彫金作品展(記:2003年5月6日)


 5月3日から5月5日まで私が通っている彫金教室の作品展(展示発表即売会?)があった。

彫金教室作品展

 この彫金教室に通っているほぼ全員、総勢45名くらいが出品した。 通っているといっても、 もうほぼ『プロ』として独立していてお客さんを持っている人 (こういう人は大抵コンクールで賞をとったりもしてる)から 最近彫金を始めた人までとにかくそのレベル?に応じたものを出品した。 私なんかも年数こそボチボチという感じだけど造れるものは知れているから とりあえずの数合わせ、場所の空きを埋める程度に指輪を6点出した。

 でも、なんというか誰かに見てもらえると思うと張り合いが違って、 なんとか作品展に間に合わせようって4月の終わりはホント頑張ったんだよな。 だけど、私ってばバカだから後は石を入れるばかりって段階で肝心の石をなくしてしまって、 ホントどうしようかと思うこともあった。 幸い似たようなサイズの石を探して入れて、それも出すことが出来た。 (ホント頑張った甲斐があった。ホッとした・・・。)

私の作品

 たまたま私と一緒の時間に通っている人達(もちろんみんな私よりベテラン)は、 あんまり自分の作品を売りたがらないんだよね。だから非売品が多い。 私は全部売ってもいいですって言ったんだけど、そしたらその先輩方から
「え〜ぇ!売っちゃうの?もったいないジャン・・・」
ってずいぶん言われた。
 私だって自分で石を決めて石に合ったデザインを考えて、それをカタチにする (しかも私の場合は異常に時間を掛けてつくってる)んだから、愛着というか情というか、 なんにも思わないでさっさと手放してもいいやって気持ちなわけじゃない。 でも、なんというか『絶対』に自分の作品は売れない、売れっこないっていうのがあるから、 それならちょっと値段をつけて出してみたいじゃない? ンなわけで、先生にどの程度の値段にすればいいですかねぇ〜って聞いて、 その通りの値段で出しちゃった。

 もちろん売れなかったけど。
 でもね、中には興味を持ってくれた人も何人かはいて、手にとって見てくれたりして、 そういうのがうれしい。
 そりゃ買ってくれたらもっとうれしいよ。 だって、そうしたらその人は私にとって本当のお客さんだもの。

 でもさ、装飾品なんて所詮嗜好品だから、
「ちょっと高いけど、このデザインが気に入ったからどうしても欲しい」
ってくらいの気持ちがないと買わないでしょ。
逆に値段で
「それほどでもないけど、この値段だったら買ってもいいかな」
とか。
 私としては、出来れば「高いけど欲しいなぁ・・・」って思われるようなものをつくりたいし、 とりあえず今も全力でひとつひとつの作品をつくってるつもり。
(本当にセンスのいい人から見ればなんだこりゃってなもんかもしれないけどね。)
 だから今回みたいに作品が売れないとしても、 世の中のどこかには私のつくったものを気に入ってくれる人がいるかもしれない、 いて欲しいと思うし、 自分自身としてももっともっといいもの、 満足のいくものをつくれるようになりたいと思う。

 なかなか作品にならんけど、これからも少しずつ、少しずつ頑張っていきます。

私達の作品




想うことのTOP

TOP