ピラミッドの前に立った。

下から見るとどのくらい高いかがよくわかる。まるでこのまま空まで続いているのではないかと錯覚をしてしまうほどの圧倒的な高さが私を後ずさりさせる。

世の中には高い建造物がたくさんあるが、これほど絶対的な高さと存在感が自分の身体の内側まで伝わってくる物体をこれまで見たことがない。

人間の力の奥深さと、現代人には想像もできない本当の人間のパワーを感じずにはいられない。

なんと表現すればよいのだろう。

いくら考えても答えは出なかった・・・。


写真を撮るのも一苦労。お願いした人は地べたに這いつくばって下から撮らないとピラミッドが入らないのである。







ピラミッドには登れないのだが、監視員の目を盗んで数段上ってみた。
一つの石が人間の肩くらいまである。そんな石を何段も上るのは至難の業だ。

以前は上まで登れた時代があったらしいが、落ちて死亡する事故が多発したため今は登ることは禁止されている。

改めてこのサイズの石を積み上げた古代人の力の大きさを実感した。



そしていよいよ「クフ王」のピラミッドの中へ


ピラミッドに入れるのは一日に300人だと聞いていたのだが、見た感じそれ以上に入っているような気がした。


ここからは撮影禁止なので写真はないが。実況中継だけしておこう。

・最初はまるでディズニーランドのアトラクションに入っていくような雰囲気だ。そのうちに天井が低くなる。

低さといったら半端じゃない。ほとんど膝をつくように歩くところもある。
降りてくる人たちとすれ違うのも大変だ。

そんな狭い通路を歩いていると、いきなり吹き抜けのような天井の高い階段に出る。

こんな建造物の中にこんな吹き抜けを作れるのか!

とにかく驚くばかりである。

最後の部屋は石の桶のようなものがあったが、思ったより質素である。

う〜ん。

これを見るとピラミッドの意味がよくわからない。

そんなところもエジプトらしくていいんだろうな。

そんなこんなでピラミッドの探検を終了した。

これは健康な若い人じゃないと歩けないぞ。

と、早めにエジプトに来た自分を肯定しながらピラミッドの空気を吸ってきたのである。


さあ次はスフィンクスだ。




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