川の水で・・・。蚊の大群におそわれる。
ロシア人の二人が助けを求めに行った後、その場所での野宿の準備に取りかかった。今の
時間は8時30分。腹も減ってきた時間である。ロシア人のコックが、スープを作るので水
を汲んできてほしいと言ってきた。そういえば車が壊れるちょっと前、小さい川を見た記憶
がある。そこまでどのくらいの距離か記憶はないが、一番確実な方法はそこの川から水を汲
んでくることだった。誰が行くかという話が出たので、自分が名乗り出たが、一人じゃ危険
なので合計3人で行くこととなった。この周りは熊がうじゃうじゃといる。車でも何匹かす
れ違ってきたようだ。かなり危険な行動だったが、そんな状況になると熊なんて何とかなる、
食い物の方が大事だ!という割り切った気持ちになってしまう。今考えるとかなり危険な行
動だった。
歩いて片道20分ほどのところに川があった(思ってたより遠かった)。熊に注意してい
たつもりだが、そんなことはどうでも良くなっていた。なんと蚊の大群に襲われたのである。
よく見ると車がスタックした道ばたは沼地だった。蚊の大群がいるわけだ。3人で草を振り
ながら歩いていった。その後は道ばたでキャンプ。食料は残り少ない。10人で残っていた
2本のビールをわけて飲んだ。
熊の襲撃の恐怖、蚊の大群と戦いに負けず、無事助けが来るようにと願いながら・・・。
いやいやどうなる事やら・・・(←そのときの正直な気持ちである)
近くの川まで水を汲みに行った。奥に見えるのが、私を含む水汲み隊3人衆。意外に遠かった・・・。
蚊の大群を追い払うため、草でお互いの蚊を追い払いながら歩いてきた。不思議と私に群がる
蚊は少なかったのである。なぜだろう・・・。白い服が私だが、色が関係しているのかな・・。ちなみ
に頭にかぶっているのはモンベルのバンダナ。意外とこれのおかげで頭には寄ってこなかった。
さすがモンベル、愛してるぜ〜
蚊の大群に襲われたので、防虫ネットを使用。いや〜これが本当に役に立った。兄弟でこんな
ワンショットはもうないだろうな・・・このほかにも持って行った虫除けをすべて使用した。効果
はいまいち・・。ロシアの蚊はつよいぜ・・・。
日も暮れてみんな疲れを隠しきれない様子である
。「あの二人、熊に襲われて死んでないよ
な。生きてるかな・・」なんで会話を真剣にしていた。生まれてこの方、命に関してこんなに身近
な話題として会話したのは初めてだった・・・。さあ俺たちはこれからどうなるんだろう・・・。
HPトップへ サハリン旅行記目次へ サハリン旅行記Mへ
ロシア・サハリン過酷な釣行記