こどものはなし(ほのか-近距離一人旅の巻)(記:1999年4月23日)


 おととい、上の子が自分の部屋の窓の網戸を破いたというので、 昨日網戸の張り替えをしてもらいに、前に勤めていたサッシ屋さんに車で持って行った。
(1キロも無いくらいのところにある。)
 出掛ける時は、ほのかは上の子と遊びにいっていたから、 まぁ5時か6時までは帰ってこないだろうと思ったけど、 仕事の方の電話があるかもしれないと思って念のためPHSを持っていった。
 そしたら、サッシ屋さんに着いたとたんに電話が鳴った。
「おかあさん、いまどこにいるの?」
って。ほのかから。
「サッシ屋さんだよ。」
と言ったら(ほのかはサッシ屋さんの場所を知っているから)、
「いまからはしっていくね。」
って、走ってきた。

 その後、一旦家に帰ってから買い物に出掛けようと思っていたから、 そう言ったら今度は
「わたしもいく。」
って言っていた。だけど、昨日はとても暖かくて(暑い?)気分よく昼寝出来そうな日だったから、 いつも寝たがりのほのかはグウグウ寝てしまった。出掛ける前にちょっと起こして、
「お買い物に行くよ〜。」
って言ったんだけど、やっぱり眠気には勝てなくて
「わたし、ねてる〜。」
と言っていた。だから私は一人で出掛けた。

 用事は三つあって、二つ済んだところで(車の中)また電話が鳴った。 やっぱりほのかだった。今度もまた
「おかあさん、どこにいるの?」
っていうから
「お買い物にきてるんだよ。」
というと、
「おかいもの、どこでしてるの?」
というから、これからいくお店の名前をいうと、なんと、

「それじゃ、これからはしっていくね。」

って言うんだよ。(家からその店まで2キロくらいかな・・・もうちょっとあるかな?)
 前にお母さん(ほのかにするとおばあちゃん)は自転車で、 ほのかは走って行ったことがあると聞いてはいたけど、今回は一人でしょ。 私は、危ないなぁ〜と思ったけど、まぁいいか・・・と思って(本当に大雑把なお母さん・・・)
「それじゃ変な奴に会わないように、車に気をつけて、怪我しないように来るんだよ。」
と言って電話を切った。その時はまだ車の中だったけど、 5分位でそのお店に着いたからお店の前のベンチに座ってほのかが現れるのを待ったの。 時間はもうそろそろ6時ってころ。だんだん暗くなってくるころで、わたしも心配になってきた。

 すると、電話があってから30分くらいでとことこ走ってくるほのかの姿が見えた。 あぁ〜よかった。本当に走ってきた・・・。 ほのかは駐車場に停まっている私の車を確認したあと入り口の方に走ってきて、 私を認めるとニコッとした。

 自分の子供の時−もう忘れかけている時−のことを思い出すと、 子供っていっても結構色々考えていて (もちろんそれは大人からみれば大したことない、その程度のものだけど) それなりに注意したり、不安があったりするんだよね。

 今回つくづく、子供だと思っていても確実に大きくなっているっていうことを感じた。



こどものはなしのTOP

想うことのTOP

TOP