いよいよ王家の谷に出発である。途中ナイル川を渡ったがとにかくその大きさに圧倒される。
王家の谷につくとなにやら中途半端なところでおろされた。聞くと、王家の谷には車が近づけないらしい。
谷を守るために排気ガスを出す車を立ち入り禁止にしているのだという。そこでここからは専用の電気自動車で移動することになる。
これが電気自動車。遊園地の乗り物みたいだ。
周りを見渡すとすべてが草木の生えていない岩肌の山ばかり。エジプトの人たちは山というとこんな山しか見たことがないという。日本の森林で覆われた山とはまるで違う。乾燥地帯の山ってどこもこんな感じなのだろう。
これがラムセス二世の墓の入り口。とにかくこのエジプト旅行での写真は寝ぼけた表情が多い。
なぜかというと「まぶしいのである」写真を現像してみて分かったがほとんどの写真がまぶしそうに写っている。
職場の人からは「目が腫れてるぞ」と言われてしまった。
シャッターを押す数秒だけ目を開けるのもつらいくらいの日差しの強さなのだ。
王家の墓の一部。この下にまだ発見されていない墓があるかもしれないと考えると、その歴史の深さに身震いする。
午前11時前でこの暑さ。これからまだまだ気温は上昇するのである。昼過ぎになると・・・・地獄だ。
そうそう・・・
この温度計付きの目覚まし時計を巡ってある事件が発生することになろうとはこのときは思っても見なかった。
その事件はエジプト旅行にくる一ヶ月も前から始まっていた。
その事件とは・・・・・。
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