エジプト旅行記28
ナイルエキスプレスでカイロへ・・・
アスワンの駅からナイルエキスプレス(高級寝台列車)に乗ることになった。ここからカイロまでは一晩かかる。
高級という名がついているがエジプトのことなのでたいしたことはないと思っていたが、いやいやそうでもない。日本の高級列車のイメージを持っているとこんなものかと思ってしまうかもしれないが、今までのエジプトの生活からいってかなりいいイメージの列車だった。
乗る前にビールを買いに売店へ・・・
しかしどこを見てもノンアルコールのビールしかおいていない。
おいおいこれからの長い時間、ビールもなしに過ごすのか・・・
しょうがないからノンアルコールを購入し、列車に乗り込んだ。
見た目は普通の列車であるが、中に入ると個室に分かれている。
これが通路。思っていた以上に高級感がある。
いよいよ出発である。窓からはエジプトの庶民の生活が見える。なれたつもりだが観光地以外のエジプトの風景はやはり質素でお世辞にもきれいという表現は使えない。
ホームに座る青年と目があった。外国人を見る地方のエジプシャンは、違う世界の生物を見るような目で観光客を見つめているようだ。
エジプトにお金を落としてくれる魔法使いのように・・・
この列車には各部屋に専用のボーイ?がつく。
なかなか気品のあるいかにもエジプシャンという男性だった。
そしてこれが食事である。
パンが多かったがこれがまた何とも言えずおいしかった。
いいだけおなかを満たすと、眠気が私を襲い、いつの間にか深い眠りについていた。
目が覚めるといよいよカイロ、そしてギザのピラミッドが待っている。
一足早いピラミッドの夢を見て、アフリカの大地から伝わる素朴な振動に身を任せた。