10月6日
〜夜明け〜
「…んっ…」
意識が…浮上する。
「…まぶ、し…」
目を開けると、そこは…。
「ここ…は…?」
明るい日差しが、襖から差し込んで来る。
この光で目が覚めたのか…。
「………つっ……」
起き上がるとズキンと頭が痛んだ。
触れてみると布の感触…。
「…ここは…?」
痛む頭を他所に、俺は起き上がる。
…まだ頭は痛むが、立てないほどじゃない。
俺は起き上がり、襖を開けて、外に出る。
長く続く廊下…。
「…………………………」
トタトタと行く宛てもなく歩く。
先が続く限り…。
「誰も…居ない、のか?」
誰かに会うかと期待したが、誰にも会わなかった。
廊下の途中で幾つか襖があったが、どうにも開ける気にはなれなかった。
どうしよう。
そう考えていたら。
「…副長?」
「……っ……」
声が聞こえた。
慌てて振り向くと、そこには…。
「あぁ、副長!目が覚めたんですね!ダメですよ、安静にしていないと!!…ぁ、今俺医者を呼んで来ますね!!」
「…ぇ?ぁ、あの…」
「局長〜!副長が…副長が目を覚ましましたよ!!…あぁ、万事屋の旦那にも連絡しなきゃ!!」
バタバタと走って行ってしまった。
「…つっ!」
足音が頭に響く…。
「トシ!良かった、気が付いたか!だが、駄目だぞ、歩き回っちゃ…まだ安静にしていないと…」
「……………………」
「…トシ?まだ頭が痛むのか?それとも違う何処かが痛むのか?」
「………………………」
頭を抑えていると、近寄って来て、そう言う一人の男…。
頭…そうだ、頭が痛い。
でも何でこんなに頭が痛いんだ…?
「…頭」
「ん?痛むのか?ほら、じゃぁすぐ自室に戻って…!!」
「頭…痛ェ……」
「だから部屋に戻って…!」
「…何で?」
「安静に…って……ぇ?」
「何で…頭痛ェの?それに…」
「ト、トシ…?」
驚いた顔を向けられた。
でも俺は言葉を続けた。
ずっと疑問に思ってたんだ。
「ココ、何処?…アンタ、誰?」
……銀時の誕生日まで、後4日……
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2006/10/06UP