サハリン釣行記M

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マフィアと!?遭遇




夜は寒かった・・・。ジャッキで持ち上げたままの車の中で寝ようとしたが、あまりにも寒

くて外のたき火にあたることにした。たき火は消さないように誰かが見なくてはいけないが、

どうせ寝られないんだったら暖かいたき火のそばで起きていた方がいいと思い、たき火の

番をしていた人と交代した。

あたたかい・・・。周りには光もない。耳に入ってくる音はたき火のパチパチという音だけ・・。

こんなにたき火ってあたたかくて落ち着くものだったろうか。

大昔の人が火を大事にした気持ちがよく分かる。疲れた心を癒しながら、猛獣からも身を守っ

てくれているたき火が心強かった。時間がゆっくりと過ぎていく。


朝方、懐かしい音が聞こえてきた。車の音である。もしかして・・・。期待に胸をふくらま

せながら、音が聞こえてくる道の果てを眺めていた。

現れた車はなんと・・・日本車のマークU。降りてきたのはジャケット姿の男である。どう見て
もこんな山の中には似合わない。

なんと。マフィアだった。

このあたりは、マフィアが魚で大もうけをしているらしい。要は乱獲しているという噂。

こちらのドライバーと軽く話をして消えていった。

いやはや、マフィアと会うとはね・・・・。さあ俺たちはどうなるのだろうか・・・・。




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