サハリン釣行記23

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門番が私の隣に・・・

長い沈黙の時間が過ぎていた。聞こえてくるのは、砂利道を猛スピードで走っているバス

のエンジン音と、砂利と激しく摩擦しているタイヤの音だけだ。

流れていくのは相変わらず変化のない素朴な景色だけ。

しかし、まるで静かな映画を見ているように、目の前に広がるスクリーンに映しだされた

無機質な映像の、次のストーリーを予想しながら楽しんでいた。

たまに、ものすごいスピードで追い抜いていく車が、トヨタの新しいランドクルーザーと

いう現実に驚かされる。

道路は至る所、大きな陥没がある。工事の途中なのかと思っていたが、そん雰囲気もない。

まったく雑な道路環境である。直す気があるのだろうか。

そんな大きな道路の穴で立ち往生している車に気を取られていると・・・・、

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さっきまで誰も座っていなかった私の隣の席に、一人の男が座っていることに気が付いた。

隣に座った彼は、この旅で出会った「門番」と呼ばれている男である。

門番は私に声をかけてきた。





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