龍子の引き出し－想うこと－こどものはなし（ほのか-小動物の巻）

こどものはなし（ほのか-小動物の巻）（記：２００３年１１月１４日）

　ほのかはよく給食のパンを残してくる。私のまわりのお母さん達はよく
「学校のパンは不味い。」
とか言うけど、家は高級な料理を食べることはほとんどないし、私は料理が上手くない。そんな環境で育ってきている家の子はとっても貧乏舌でなんでも美味しく食べられる方だと思う。
（特にほのかは。）
　だからたぶんパンの他に出る汁ものとかでお腹がいっぱいになって食べられないんだと思うけど、まぁ、結構頻繁なので一応聞いてみた。

「なんで、ほのかはパンを食べてこないの？」

ほのか曰く
「わたしはねぇ、パンはねぇ、小動物だから食えないの。」

はい？

　私としてこの文章は理解不能で、後でどういう意味か聞いてみると

『パンは小動物が食べるものだから中動物の私には食べられない。』
というのが正解らしい。
（文章が理解出来ても意味不明・・・）

　数日後、パンを食べてるほのかを見かけたので
「あれぇ～、中動物だからパンは食べられないんじゃなかったの？」
と聞いてみたら

「小動物になったの。」
だって。

なんぢゃそりゃ。