イネイブラー(記:2003年6月26日)
前に新聞でみたんだけど、皆さんは『イネイブラー』って言葉を御存知ですか?
私としては聞いたこともない言葉だったんだけど、
内容を読むとまさに「これって私のこと?」って感じだったんで、
すごく強く心に残った。
『
イネイブラー
』っていうのは『
援助者
』とか『
無意識の共犯者
』と訳されるそうだ。
で、どんなのをいうかというと、
ゲーム機を買ってくれたら勉強すると言われて、ゲーム機を買ってあげて、
かえって子供にゲームをさせてしまう
(ゲームが出来る環境をつくってあげてしまうってことかな)親とか、
携帯電話を買ってくれたら電話で友達と話すから夜遊びなんかしないと言われて、
携帯電話を買ってあげて、かえって悪い世界への間口を広げてしまう親がそうなんだって。
親自身には悪意はないけど(というかむしろ善意・・・)、
結果的に『悪用』されてしまうっていうような意味で使われるらしい。
家は普段の会話の中で
「○○をするから××を買って」みたいな取引めいたやりとりはないんだけど、
思い当たるのはとおるのマラソン大会(ロードレース)。
物で釣るというか・・・頑張った結果として成績が良かったら
(例えば何分何秒を切ったらとか、何位以内に入ったらとか)
好きなものを買ってあげるとかって言うことが良くあるんだよね。
『勉強』するからって言いながら結局『勉強』
しないっていうのとはちょっと違うとは思うけど、
とおるの場合、『好きなもの』って言ったらゲームソフトに決まってる。
勉強して欲しくてしょうがないのにゲームソフトを買ってあげちゃう私は
『イネイブラー』なんじゃないかな。
でもね(これがまさに悪意がないってことなんだろうけど)、
頑張った結果に対して何かご褒美をあげたいって気持ちにならない?
子供の躾だか犬の躾だか忘れちゃったけど良く出来た時に『物』をあげるんじゃなく
キチンと誉めてあげることが大切とかってのがあったと思うんだけど
(違ってたらゴメン)、
確かにそれはすごく大事なことだと思うけど、
口で誉めてるだけじゃなく、その気持ちをカタチにしてあげたいっていうか・・・
そういう気持ちは余計なことなのかな。
大人だってさ、
ただ言葉で誉めてもらうだけよりも、
何かもらった方がよりうれしいんじゃないの?
別に「何かくれ!」って要求するってわけじゃなくてさ。
例えば、内容的にはちょっとズレるけど、「誕生日おめでとう」だけじゃなく、
プレゼントが一緒だったらもっとうれしいものじゃない?
気持ちとしてはそんな感じなんだよな。
なんかこの記事を読んですごくドキッとしたんだけど・・・
きっと今後の大会でも私はおんなじように
「好きなものを買ってあげる」って言っちゃうんだろうな・・・。
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