2012年2月16日: 食器洗い機の効用 T.G. ![]() 会社を退職して以来、最近では三度の食事の支度はほとんど当方がやっている。 半分は暇つぶしであるが、元来料理好きなので苦にはならない。 一種の趣味ではある。 家人は大喜びで、テレビを見ながら出来上がりを待っている。 「私はもうさんざんやったから、後はあなたに任せた」などとうそぶいている。 昔の山行でも、エッセンはほとんど当方が担当した。 その行きがかりで、伝蔵荘の例会も長年当方がエッセン係を務めてきた。 それが続いたら、やって当然と皆が思いこんでいるようで、暖炉のそばで碁などやりながら、「飯はまだか」などと勝手なことを言っている。 少ししゃくにさわるので最近は手抜きをしている。 ![]() まあそれはともかく食洗機のことだ。 賄い夫をやっている自分の経験では、これほど重宝な台所用具はない。 朝日の記事とは正反対である。 アンケートによると、不人気の最大の理由は汚れが落ちないことだという。 長年の経験ではそんなことは絶対にない。 手洗いよりずっときれいに落ちる。 手洗いではどうしても薄汚れが残ってしまうワイングラスやガラスのコップもピカピカになる。 最大の利点は簡単で手間のかからないことだ。 使った食器をまとめて放り込んで、スイッチをポンと押すだけ。 後は何もしなくて良い。 水仕事をしないから奥様方が気にする手荒れも起きない。 隠れた利点はランニングコストの安さである。 手洗いだと蛇口から湯を流しっぱなしにするので、大量の水とガスを使う。 食洗機は少量の水を電気で温めて循環させて使うので、水と電気を少量しか使わない。きわめて効率のいいエコ製品である。 ![]() もう一つの不人気製品、衣類乾燥機(2位)と全自動洗濯機(8位)については評価が別れる。 確かに乾燥機が不評の2位というのはうなずける。 悪天候が長続きしない日本では、物干し竿が最も便利な乾燥機である。 伝蔵荘に置いてある中古の乾燥機はいくら廻してもなかなか乾かない。 完全に乾かしたらえらく電気代がかかるだろう。 その反対に、全自動洗濯機が不評8位と言うのは信じられない。 今時自動洗濯機を使っていない家庭があるのだろうか。 一昔前のような二層式半自動洗濯機の方がいいとでも言うのだろうか。 まさか金盥に洗濯板と言うわけでもなかろうが。 この不評順位表には出てこないが、ジューサーミキサーがなぜ入っていないのだろう。 あれは実に使い勝手の悪い調理器具だ、一度使うと洗うのが実に面倒である。 最も頻繁に使う夏場に、洗うのを少しでもさぼるとすぐカビが生える。 ジュースを作るまでは簡単便利だが、後始末が大変だ。 それを考えると朝食に野菜ジュースなど作る気が起きない。 野菜をそのまま刻んでドレッシングで食べた方がいい。 うちでは以前に買ったものが奥の方に仕舞ったままになっている。 ここ20年使ったことがない。 捨てるに捨てられず、単なる粗大ゴミになっている。 ![]() そのカメラ付き携帯電話も最近はガラケーなどと蔑称されるようになり、新たなケイタイ、スマートホンに取って代わられつつある。 先日駅前のビッグカメラに行ったら、それまで1階入り口のゴールデンスペースを占めていたテレビ売り場が奥の隅に押しやられ、スマートフォン売り場に変わっていた。 地デジ化による駆け込み特需が一段落し、テレビが売れなくなったのだ。 それに代わってスマートフォンが電気店のドル箱商品になったと言うことだ。 そのドル箱スマートホンにはほとんど国産品が見あたらない。 メイドインチャイナのアップルか、韓国サムスン製のギャラクシーしか見あたらない。 日本の電機メーカーが駄目になるわけだ。 |