土浦駐屯地 開設60周年記念行事 2(2012年10月)


まずグラウンドに展示されている装備品を見学する事にしました。
ここには現役の90式戦車から退役した61式戦車、米軍から供与されたM4シャーマン戦車など、これまで陸自が装備した装甲車輌が
展示されています。最初は頼りなく見えていた自衛隊車輌が徐々に洗練され、無骨になっていく様を見るのは感慨深いものがあります。

 →グラウンド展示車輌を見る

続いて火砲館
ここで目を引くのは世界唯一の現存車輌である三式中戦車でしょう(・∀・)
M4シャーマンに対抗すべく急遽開発された戦車で、75ミリ戦車砲が実に頼もしい限りですが、カタログスペック的にはシャーマンに劣り、
米軍はさらに強力なM26パーシングが配備されており、日本の戦車開発は列強から大きく取り残されていました…;;
あと館内は三八式野砲など日本陸軍の火砲が展示されています。

 →火砲館を見る

そして広報館。
日本最初の国産銃である村田銃やアリサカライフルで有名な三八式歩兵銃、キツツキと呼ばれた九二式重機関銃、米軍から恐れられた
八九式重擲弾筒など日本陸軍の歩兵兵器がところ狭しと並べられており、コレクションとしては日本最大ではないでしょうか。
あと広報館は駐屯地祭などの記念日しか開放しないそうです。

 →広報館を見る

他に雄翔館があり、特攻隊員の遺書などが展示されています。ちなみにここは撮影禁止との事。
館前に山本五十六元帥の銅像が飾られていました。

正門通り(勝手に命名w)に現役車輌も展示されていたので、こちらも見学する事にしました。
おなじみの87式警戒偵察車を始めとして、特に目新しい車輌はないなぁ〜とだらだらと見ていたところ、場違いともいえる車輌が
現れました。そう、もう一つの目玉である八九式中戦車(乙)が(・∀・)

 →正門通りの展示車輌を見る

ちなみに八九式中戦車はイギリスのビッカース戦車をベースに開発された日本最初の国産戦車で、満足に自動車すら製造できなかった
当時の工業力を考えられば驚異的です。本車が装備する歩兵直協に有効な短砲身榴弾砲、砲塔後部の機銃、燃費の良いディーゼル
エンジンは、後の日本戦車の基本形となりました。

そうこうしている内に、訓練展示が始まったのでグラウンドへ向かう事にしました。

訓練展示は、敵陣地を攻撃、制圧するという題材で訓練の展開内容としては、

  1. 81式短SAM、87式自走高射機関砲の進出
  2. OH-1偵察ヘリによる上空偵察
  3. 87式警戒偵察車による威力偵察
  4. 155ミリ榴弾砲FH70による砲撃
  5. 74式、90式、10式戦車による砲撃
  6. 96式装輪装甲車の進出、歩兵下車、散開
  7. 90式戦車回収車による90式戦車回収
  8. 重装輪回収車による、87式警戒偵察車回収
  9. AH-64D攻撃ヘリによる上空支援
 10. 74式戦車の援護下にて、歩兵による陣地突撃
 11. 74式戦車の陣地突撃
 
と、とても一駐屯地とは思えない出撃車輌の多さとスケールを誇ります。
さすが武器教導隊、技術研究本部のお膝元といったところでしょうか(・∀・)

訓練展示は1時間程で終わり、後は見学タイムというか駐屯地祭は終わりです。
航空祭と比べると何かあっさりしていて物足りませんが、まぁこんなもんでしょう(-ω-)

あと霞ヶ浦湖畔で74式、90式戦車の体験試乗が行われており、乗ってみようかな?と思いましたが既に整理券はなくなっているとの事。
うーん残念だ。

小腹がすいたので何か食べようと野外売店へ向かいましたが、予想以上に繁盛したのかどの店も売り切れで何も食べられず…。
これくらいでいいかなと、土浦駐屯地を後にしました。

バス停留場は行列が出来ており、何とか乗れましたが結構な人を積み残したままバスは土浦駅へ向け発車しました。
関東鉄道バスさん、駐屯地祭の時ぐらいは臨時便を出すべきじゃないかな?


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