事?なので中学の制服で行くのが正解なんじゃないの?と言ったら、 そうだよねぇ〜と言いながら制服で行ったけど「でも制服がオレ一人だけだったら・・・どうしよう・・・。」とドキドキしていた。

 結局、説明会での私服と制服の割合は5:1くらいだったらしい。 「その結果を踏まえて、入学式はどうするつもり?ひょっとして今日私服の人が多かったから私服にしようって思う人がいて、 今日よりも私服の人が増えるかもよ?」
と聞いたら
「そうかもね、今日よりも減るだろうね。でも、オレは制服でいいや。」
「ひょっとして今度は一人かもよ・・・。」
「かもね、でもいいや。」

 ちなみにクラス分けはこの日発表され、息子は7クラスあるうちの7組だった。
「オレって頭悪いから7組なのかなぁ〜?」
と言うので、それは違うと思うけどなぁ〜と答えた。ものすごい進学校とか私立だったりしたらそういうこともあるかもしれないけど、 極普通の公立高校だからなぁ・・・。



 さて、4月4日は娘の歯医者の日で、 そこから帰る途中色々用を足したりもしたので、 家に着いたのが夜8時くらいだったと思う。

そしたら、息子が
「お母さん、今日までにお金払い込まなくちゃいけなかったんだ・・・。」

はぁ?
「これで入学取り消しってこともあるかなぁ・・・。」

 そうだねぇ〜、あるかもしれないねぇ・・・って、なんでそんな重要なことをこの時期に言うわけさ。 まぁ、そうは言ってもどうすることも出来ず・・・ 世の中、期限内に支払いしないで契約破棄とか、そういうことって普通にあるわけで、 本当に取り消しってこともあるかもね・・・とか、 でも、よく給食費が引き落とせなくても1度や2度は催促してくれるっていうのも聞くから (とはいってもそれは義務教育での話し・・・)大目に見てくれることもあるかも・・・とものすごく都合良く考えたり・・・。 なんか本当に落ち込む・・・・。 本人は多少は心配(不安)みたいだけど、夜になって黙々と学校に行く用意をしている。 ということは、当然入学出来ると思ってるってこと?

 4月5日、入学式。 入学式は午後からなんだけど、とりあえずお金のことを連絡しておかないと、と思って8時半くらいに高校に電話。 たぶん入学式に向けての準備とかで電話されても迷惑だろうなとは思ったけど、やはり連絡くらいはしておかないとね。
「あの、入学時の徴収金なんですけど、本当は昨日までにお支払いしなくちゃならないはずですけど、 私、ちょっと勘違いをしてましてまだお支払いしてないんです。あの、それで今日すぐにお支払いしますので、それでよろしいでしょうか?」

 ものすごく強く注意されるかと思ったら
「あぁ、そうですか、わかりました。なるべく早くお願いします。」
とそうでもなかった。 (入学時に提出する誓約書の中に「授業料等の支払い期限厳守」というのがあって、 息子は能天気に「もう破っちゃってるし・・・。」と言っていた。誰のせいでそうなったんだよ、全く・・・。)


 とりあえず、9時前に銀行に行き、開いたらすぐに支払いをした。

 それから挨拶回りに使う内祝いの品物を引き取りにいき、 家に戻ってから支度をした。(普段化粧をしていなく、化粧って予想以上に時間がかかる・・・。)


 私は入学式の後、仕事に行かなくちゃならなかったので、 入学式に行く途中、挨拶のため親戚を回った。(理想としては式が終わった後に回りたかったんだけどね。)


 回り終えて、高校に向かい、高校の近くの駐車場に車をとめた。(一応、駅も近くにはある。) 私は時間に余裕があれば、そして雨も降っていなければ電車で来ようかと思っていたんだけど、 とりあえず、今回はすぐに仕事に行かなくちゃならないので車で行ったんだけど、 やはり車の方が便利だし、そしてみんな考えることは同じようでいつもはガラガラの駐車場がほぼ満車状態だった。 っていうか、満車でも「満車」の表示がされないのでは・・・とさえ思えた。 だって、線で仕切られているようなところは既にいっぱいみたいだったし、線の引いてないところにとめてる車だって何台もあったもの。


 自分自身の入学式のことは全然覚えていないので、ひょっとしたら昔からかもしれないけど(もちろん高校も違うし)、 校門前の道から校門を入って昇降口までのところに、在校生がずらぁ〜っと並んでいて、皆でパチパチ拍手したり、 班活の勧誘したりと本当ににぎやかでビックリした。吹奏楽の演奏もしてたと思う。 ひゃぁ〜すご〜いぃ、高校生活のハジマリィ〜って感じだなぁ〜と思った。 (自宅に戻ってから息子に聞いたら説明会の日も同じ状況だったようだ・・・。)


 保護者はそのまま体育館へ。クラス毎に座席分けされていたけど、見知ったお母さんもいないのでその辺の空いている席に座った。 後でわかったことだけど、同じクラスに同じ中学からきた人は3人、その内息子ともう一人(女子)は同じクラス、 もうひとりは別のクラスの男子だった。 で、その女子の保護者とは前から結構話をすることがあって(娘と同じクラスにも兄弟がいる)お互いにビックリした。 (向こうは知っていたかもしれないけど、私は同じ中学のどういう人達がこの高校を受験するのか全然知らないでいた。 強く聞きもしなかったし、息子も面倒臭がって教えないし。だから一緒に受験したことさえ知らなかった。)


 新入生が体育館に入場してくる時にどの程度制服を着てるのかなぁ〜と思って見ていたんだけど、 たぶん息子の中学出身の男子では息子一人だけだったと思う。女子は2、3人いたかなぁ。 あと、たまたま後ろの席のお母さん達が話しているのが聞こえたんだけど、 なんでも野球部?は伝統的に入学式はもちろん、3年間通して学生服で過ごすらしい。 (っていうか、息子の中学はブレザーで色は明るめのモスグリーン。 こういう場合もブレザーで通せって言われるのかな?新たに学ラン買うのかなぁ・・・?) そんなわけで、学生服を着ている男子はそれなりに多く、あと、制服は紺色っていうのが多いからそういう色だとあまり目立たないけど、 モスグリーンは目立つって・・・。

 それから、入学式であっても服装は自由なので、制服以外の子はみんな思い思いの格好してる。 おしゃれな男子とか、もう既にやる気がなさそうな?格好の女子とか。 っていうか、一応「式」とつくような場なのだからある程度かしこまった服装であるべきでは・・・ と私は思った。 まぁ、そういう部分も含めて自主性に任せるってことなのかなぁ。


「色んな子がいるなぁ〜、人は見かけによらないなぁ〜、ああ見えてみんなものすごく頭いいんだろうなぁ〜」なんて思い、 こういう感じ方ってものすごく古臭いのかなぁと思った。 (ただ、こういう古臭い人は学校の先生の中にもある程度はいるらしく、 後で配られたプリントには「県外の進学校と呼ばれる学校に茶髪、ピアスはほとんどいない」みたいなことが書かれていた。)


 あと、「宣誓」って学年トップの子がするんだと思うけど(ホントかなぁ〜?) 息子の言うとおり成績順だったとしたら1組のはずでしょ。でも実際には 1組じゃなかったみたいだから、帰ってから息子にそう言ってみると
「そうだね、1組じゃなかったね。」
だって。



 各学級に分かれてからは担任の先生の話と3年間の役員決め。役員はやはりクジ引き。 ものすごく遠くから通う人以外は全員参加。私はラッキーなことに外れた。(1/6〜7の確率・・・。)


 あと、先生が 「県内に高校は80余校があるけれども、 生徒としても先生としてもこの高校に行きたいと思う高校はそんなにはない。 自分自身はこの高校で教えられることを誇りに思っています。」
というようなことを言っていたんだけど、なにか息子にはそういう強い思いはないと思うので(実際の受験までの成り行きからして・・・) 私個人としてはイマイチ、ピン!とこない。 実は息子が行きたいと言っていた高校はこの高校の近く(と言っても1キロ〜2キロくらいあるかな?)にあるんだけど、 そこは確かに県下一と言ってもいいくらいの進学校で、 そこならたとえ通学に2時間とかかかったとしても頑張って通うだけの価値はあると思う。 だけど、この高校にそうまでして通いたいと思う人っているのかなぁ〜と思ったら、 なんととんでもないところから通う人がいるらしい。
そうかぁ〜、息子よ、オマエも愛校心?を持つのだ!!



 学校を出る頃には人影はまばらになっていた。 生徒の方が終わるのが早く、息子は先に駐車場に行ったので私は一人だった。 昇降口の入口のサッシの引き戸を閉めようとしたらか、開けようとしたら大音響で
「カラ、カラ、カラァ〜〜ン!!!」
と音がして、へ?と思ったら、なんと引き戸のカギの部分が壊れていた・・・壊しちゃった・・・。

 最初はただ部品みたいなのが外れただけかと思ったので、はめればいいのかなぁ〜なんて思ったんだけど よく見ると・・・割れてる!金属部分が割れてる!! えぇ〜っ!!こういう場合、どうしたらいいのぉ〜?やっぱり先生に言うんだよなぁ〜、職員室って何処よ? と思いながら突っ立てたら 在校生と思しき男子が近づいてきた。
「あのぉ〜、これ壊しちゃったんですけど・・・。」
「あぁ、大丈夫ですよ。やっておきます。」
「でも、割れちゃってますけど・・・。」
「あ、ホントだ。でも大丈夫ですよ。○○教室に届けておきます。」
「えぇ〜!!いいんですか?」
「いいですよ。」
「すみません、じゃぁ、私がやったって言っておいて下さい。」
と言って帰ってきた。

 背が高くてネックレスをした男子だった。服装の乱れ(に私自身は入らないと思うけど)とか色々あるかもしれないけど、 ホント、人は見かけによらないなぁ〜と思った。 見かけじゃなくて、カッコよかった。



 4月6日、7日は学力テスト。10日はホテルで研修会があったんだけど、 なんだか突然高校に行きたくなくなったらしく「具合が悪い」と言って休んだ。 4月11日も全く行く気はなかったけど、ダンナに「一緒に行こう」と言われてしぶしぶ家を出ていった。 (一応自転車通学の予定だけど、ダンナと電車で行った。)
 4月12日は完全にキレて(この日もダンナは一緒に行こうと言ったのだけどダメ)結局休み。 このまま不登校になるのかなぁ〜でもどうしようもないもんなぁ〜と思い、とりあえず解決方法の見当もつかないので話を聞くことにした。 でもさ、本当は行きたくない理由とかって聞いちゃいけないんじゃなかったっけ?
 それで、話を聞いてみると、自分は本当は志願変更をしなかった工業高校に行きたかったとか言い出し (なにを今更と思ったんだけど・・・)それはお母さん(私)のせいだと言う。 はぁ〜今頃そう言われてもなぁ〜って思いながら色々聞いていくと、もし編入出来るなら編入したいし、出来なくちゃ来年受験したいんだって。

 なんかさぁ〜聞いていて思ったんだけど、そういうのは受験生の1年間でよく検討して決めるべきことなんじゃないの?後で後悔しないように・・・。 まぁ、本人がそう言っている以上、どうしようもなく、とりあえず調べておくということで一応決着?した。

 で、そういう話をいっぱいしたせいなのかなんなのか・・・とりあえず13日、14日は自分から学校へ行った。 ちなみに14日は部活動の申請をする日だったので、私は内心この日だけはなんとか行って届出をして欲しいと思っていた。
 で、それからは何事もなかったよう?に学校に通っている。(途中、「工業高校へ編入出来るか?」と聞かれたので「ムリだったらどうするの?」 と聞いたら「やっぱりムリか・・・」ということで、なんだか自分の中で解決方法?を見つけたらしい。)



 あくまで、今のところ普通に学校に行っているように見えるけど、この先どうなっていくかは全く見当もつかない。 私としては本当に無理強いしたつもりは全然ないんだもの。 とは言っても、本人が私のせいだと思っているならそれはどうしようもないことで、やっぱり私が悪かったのかなぁ〜。


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