王家の谷の次はハトシェプスト女王葬祭へ。
ここは10年ほど前に起こった日本人観光客を含めた大勢の人がテロリストに銃殺された「ルクソール事件」のあった場所である。

この事件が起こってからエジプトの警備が厳しくなり、南部の町を移動するときは必ず警察の護衛がなければ移動できなくなった。

ここの神殿も銃を持った警備員があちらこちらにいる。そのおかげでその後大きな事件はなくなったらしい。

この場所がまさにルクソール事件の場所である。亡くなった方々のご冥福をお祈りします。

今日の夜は自由時間である。

さあどこに行って何を食べようか・・・。オプショナルツアーの「カルナック神殿の音と光のショー」もあるが、それだけに1万円もかけるのはなんか馬鹿くさかったので、タクシーで思うままに移動することにした。

しかし、日本人が自由にタクシーで移動することはちょっと難しいのである。なぜかというと乗る前に値段交渉をしなくてはいけないのだ。

他の日本人観光客は高くても我慢して乗っているようだが、ロシアの奥地まで冒険してきた私としては納得がいかない。

だからあえてタクシー移動に決めた。

タクシーを捕まえると早速値段交渉。街まで50エジプトポンドだという。これは完全にジャパニーズプライスだ。そこでけんかのようなやりとりが始まる。
(エジプト人は激しい感じで話すのでけんかのように見えてしまうのだ)

ここからは英語で・・・

私    「50じゃ乗らないよ」

ドライバー「何いってんだ、普通は50だぜ」

私    「あっそう、じゃあ歩くよ」

ドライバー「歩けるもんか、1時間はかかるぜ」

私    「かまわないな。じゃあバイバイ」

ドライバー「オイオイちょっと待て。いくらだったら乗るんだ」

私    「30ポンド」

ドライバー「お〜それはディフィカルトだ。そんなんじゃ誰も乗せないよ」

私    「じゃあ他を探すよ。シュクラン」

ドライバー「分かった分かった30でいいよ。乗りな・・・。」

私    「(勝った・・・)笑い・・・)」





これがドライバー乗ったのはいいがなんとおりるときにひともんちゃくが・・・。

まずは夕食。今日の夕食はマックに決めた。エジプト限定のメニュー「マックアラビア」食べに行くことにした。

私    「マクドナルドまで・・・」
ドライバー「オッケー」

ここまでは何とも順調である。世間話をしながらマックに向かった。マックの前まで行くと車が止まった。

いよいよエジプトとのマックである。

お金を払おうとしたそのときであった。

実はこのタクシーには私の他にもう一人乗っていた。大学生の女の子であるが、一人でツアーに参加していて、夜の自由行動に自信がないから同行したいとのことで一緒に行動していたのである。

するとそのドライバーは

ドライバー「一人30ポンドで二人だと60ポンドだ!」

すかさず私「はあ、ふざけんな。契約は30ポンドだったろ。いい加減にしろほら30ポンド」

といってお金を投げ出して車を降りた。ドライバーは「やれやれ」と言うポーズをとりながら車を走らせたのである。

さすがはエジプト。向こうのペースに巻き込まれたら大変なことになる。



マックはこんな感じ。

いや〜うまかったな





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