門番と・・・
横に座った「門番」が語りかけてきた。
門番「ふう・・。なかなかスリリングな旅だったね。探していたものは見つかったかい?」
私「・・・・・」
門番「なんだい黙ったままか。まあどうでもいいけどね。てっきり見つかったのかと思ってさ。俺の取り越し苦労ってわけだ」
私「そんな訳じゃないよ。見てれば分かるだろ。見つからなかったことが・・・。」
門番「やっぱりね、そんなことだろうと思った。」
私「大きなお世話だよ。でも近づいたのは確かだね。」
門番「へえ、それは必然に?それとも偶然に?」
私「それって大事なことなの。」
門番「 ・・・・。 そうか気にしないのなら別にいい。」
私「とにかく近づいたのには変わりない。それが必然であろうと偶然であろうとね。偶然も考え方で必然に成りうるだろ。」
門番「 ・・・ 納得 ・・・ 」
私「ところで君は何しに来たんだい?」
門番「それは君が一番よく分かっている事じゃないか。」
私「 ・・・ 納得 ・・・ 」
門番「まあ、あえて言うのであれば 『確認』 かな」
私「そうか・・・ 『確認』 か・・・。確認の結果はどうだった。」
門番「そうだね。予想以上に期待以上だったね。」
私「ふうん。ならよかった・・・・・ところで・・・・・・・・・・まだ 『見えてる』 の?」
門番「やっぱりそうきたか・・・・・・・。聞きたいかい。本心で聞いているのなら答えるよ。それが君の今の希望であればね。」
ふと、窓の隙間から入ってきたかまいたちのように鋭い空気の谷間を感じながら次の返答を
考えていた。
私「あのさ・・・・・・・・・・・」
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