渡辺美里 Sing and Roses アコースティックライブ〜うたの木〜(記:2006年11月25日)

渡辺美里 Sing and Roses

 先日、「渡辺美里 Sing and Roses アコースティックライブ〜うたの木〜」に行ってきた。

 まず最初に言っておきます。私は渡辺美里さんのファンでもないし、 CDも買ったことあったかなぁ・・・でもまぁ好きな曲もあるし・・・程度の人間です。 そんな人間はひょっとしたらライブに行ったらいけないのかもしれません。 けど、久しくライブから遠ざかっていた私は『なんとなく』行きたくなり・・・ワクワクして行きました。


 席は自分が思っていたよりもかなり前の席で内心「えぇ〜・・・」と思いました。 だって、前の方ってことはみんなが立ったら立たなくちゃならないし、 みんなが踊ったら踊らなくちゃならないってことでしょ。 いや、逆に立ったり踊ったりしたくないんだったら来るなよってことかもしれませんが・・・。
(でも、体調的にず〜っと立ち続けるのはムリだから、それで来るなよって言われると何処にも行けない・・・。)


 なので、開演ギリギリまで一番後ろの扉のところに立っていて、 始まる直前に一番後ろの空いてた席に座っちゃった。 これって本当はいけないことだってわかってるのよ・・・けど、 その席の人が来たら自分の席に戻るか、代わってもらうかすればいいかなぁ・・・って。
(こういうの本当はやってる人に対して失礼なのかしら。)



 最初はなんとなく寸劇?みたいな感じで始まった。 個人的にはそういうのが好きなのでなんだかドキドキしてしまった。

 知ってる曲もあれば知らない曲もあったけど、 なんていうのかなぁ、渡辺美里さんのパワフルで魂のこもった歌いっぷりに感動した。 本当に言葉では表現出来ないし、言葉にするとありきたりな感じなんだけど・・・ 心に響くっていうか、心を揺さぶられるっていうか・・・そんな感じ。
 本当に涙が出た。



 あとね、本物のファンてすごいなって思った。 悪い意味じゃなく「怖い」、その一筋な気持ちが。 たぶん?ファンクラブ優先を駆使して最前列を目指して席を『ゲット』して本気で応援してる。 私は一番後ろから見てるんで、そのファンの人達の動きっていうのかなぁ、 そういうのがすごくよくわかるのよ。 「愛してる」って感じ。本当に混じり気なく「好き」って感じ。 こういうのってアーティスト本人もすごく嬉しいだろうけど、逆に応援している人達にとっても 「至福の時」って感じじゃないかと思った。 会場全体がすごく盛り上がっているんだけど、更にその辺りは輝いているみたいな感じなのよ。


 なんだかそういうのを見ると私みたいに「本物のファン」でない人は来ちゃいけないみたいな、 ちょっと疎外されているみたいなそんな気分になる。 だけどその一方でドラゴンボールの元気玉みたいに会場全体からパワーっていうのかな、 元気っていうのかな、そんなのをもらった気がする。
すごく行って良かったと思った。



 なんかファンの人が「良かった」って思うのは当たり前って気がするの。 だって元々好きなんだから。 でも私みたいに別にそんなファンでもない人が行って「良かった」って思える、 思わせることが出来るっていうのは 渡辺美里さんという人が本当に本気で本物だってことだよねって思った。
 とにかくすごく良かった。



 あぁ〜ぁ、でもああいう本当のファンの姿を見ると、 あたしってファンクラブとか入っていても全然ファンなんて言えないなぁって思う。 っていうか、ホント、こういう人がファンクラブに 入っているってことはひょっとしてアーティストに対して「失礼」で、 アーティスト側からするとある意味「迷惑」 だったりするのかなぁって思ったりする。 ほら、みんなで立ち上がっておんなじ動きをするとかね。 私ってそういう集団でなにかするってことがものすごく苦手なのよ。たぶん「合わせる」ってことが。 だから別につまらないからやらないとかそういうんじゃないの。 自分としてはとっても楽しくうれしい気持ちで、だから顔はたぶん満面の笑みだと思うのよ。 でもリズムとって拍手するとかって、そういうのはその程度でも実はあまりやりたくないの。 リズムにのってヘンな動きはするんだけど・・・。
(こういうのって本物のファンからするときっとすごく腹立たしいんじゃないかと思う。)
 でもね、それでもやめるつもりはないのよね、好きだから。


 あと、帰りに「出待ち」っていうの?ず〜っと会場の外で待っている人達がいた。 ああいうのって本当はしないでくださいって感じなのかもしれないけど、 きっとうれしいだろうなぁ、有難いだろうなぁって思った。



 やっぱりライブっていいなぁ〜。ホント、有難う!って感じ。



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