伝蔵荘日誌

【伝蔵荘日誌】2022年1月18日: 令和4年の備忘録 T.G.

 令和4年がはや半月過ぎた。身体の調子は悪くない。食欲もある。晩酌のワインが美味い。夜もよく寝られる。便通もそこそこスムース。血圧もこのところなぜか正常。スクワットと1日5000歩を励行しているので、最低限運動不足は解消出来ている。

 コロナ禍でこの2年ほとんど旅行が出来ていない。去年の夏に車を無理やり手放させられたので、遠くに出掛けられなくなった。Ai君が付き合ってくれる温泉旅行だけだ。2月に伊豆の温泉に行く約束をしている。その際久し振りに車の運転が出来るだろう。待ち遠しい。

 考えてみれば過去60年間車と共に生活してきた。何をするにも、どこへ出かかるのも車と一緒。車が身体の一部になっていた。運転には習熟しているので、事故はもちろんのこと、車をぶつけたり擦ったりしたことはこの60年間一度もない。その身体の一部を失うのは寂しいし、まさに身を切られる思いだ。車の効用は、行こうと思えばどこへでも出掛けられる自由さにある。電車やバスや飛行機などの交通機関では叶えられない自由度の高さに、車を失ってはじめて気付かされた。自由は人間にとって最重要な必須条件の一つなのだ。

 一昨日、久し振りにGP生君が電話をくれた。去年から長引いていた帯状疱疹が良くなったという。電話口の快活な口ぶりに以前のGP生電話を思い出した。そう言えば羽鳥湖の仙人は昨日1ヶ月ぶりに羽鳥湖に帰ったらしい。無事に着いたとメールが届いた。玄関までの雪かきが大変だったと言う。友が元気に暮らしているのはいいものだ。安心出来てホッとする。こちらの精神衛生にもいい。持つべきものはトモダチである。歳を取るとなおさらのこと。GP生君が言うには、老人の友はなじみの客でもっている居酒屋の客と同じで、減ることはあっても増えることはないと。けだし名言である。

 Ar君が薦めてくれて、去年からフェースブックをやっている。トモダチはまだ10人くらいしかいない。昔の仕事仲間や知り合いが多い。何か書き込むと誰かがヨイショ(いいね)をしてくれる。気が向くとコメントもしてくれる。それに対して返事をしていると会話が成り立つ。居酒屋の客とは別のタイプのトモダチが増えた。トモダチは誰でも有り難い。その気になった方がおられたら、ぜひフェースブックに加入してトモダチになっていただきたい。

 トンガで海底火山の大噴火が起こった。実に凄まじい。8000キロ離れた日本にも津波が来た。噴火の際起きた空振が原因だという。珍しい津波である。気象庁も経験したことがないという。火山噴火により急上昇した気圧が伝搬したことによると言うが、ものすごいエネルギーである。おそらく海底から吹き上がった高温のマグマが海水に触れ、水蒸気爆発を起こしたのだろう。普通の噴火ではこんなエネルギーは出ない。噴出した膨大なエアロゾルで日射が遮られ、この先寒冷化が進むと言われる。カーボンフリーは撃ちやめだ。めでたい。

 岸田がオミクロン対策で行動制限に踏み込むという。行動制限と言っても、まん延防止とやらで飲み屋の商売を邪魔するだけのこと。何の意味も効果もない。それで感染が収まったことなど過去に一度もない。やっているぞと言う印象操作と責任回避以外の何ものでもなかろう。つくづく情けない総理だ。オミクロンなんてただの鼻風邪。かかったら家で寝ていればいいだけのこと。オミクロンの感染源は家庭内がほとんどなのに、こういうのが緊急のコロナ対策と言えるのか。ほかにやることがあるだろう。遅ればせのブースター接種を早めるとか。

 それにしても岸田は駄目な総理だ。就任して4ヶ月たつのに何もしていない。やろうとしない。いまだにバイデンとの首脳会談が出来ていない。対中国の姿勢が曖昧ではっきりしない。諸外国がやっている人権問題の対中批判も出せない。外交無能に近い。国内に目を移しても、いまだに具体的な財政金融政策、産業政策を示せていない。アベノミクスを否定して新資本主義などとわけの分からん言葉遊びをしている。これでは韓国に負けるはずだ。近い将来台湾にも追い抜かれる。第2の敗戦である。80年前も同じことがあった。大東亜共栄圏という言葉遊びと為政者の無責任で国が滅びた。今の政治の体たらくはそれに近い。国民は実にひどい総理を選んだものだ。先行きの見えない、実に暗い年明けである。

 ついつい愚痴が出た。今年もなんとか頑張ろう。

目次に戻る