サハリン釣行記26

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門番とは・・・


「・・・俺の・・・」


と・・・門番に話しかけようと横を見たときには、すでに門番の姿は消えていた。

もちろんバスの中を見渡しても見つからない。まあ、いつものことだ・・・。



門番の事は、10年ほど前から知っていた。でも、門番に気が付いたのは

2年ほど前である。

そして話をしたのはこのサハリンに来てからが初めてだった。

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私は10年ほど前から1年間に2,3回ほど全く同じ夢を見ることがある。

その内容は次のようなものだ・・・。

ある学校の廊下を歩いている場面から始まる・・・。私はその廊下を歩いている。流れていく

景色はもちろん教室だ。すると、初めの教室には幼稚園の頃の友達があふれ、私に向かって

手を振っている。次の教室では小学校1年生の頃の友達が手を振って、私の名前を呼んでいる。

次の教室は、小学校2年生・・・・・・・

というように、昔の同級生が次々と現れ、だんだんと最近の友人が現れるのだ。顔を合わせる

たびに、「久しぶり」と声をかけ、たわいもない話をする。そして、最近の友人が現れると

長〜い廊下の突き当たりが見えてくる。廊下は暗い。教室だけに明かりがともっている。

廊下がどうなっているのかの判断がつかないくらいである。

すると、廊下の突き当たりだと思われるところに、必ず一人の男が立っているのだ。

そして私はいつものように話しかける・・・

私「やっとついた。外を見てもいいかい?」

男「ああいいよ。さあどうぞ・・・」

と突き当たりのドアを開けてくれる。その瞬間にものすごい光がさしこみ、

まぶしさで目がくらんでしまう。もちろん、外の景色なんて見えたものじゃない。

ドアをくぐり、さあゴールだ・・・と思うところで必ず目が覚めてしまうのである。

そのドアに立っている男の顔は見たことがない。いつも逆光で見えないのだ。

そして私は、いつからか夢の中に出てくるその男のことを

「門番」

と呼ぶようになった。

その門番が誰なのかが分かったのが2年ほど前だった。分かった理由は、自分の身体の

ある秘密に関係しているのである。

今回の釣行をなんとしてでも成功させたかった理由の一つでもある。

その秘密とは・・・・。





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