24時間の過酷な行軍 ついに・・・!!
2007 6.20(水)
朝目覚めて車を走らせると、この地域の川の監視員という男(私はどう見て
も元日本サッカー代表監督だったトルシエに見えてしょうがなかった)と合流
した。旅に同行するらしい。彼がいなければこの地域での釣りは不可能。後で
わかったのだが、彼らは魚を乱獲するマフィアと日々戦っており、マフィアが
造った橋を破壊することもあるという。すげ〜さすがはロシア。
何時間か走ると車が止まった。見ると川岸に止まっている。なんと、橋がな
い。でも向こう岸には道路がつながっている。ロシアには川がそのまま道にな
っているところが多い。軍用車で来たのもうなずける。と、なにやら山奥から
エンジン音が、すると向こう岸から大きなトラックが川を渡ってきた。すげ〜
〜何度も驚いているがさすがはロシアである。
なんと土砂崩れでこの先の道がふさがれているとのことで遠回りすることに
なり、さらに最悪の振動の中で数時間を過ごした。時間を考えるのも嫌になっ
てきたところで再び車が止まった。見ると聞いたことのある、心が落ち着くサ
ウンドが耳に入ってきた。波の音だ・・・。みると海岸が見える。日本で見る
海岸と異なるのは、人間の命が感じられないところだろう。何も手を加えてい
ない自然そのものの海岸線。その景色を見た瞬間、釣りに来ている自分を忘れ
てしまっていた。サハリンに来たんだなと改めて実感した。聞くと目的地はこ
こから4kmのところらしい。時計を見るとユジノサハリンスクを出発してか
ら24時間が経とうとしていた。(長かった・・・・。身体が飛び上がるほど
の振動の中での24時間。多分一生でこれきりだろう。)やっと釣り人に戻れ
る。疲れた身体に言い聞かせながら最後の振動に耐えるために再び車に乗り込
んだ。
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ロシア・サハリン過酷な釣行記