龍子の引き出し－想うこと－こどものはなし（ほのか-小さくなったお母さんの巻）

こどものはなし（ほのか-小さくなったお母さんの巻）（記：１９９９年４月１４日）

　小学校の入学式を終えて学校に通うようになって２日目のこと。

　学校から帰ってきたほのかに
「今日は～したんでしょ？」
とあてずっぽうに言ってみたら
「そうだよ。なんで知ってるの？」
と言うから、
「だって、お母さん今日は小さくなってほのかちゃんのランドセルの中に入ってたんだもん。」
というと、すっかり信じて
「それじゃ、その後なにしたか知ってる？」
って聞いてくるの。

　でも本当にランドセルに入っていたわけじゃないから知ってるわけないでしょ。だからウソの上手な私は
「わからないよ。お母さん今日はすごく眠かったからほのかちゃんのハンカチの中でぐうぐう寝ちゃったんだもん。」
と言うと、これまたすっかり信じて
「ハンカチの中暖かかった？」
なんてきいてくるの。
（ほのかは予備のハンカチ・ティッシュをランドセルの中にいれている。）

　子供って本当に面白いよね。