サハリン釣行記27

HPトップへ
サハリン旅行記目次へ
この旅を成功させたかった理由・・・


この旅を成功させたかった理由・・・

門番が誰かが分かった理由・・・

それはちょうど2年前、ある医者の宣告から始まった。

2年前の今頃、冬はスキーをしている私は、ある大きなスキー場で練習をしていた。

いつもは何ともないコースで大転倒してしまったのである。右目の下を切った。

案の定3針塗って、事なきを得た。右目のけがが治りそうだという頃、スポーツをするとき

だけ使用する使い捨てのコンタクトが無くなって来たので、処方箋を出してもらおうと思い

両目を見てもらった。すると

「左目に傷がありますね・・・」

と医者。実は物心ついた頃から眼科に行くたびに「左目に傷がある」と言われ続けてきた。

そして、医者には決まって「まあ大したことではない」と言われていた。

今回もか・・・。そう思って聞いていたが、実はその頃左目の見え方に疑問を感じていたので、

「昔から傷があるって言われてますが、これから影響が出ないのですか?」

と聞いた。医者は「大丈夫でしょう」・・・と予想通りの反応。しかし、左目の見え方が

おかしかったので、何とか調べることができないかと懇願したところ、精密検査を行うことに

なった。

待合い室で結果を待っていると、なにやら診察室が騒がしい。数分後看護婦が来て、

また写真を撮るという。

待っていると、「もう一度撮る」と看護婦。いいだけ3回も写真を撮った。

10分くらい経って診察室に呼ばれた。

なぜか医者が目を合わせず、おどおどとしている。

そして、開口一番・・・・

「よく聞いてください。あなたの

左目は近いうちに見えなくなるでしょう。」


私「はあ?」

医者が何を言っているのかわからなかった、その後その症状について説明してくれたが、

まるでプールの水に中に入ったまま声を聞いているように私の耳には届くことはなかった。

しかし、現実は先述の通り。

何分間説明を聞いていただろう。帰りはどうやって帰ったかよく覚えていない。


病名は・・・(病気とは言えないものなのだが・・・)

「角膜内皮障害」

病気言うよりは、名前の通り「障害」と言った方がより近いだろう。

今すぐに見えなくなってもおかしくないという。

その後、今に至る2年間でいろいろな事があったのだが、それはサハリン釣行の記事が終了

したら、改めて詳しく載せたいと思う。

とにかく確実なのは、

「近いうちに左目が失明する」

ということ。それだけは確実なのである。

そして、門番が誰なのかが、この宣告を受けてから分かることとなった。

「門番」その正体とは・・・・・




    HPトップへ    サハリン旅行記目次へ   サハリン旅行記28へ




ロシア・サハリン過酷な釣行記