2011年5月20日: 花粉症はなぜ消えた? GP生 ![]() 思い当たるのは、昨年3月から摂取し始めた「核酸ドリンク」しかない。 分子栄養学の勉強仲間から勧められたものだが、妻の健康レベルアップの一助になる可能性があるので購入し、二人で飲み始めた。 核酸は細胞の核内に存在するDNAと核外に存在するRNAの総称で 、共に分子量の大きい高分子化合物である。 食された核酸は小腸でヌクレオチド(塩基・リン酸・糖が一個ずつ結合した化合物でDNAの構成物質)やヌクレオシド、更に塩基、糖、リン酸などに低分子化されて体内に吸収される。 核酸成分は細胞分裂時に開裂した遺伝子のあい方の構成物質として細胞核内に常に存在を要求される重要物質だ。 体内で遺伝子以外にヌクレオチドを有する物質には「ATP(エネルギー産生システム)、ニコチン酸補酵素、ビタミンB2補酵素、細胞内神経伝達物質」等沢山あり、それぞれ人の生命維持の根幹にかかわりを持っている。 ![]() 食物由来の核酸や核酸ドリンクから吸収された材料も、酵素反応によりサルベージ合成され利用される。 外部から経口摂取される核酸量が極端に増加すれば、人体の恒常性からデノボ合成量が低下する。 コレステロールの産生コントロールと同じシステムが働いていると言える。 人は加齢に従って肝臓の代謝機能が衰えて来るので、デノボ合成能力が低下する。 必然的に高齢者の体内では核酸絶対量が不足傾向となり、老化に拍車がかかる。 人の筋肉細胞や脳神経細胞は成長後は分裂を停止するが、腸管内皮細胞や造血細胞は生きている限り分裂を続ける代謝の激しい細胞だ。 タンパク質や各種ビタミン・ミネラルの供給が十分であっても、細胞分裂の激しい現場で核酸の絶対量が不足すれば、代謝が計画通り行えないので、消化吸収能力の低下や白血球産生低下による免疫力低下も考えられる。 年を取ると白髪が増えるのは、生命に直接関係がない「メラニン」産生の材料を、ほかの重要部署に廻す結果だと言われている。 ![]() また、ライフサイエンス研究所の宇住晃治氏の研究でも、核酸を摂取させたマウスのTh1細胞が増加したことが明らかにされている。 上記知見はマウス実験によるものだが、人でも脳と赤血球ではサルベージ合成の重要性が知られているし、ガン細胞の分裂増殖にはデノボ合成されたヌクレオチドしか使用されないので、大量の核酸食品の摂取により核酸のサルベージ合成が増えることで、ガン細胞をいわば兵糧攻めにする研究もある。 自分に核酸を紹介してくれた知人の姪は毎日数百mlの核酸ドリンクを飲んで、若年性の肺ガンの進行を遅らせたと聞いている。 ただ、費用が続かず止めざるを得なかったようだ。 核酸成分は人体の代謝のスタートに全て関与している物質であるだけに、過不足の影響は全身何処に表れても不思議ではない。 当然、個人差は大きい筈だ。 自分の花粉症が今年消えた十分条件は核酸の摂取による所以でないかと考えた。 ![]() 尿酸と言うと痛風に直結するイメージだが、悪いことばかりではない。 脳血管障害では、高酸化物質による酸化ストレスから神経を保護する防御因子として尿酸が大きな役割を果たしている事が報告されているし、血液中の酸化防止機能の半分は尿酸が果たしている事も知られている。 また、痛風になりやすい遺伝子と長寿遺伝子とは関連があるとの話もある。 いずれにしても、TG君の場合は尿酸を上手にコントロールすることで、花粉症抑制のみならず、長寿を全うできる可能性がある。 但し、交感神経の緊張で核酸の分解が促進されるとの研究もあるから要注意だ。 交感神経の乱れは腸内細菌にも、消化機能にも血流にも、免疫系にも大きな影響を与え、生活習慣病の隠れた遠因になっていることは良く知られる事実だ。 東電福島第一原発の事故の推移は自分の身体に大きな影響を与えている筈なので、早く冷温停止に至ってくれることを願っている。 一号機圧力容器や格納容器の破損報道を聞くと、心の安定にはほど遠い現実だ。 心身の自衛措置を考えなければならない様だ。 |